ライセンス マネージャのインストールと起動

ArcGIS License Manager 10.2.2 は、FlexNet Publisher ライセンス管理ソフトウェアを使用します。ArcGIS License Manager の各バージョンで使用されている、公開された FLEXnet のバージョンの詳細については、この技術情報記事をご参照ください。このバージョンのライセンス マネージャでサポートされているリリースは、ArcGIS 10.x、ArcGIS 9.x、および Esri CityEngine 2012 以降です。バージョン 9.x から 10.2.2 への移行の詳細については、「既存のユーザ」のページをご参照ください。

注意注意:

ライセンス マネージャは、既存の ArcGIS ソフトウェア製品をアンインストールしなくてもインストールできます。ただし、10.1 以前のバージョンのライセンス マネージャはアンインストールしてからでないと、最新バージョンのライセンス マネージャをインストールできません。

ArcGIS License Manager は TCP/IP 経由で通信するので、Windows ライセンス サーバ上に正しくインストールして稼働状態にしておく必要があります。また、TCP/IP を利用するには、ネットワーク カードとそのドライバ、または MS ループバック アダプタのどちらかを、Windows コンピュータにインストールしておくことも必要です。ライセンスの認証プロセスを実行するために、インターネット接続を可能にしておくことも強く推奨されます。ライセンス マネージャのコンピュータでインターネットに接続できない場合は、[認証方法] パネルで電子メールまたは Web サイトを認証オプションとして選択してください。

ArcGIS 製品の購入後、Esri カスタマ サービスまたは販売代理店から電子メールが送信されます。このメールには、購入済み製品の一覧、関連付けられている認証の数およびライセンス数が記載されています。ライセンス マネージャをインストールし、認証し、起動するには、次の手順に従います。

  1. ソフトウェア ダウンロードまたは ArcGIS のインストール メディアからライセンス マネージャのセットアップを実行します。
  2. 指示に従って、ライセンス マネージャを希望の場所にインストールします。インストール終了時に、ArcGIS License Server Administrator が表示されます。
  3. 認証プロセスを完了して、ライセンス サービスを起動します。後でこのステップを実行する場合は、Windows の [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ライセンス マネージャ] → [License Server Administrator] から License Server Administrator にアクセスすることができます。UNIX/Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.2/LSAdmin
  4. コンテンツ ウィンドウで [認証] をクリックし、[今すぐ認証] ボタンをクリックして、ソフトウェア認証ウィザードを起動します。
  5. ダイアログ ボックスに表示される指示に従って、認証プロセスを完了します。Esri Customer Care 認証ポータルに生成されたプロビジョニング ファイル(*.prvs)を使用して、認証プロセスを早めることができます。このファイルの情報は、ウィザード内の必要なすべてのユーザおよび製品の認証情報に入力されます。プロビジョニング ファイルの詳細については、「プロビジョニング ファイル」セクションをご参照ください。
  6. [完了] をクリックし、ウィザードを閉じて、License Server Administrator に戻ります。

ライセンスのサイレント認証

次のコマンドを実行し、Customer Care ポータルから生成されたプロビジョニング ファイルを使用して、ライセンス マネージャでサイレントにライセンスを認証できます。

softwareauthorizationLS.exe -S -VER 10.2 -LIF <*prvs ファイルのパス>

上記のコマンドに -verbose を追加して、認証プロセスのステータスをコマンド ラインに表示できます。

ライセンスのオフライン認証

ライセンス マネージャをホストするコンピュータがインターネットにアクセスできない場合、認証プロセスをオフライン モードで実行できます。上のステップ 4 に従ってソフトウェア認証ウィザードを起動してから、以下の指示に従ってください。

