投影変換ツールセットの概要

このトピックは、ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。

投影変換ツールセットには、カバレッジの投影法の設定、投影変換、または変換を行うツールが含まれています。データを正しく投影することにより、GIS データを正確に、再現可能な方法で表現し計測することが可能になります。

マップは平らですが、それが表すサーフェスは湾曲しています。三次元空間の二次元マップへの変換を、投影と呼びます。投影の式は、球体または回転楕円体上の真の地理的位置（緯度と経度）を、平面上の仮の位置で表すための変換式です。このプロセスにより、形状、面積、距離、方向といったプロパティの少なくとも 1 つ（多くの場合は複数）が歪みます。このように 1 つ以上の歪んだプロパティの計測値を使用して意思決定を行うことが多くなるため、マップを解析ツールとして使用する場合は、その投影法ではどのプロパティがどの程度歪んでいるかを理解しておく必要があります。簡単にまとめると、正角マップでは形状が維持され、等面積またはそれと同等のマップではすべての面積が同じ縮尺で維持され、正距マップでは距離が維持され、方位、または方向が正確なマップでは方向が正確に表現されます。

地図投影法について投影の種類地図投影の選択マップの投影法の決定複数ゾーンにまたがるマップNAD27 と NAD83 の変換座標の格納

ツール	説明
投影法の定義	測地基準系や回転楕円体など関連する投影パラメータを含む、座標系情報を記録します。
投影変換	測地基準系や楕円体を含む、カバレッジの座標系を変更します。
変換	カバレッジ内のすべてのフィーチャを、一連の開始および終了コントロール ポイントに基づいて移動します。

投影変換ツールセット