編集およびデータ作成

有用な GIS を構築するうえで重要なもう 1 つの要素は地理データの編集およびデータ作成です。ArcGIS Resouce Center でコミュニティ向けに作成された各種の情報モデルに目を通すと、その構成方法と GIS としての構成の仕方に独特のパターンがあることがわかります。

これらのコミュニティでは情報をジオデータベースとしてモデル化しています。地理データはすべてジオデータベースに格納され、それらのジオデータベースを使用してコミュニティは土地区画レイヤや公共設備レイヤなどの基礎レイヤを構築します。そのうえで、業界ごとに必要とされる固有のルールや振舞いを関連付けて地理データを仕上げることができます。

コミュニティにはそれぞれ独自のタイプのデータとそのデータを収集して編集するための独自のワークフローがあるので、ツールや高度なデータ編纂ワークフローもコミュニティごとに固有のものとなります。これらのワークフローは業界が収集しようとしている情報のタイプとそのデータ タイプに関連付けられたビジネス ルールに沿う形で構築されます。

水道事業コミュニティを例にとると、Infrastructure Network Editing テンプレートと呼ばれるダウンロード可能な設定済みのテンプレートが用意されていることがわかります。このテンプレートには、編集マップと共に、上水、下水、および雨水の公共設備データを管理する目的でセットアップされた組み込みワークフローを持つ複数の編集ツールバーが含まれています。これらの Infrastructure Editing ツールバーには、インフラ データを操作する ArcGIS ユーザの編集エクスペリエンスを改善する一連のカスタム編集ツールやカスタム レポート ツールが含まれています。

データ編纂および編集ワークフローについて学習するには、手始めに自分の仕事のタイプに近いコミュニティ ページからテンプレートをダウンロードし、そこで提供されているサンプル データを使ってツールバーを操作してみるのがよいでしょう。独自の GIS を構築するときに、どのようなタイプのデータ、ツール、およびワークフローを用意すればよいのか、その要点がこれでわかります。