エンタープライズ環境での ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine ライセンスの導入

同時使用ライセンスと単独使用ライセンスの両バージョンの ArcGIS for Desktop および ArcGIS Engine ソフトウェアをエンタープライズ環境に導入するには、同時使用ライセンスおよびエンタープライズ版単独使用ライセンスをホストできるように、ライセンス マネージャをセットアップしてください。

ArcGIS for Desktop および ArcGIS Engine ライセンスの導入方法を、以下に例を挙げて説明します。

I. 同時使用ライセンス

A 社は購入した同時使用の ArcGIS for Desktop Advanced ライセンス 10,000 シートを、3 つの別個のライセンス マネージャ間で分けて、3 つの部署で使えるようにする必要があります。

  1. ライセンス 10,000 シートをすべてライセンス マネージャ 1 で認証する必要があります。このプロセスの詳細については、ライセンス マネージャのインストールと起動」をご参照ください。
  2. コンピュータ 2 および 3 に、ライセンス マネージャ ソフトウェアをインストールします。両方のライセンス マネージャに必要数のライセンスを移行します。
  3. クライアント コンピュータに ArcGIS ソフトウェアをインストールし、コンピュータに必要なライセンス マネージャの場所を参照させます。

II.単独使用ライセンス

B 社はエンタープライズ版単独使用の ArcGIS for Desktop Advanced ライセンス 10,000 シートを購入しており、Esri カスタマ サービスを使用して各エンドユーザ コンピュータを認証する代わりに、組織内からエンドユーザ コンピュータを認証する必要があります。

  1. ライセンス 10,000 シートをすべてライセンス マネージャで認証する必要があります。このプロセスの詳細については、「ライセンス マネージャのインストールと起動」をご参照ください。
  2. 個々のエンドユーザ コンピュータに ArcGIS ソフトウェアをインストールし、ステップ 1 のライセンス マネージャのセットアップでソフトウェアを認証します。
    • プロビジョニング ファイルを使用したエンドユーザ コンピュータの認証

      ライセンス管理者はプロビジョニング ファイルを使用することにより、エンドユーザ コンピュータ上で ArcGIS ソフトウェアを認証する時間を短縮できます。プロビジョニング ファイルの作成と使用のヘルプについては、「プロビジョニング ファイル」をご参照ください。

    • エンドユーザ コンピュータの手動認証
      1. インストールの直後に [ArcGIS Administrator ウィザード] ダイアログ ボックスが表示されたら、該当の単独使用ライセンス製品を選択し、[今すぐ認証] ボタンをクリックします。後で認証を実行する場合は、[スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ArcGIS Administrator] を選択します。コンテンツ ウィンドウから認証対象の製品を選択し、該当の単独使用ライセンス製品を選択して、[今すぐ認証] ボタンをクリックします。
      2. デフォルトの [ソフトウェアをインストール済みで、認証する必要がある。] オプションを選択します。
      3. 次のダイアログ ボックスで、[ローカルのライセンス サーバからソフトウェアを認証。] オプションを選択します。
      4. ライセンス サーバを指定します。
      5. コア製品の認証番号を入力します。この認証番号は、ライセンス マネージャでライセンスを認証する際に使用したものと同じ番号(EEAxxxxxxxxx)です。
      6. そのコンピュータで認証する対象のエクステンションの認証番号を入力し、認証プロセスを完了します。

注意注意:

子ライセンス マネージャの同時使用ライセンスもしくはクライアントまたは子ライセンス マネージャのエンタープライズ版単独使用ライセンスを認証解除したりアップグレードして Esri カスタマ サービスに返却する場合、逆の順番でイベントを実施する必要があります。たとえば、クライアント A が、そのエンタープライズ版単独使用認証を子ライセンス マネージャ X から受け取り、一方で親ライセンス マネージャ Y からライセンスのセットを移行して受け取ったとします。クライアント A の認証を解除してカスタマ サービスに返却するには、はじめにライセンス マネージャ X でライセンス認証を解除する必要があります。次に、ライセンス マネージャ X が、ライセンス マネージャ Y の認証を解除し、最後にライセンス マネージャ Y の認証を解除して Esri カスタマ サービスに返却します。

5/10/2014