交通路線用のクイックスタート構成

ネットワーク データセットに GIS データを保持しているユーザは、簡単迅速にスケマティック データセットを設定および構成し、基本となるデータからダイアグラムを生成できます。このリリースでは大きな変更が行われたため、以前存在していたシンボルおよびラベルに関する問題がなくなり、構成が簡単になりました。次の 6 つの簡単な手順に従うだけで、数分間でダイアグラム生成用のデータセットを準備できます。

1. カタログを使用し、スケマティック データセットを作成する対象のジオデータベースを右クリックして (または新しいジオデータベースを作成して)、ポップアップ メニューから [新規作成]、[スケマティック データセット] の順に選択します。

2. 必要に応じて、スケマティック データセット名を変更します。

3. スケマティック データセットを右クリックして、ポップアップ メニューから [編集...] を選択します。[スケマティック データセット エディタ] が表示されます。

4. [スケマティック データセット エディタ] ツールバーの [新規スケマティック ダイアグラム テンプレート] ボタンをクリックします。

5. 必要に応じてテンプレートの名前を変更し、[スケマティック ビルダ] セクションで [ネットワーク データセット ビルダ] を選択して、[OK] をクリックします。

6. [スケマティック データセット エディタ] ツールバーで、[保存] をクリックします。

これで完了です。mxd を開き、ルートや到達圏などを作成および解析して、ダイアグラムを生成します。

ダイアグラムを生成したら、(スケマティック オブジェクトは単なるフィーチャであるため) 通常のフィーチャ レイヤと同様に ArcMap で標準のシンボルおよびラベルを使用できます。結合を使用して、「実際の」ネットワーク データセット フィーチャのすべての属性に戻すことができます。シンボルおよびラベルを適切に配置したら、ダイアグラムからレイヤ ファイルに保存できます。その後、作成する他のダイアグラムにそのファイルをインポートしたり、再度スケマティック データセットを編集して、それをダイアグラム テンプレートの「デフォルトの」シンボルとしてインポートしたりできます。ユーザがそのテンプレートを使用してダイアグラムを生成した場合、設定されたシンボルおよびラベルが取得されます。この機能は、企業が複数の機関の監督下にあったり、下請会社に作業を依頼していて、これらの機関や会社すべてが異なる外観の標準を持っている場合に非常に役立ちます。このような場合は、機関または会社ごとにレイヤ ファイルを設定できます。ユーザは、ダイアグラムを生成し、適切なレイヤ ファイルをインポートして、印刷するだけです。とても簡単ですね。9.3.1 以下のリリースでは、かなりのカスタマイズをしなければ、このようなことは実現できませんでした。スケマティック編集セッションを開始し、ルート ダイアグラムにスマートツリー アルゴリズムを適用すると、バスや電車の出入口の上に掲示してあるような直線で結ばれたダイアグラムを即座に取得できます。