  1. 認証ウィザードの 2 番目のダイアログ ボックスで、[Esri の Web サイトで認証するか、電子メールで認証ファイルを受信。] オプションを選択します。
  2. 他のダイアログ ボックスの指示に従い、最後に認証要求ファイルを保存するかどうか選択するよう要求されたら、保存を選択してください。デフォルトでは、このファイルは authorize.txt として保存されます。
  3. 最後のダイアログ ボックスの指示に従って、電子メールまたはインターネット(あるいはその両方)にアクセスできるコンピュータから、このファイルを送信またはアップロードします。
  4. Esri カスタマ サービスは、この要求を自動的に処理し、ライセンスを格納した応答ファイル(*.resps)を返します。
  5. このファイルをライセンス マネージャに保存し、License Server Administrator からソフトウェア認証ウィザードを再起動します。
  6. 先頭のパネルで 3 番目のオプション [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] を選択し、応答ファイルを確認できたら、認証プロセスは完了です。

10.1、10.2、または 10.2.1 から 10.2.2 へのライセンスのアップグレード

ArcGIS License Manager 10.2.2 は、10.1 ~ 10.2 ライセンスを使用します。過去に 10.1、10.2 または 10.2.1 のライセンス マネージャを認証してあり、ArcGIS License Manager 10.2.2 をインストールする前にライセンスを認証解除していなければ、ArcGIS License Manager を再認証する必要はありません。ソフトウェアを 10.1 から 10.2 以降にアップグレードするには、以下の手順に従います。

10.1 から 10.2.2 へのライセンス マネージャ ソフトウェアのアップグレード

ArcGIS 10.1 のライセンスは ArcGIS 10.2.2 で機能するため、ライセンスのアップグレードは必要ありません。ただし、バージョン 10.2.2 で動作するどのクライアント ソフトウェアも、10.2.2 のライセンス マネージャを使用する必要があります。ArcGIS 10.1、10.2 または 10.2.1 License Manager ソフトウェアを ArcGIS 10.2.2 License Manager にアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ライセンス マネージャ] → [License Server Administrator] から、License Server Administrator を開きます。UNIX/Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.1/LSAdmin
  2. [ライセンス サービスの開始/停止] でライセンス サービスを停止し、License Server Administrator を終了します。
  3. ArcGIS 10.2.2 ライセンス マネージャをインストールします。インストーラによって ArcGIS 10.1、10.2,、または 10.2.1 License Manager が自動的にアンインストールされ、ArcGIS 10.2.2 License Manager がインストールされます。
  4. [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ライセンス マネージャ] → [License Server Administrator] から、License Server Administrator を開きます。UNIX/Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.2/LSAdmin
  5. [ライセンス サービスの開始/停止] でライセンス サービスを開始し、License Server Administrator を終了します。これで ArcGIS 10.2.2 License Manager を使用できるようになりました。

以前のソフトウェアおよびライセンスを 10.0 から 10.1 以降(10.2.2 を含む)にアップグレード

ArcGIS 10.1 で導入された自動ライセンス アップグレード機能を、ArcGIS 10.2.2 でも使用できます。これにより、10.0 から 10.1 ~ 10.2 へのライセンス アップグレード プロセスが非常に簡単にできます。以前のライセンスを認証解除してから最新バージョンを認証する代わりに、ユーザはワンステップ アップグレード オプションを使用して既存の 10.0 ライセンスを 10.1 ~ 10.2 に移行できます。

  1. 既存のライセンスを認証解除せずに ArcGIS 10.0 License Manager をアンインストールします。
  2. ArcGIS 10.1 以降のライセンス マネージャをインストールします。
  3. [認証] フォルダに移動して [今すぐアップグレード] をクリックし、指示に従ってアップグレード プロセスを完了させます。

既存の 10.0 のライセンスを認証解除して、新しい 10.1 ~ 10.2 のライセンスを認証することで、ライセンスをアップグレードすることもできます。

Esri カスタマ サービスへのお問い合わせ

認証情報が見つからない場合は、その理由を問わず Esri カスタマ サービスまたは販売代理店に問い合わせて再送を依頼できます。

米国内の場合、Esri カスタマ サービスまで電話 888-377-4575 で問い合わせる方法と、Esri カスタマ サービスのサイトにアクセスする方法があります。

米国外の場合は、それぞれの地域の Esri 製品販売代理店にお問い合わせください。お客様の地域の販売代理店については、次の Web サイトをご参照ください。

5/10/2014