UEI フィーチャのラベリング
部隊、装備、および施設(UEI)フィーチャは、ポイント フィーチャであり、ラベル クラスを使用してラベリングされます。ラベル クラスを使用すると、複数の異なる属性と Maplex ラベル エンジンの配置オプションに基づいて、1 つのフィーチャを複数回ラベリングできます。これらのオプションは、ArcGIS.com で提供されている軍事関連フィーチャのレイヤ パッケージに含まれている UEI レイヤで事前に設定されています。これらのレイヤ パッケージにアクセスする方法については、「軍事関連フィーチャ」をご参照ください。作成済みのラベル クラスを操作するにはラベル マネージャを使用すると便利です。ラベル マネージャを使用すると、レイヤ全体または単一のラベル クラスのラベル表示設定や属性のラベリングに使用されるテキストのサイズなどのラベル プロパティを編集できます。
すべてのラベルがすべてのフィーチャに適用されるわけではありません。軍事関連フィーチャは、1 つ以上の属性で同一の UEI フィーチャを複数回ラベリングするためにラベル クラスを使用します。ラベル クラスの名前は、ラベリング対象のフィールドに基づいて付けられます。たとえば、Unique Designation, Speed ラベル クラスは、そのフィーチャの固有名称と速度のラベリングに使用されます。次の図の主要部分は、MIL-STD-2525C 仕様 21 ページからの引用です。これは、軍事関連フィーチャのまわりのフィールドにおけるラベルの配置を示しています。Northwest(南西)、West(西)などの吹出しは、対応する Maplex 位置を示しています。
ここで:
- North(北):数量(Quantity)(フィールド C)
- Northeast(北東):増強または縮小(Reinforced or Reduced)(フィールド F)、スタッフ コメント(Staff Comments)(フィールド G)
- East(東):追加情報(Additional Information)(フィールド H)
- Southeast(南東):上位部隊(Higher Formation)(フィールド M)、評価(Evaluation Rating)(フィールド J)、戦闘効率(Combat Effectiveness)(フィールド K)、部隊固有備品(Signature Equipment)(フィールド L)、敵軍(Hostile)(フィールド N)、IFF/SIF(フィールド P)
- Southwest(南西):固有名称(Unique Designation)(フィールド T)、速度(Speed)(フィールド Z)
- West(西):タイプ(Type)(フィールド V)
- Northwest(北西):日時(Date/Time)(フィールド W)、標高/高さ/幅(Altitude/Height/Depth)(フィールド X)、ロケーション(Location)(フィールド Y)
フィールド B、D、E、Q、R、S、AB、AC、AL、AO、および AG はグラフィック修飾子です。フィールド A はシンボル アイコンです(歩兵 のシンボルの など)。フレーム 、塗りつぶし 、およびアイコン が組み合わされて 1 つのシンボルを形成します。これらは、ArcGIS をインストールするときにインストールされるスタイル ファイルにあります。フィールド AA は、特殊な C2 司令部インジケータ用として予約されており、新しいラベル クラスを定義することで追加できます。
新しいラベル クラスの定義
新しいラベル クラスを追加するには、次の手順に従います。
- [ラベリング] ツールバーの [ラベル マネージャ] ボタン をクリックします。
- [ラベル クラス] ボックスで、新しいラベル クラスを作成するレイヤをクリックします。
- [クラス名を入力] ボックスに新しいラベル クラスの名前(「C2 Headquarters」など)を入力し、[追加] をクリックします。
- [ラベル クラス] リストで新しいラベル クラスをクリックして、そのプロパティ(フィーチャおよび配置プロパティのラベリングに使用される属性フィールドなど)を表示および変更します。
単一のフィールド(フィールド X または Y)、および南西位置などの Maplex ラベル位置にある複数のフィールドに表示する必要のある複数のテキスト修飾子を処理するためには、ラベル式が使用されます。たとえば、[固有名称(Unique Designation)](フィールド T)と [速度(Speed)](フィールド Z)は、MIL-STD-2525C の図が示すように、南西位置にラベリングされます。次の表は、ラベル クラスの名前と対応するラベル式、および ArcGIS.com で提供されている Friendly Operations レイヤ パッケージ に含まれている Friendly Units レイヤの各ラベル クラスの Maplex 配置プロパティを示しています。
ラベル クラス | 式* | 配置 |
---|---|---|
Unique Designation, Speed | [UniqueDesignation] + '\n' + [Speed] | ポイントに対して Horizontal(水平)および Southwest(南西) |
DTG, Altitude/Depth, Location | [DateTimeValid] + '\n' + [Z] + "/" + [X] + "," + [Y] | ポイントに対して Horizontal(水平)および Northwest(北西) |
Reinforced, Staff Comments | [Reinforced] + '\n' + [StaffComment] | ポイントに対して Horizontal(水平)および Northeast(北東) |
Additional Information | [AdditionalInformation] | ポイントに対して Horizontal(水平)および East(東) |
Higher Formation, Combat Effectiveness, IFF/SIF | [HigherFormation] + '\n' + [CombatEffectiveness] + "/" + [IFF_SIF] | ポイントに対して Horizontal(水平)および Southeast(南東) |
UEI ラベルは、デフォルトでは無効になっています。ラベリングは、メモリを大量に消費するプロセスです。マップを更新するたびに、ラベルの配置が再計算されます。
ラベリングを一時停止するには、[ラベリング] ツールバーの [ラベリングの一時停止] ボタンまたは [ラベル ロック] ボタンを使用します。変更を適用したら、コントロールを無効にしてラベリングを再開します。
レイヤのラベル クラスを個別に有効または無効にする
UEI フィーチャのラベル クラスはすべて、デフォルトで無効になっています。たとえば、[追加情報(Additional Information)] フィールドのラベリングを行う場合、次の手順に従って、追加情報のラベル クラスを有効にします。
- [ラベリング] ツールバーの [ラベル マネージャ] ボタン をクリックします。
- [ラベル クラス] ボックスで [Friendly Units] レイヤを展開して、そのラベル クラスを表示します(まだ展開されていない場合)。上のテーブルに 5 つのラベル クラスが表示されます。
- [Friendly Units] がオンになっていることを確認します。これで、そのレイヤのラベリングが有効になります。そのレイヤでオンになっているすべてのラベル クラスが表示されます。
- [追加情報(Additional Information)] をオンにして、そのラベル クラスのラベルを有効にします。
- [OK] をクリックします。