公共事業用のクイックスタート構成

ジオメトリック ネットワークに GIS データを保持しているユーザは、簡単迅速にスケマティック データセットを設定および構成し、基本となるデータからダイアグラムを生成できます。このリリースでは大きな変更が行われたため、以前存在していたシンボルおよびラベルに関する問題がなくなり、構成が簡単になりました。次の 9 つの簡単な手順に従うだけで、数分間でダイアグラム生成用のデータセットを準備できます。

1. 基本となる GIS ジオメトリック ネットワーク データを保持する既存の mxd があることを確認します。

2. カタログを使用し、スケマティック データセットを作成する対象のジオデータベースを右クリックして (または新しいジオデータベースを作成して)、ポップアップ メニューから [新規作成]、[スケマティック データセット] の順に選択します。

3. 必要に応じて、スケマティック データセット名を変更します。

4. スケマティック データセットを右クリックして、ポップアップ メニューから [編集...] を選択します。[スケマティック データセット エディタ] が表示されます。

5. [スケマティック データセット エディタ] ツールバーの [新規スケマティック ダイアグラム テンプレート] ボタンをクリックします。

6. 必要に応じてテンプレートの名前を変更して、[OK] をクリックします。

7. エディタのツリー ビューでテンプレート名を右クリックして、メニューから [フィーチャ レイヤからインポート...] を選択します。[フィーチャ レイヤからインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。

8. 保存済みの mxd をポイントおよび選択して、[OK] をクリックします。[フィーチャ レイヤからインポート] ダイアログ ボックスが閉じます。

9. [スケマティック データセット エディタ] ツールバーで、[保存] をクリックします。

これで完了です。mxd を開き、データを選択して、ダイアグラムを生成します。

ダイアグラムを生成したら、(スケマティック オブジェクトは単なるフィーチャであるため) 通常のフィーチャ レイヤと同様に ArcMap で標準のシンボルおよびラベルを使用できます。シンボルおよびラベルを適切に配置したら、ダイアグラムからレイヤ ファイルに保存できます。その後、作成する他のダイアグラムにそのファイルをインポートしたり、再度スケマティック データセットを編集して、それをダイアグラム テンプレートの「デフォルトの」シンボルとしてインポートしたりできます。ユーザがそのテンプレートを使用してダイアグラムを生成した場合、設定されたシンボルおよびラベルが取得されます。この機能は、企業が複数の機関の監督下にあったり、下請会社に作業を依頼していて、これらの機関や会社すべてが異なる外観の標準を持っている場合に非常に役立ちます。このような場合は、機関または会社ごとにレイヤ ファイルを設定できます。ユーザは、ダイアグラムを生成し、適切なレイヤ ファイルをインポートして、印刷するだけです。とても簡単ですね。9.3.1 以下のリリースでは、かなりのカスタマイズをしなければ、このようなことは実現できませんでした。