スマート マップ サーチ

スマート マップ サーチ機能の対象ユーザ

スマート マップ サーチの仕組み

小売業者/フランチャイズ業者向けのスマート マップ サーチ

不動産業者向けのスマート マップ サーチ

マーケティング担当者向けのスマート マップ サーチ

地方自治体および州政府向けのスマート マップ サーチ

スマート マップ サーチを使用すると、ビジネス ニーズに最適な場所を見つけるための時間が大幅に短縮されます。意思決定の要となる人口統計、消費者、およびビジネスの条件を選択するだけで、その条件を満たすすべてのエリアが表示されます。

スマート マップ サーチ機能の対象ユーザ

小売業者/フランチャイズ業者: 多くの小売業者は、店舗を成功に導く一定の人口統計と消費者の条件があると考えています。彼らは新店舗を開くときに、そうした良好な市場特性を持つエリアを見つけることを目指します。スマート マップ サーチを使って複数の条件を満たすエリアを検索することで、新しい商圏を短時間で見つけることができます。

不動産業者: 小売業者を顧客にかかえる不動産業者は、それぞれ異なる顧客の条件に合わせて場所を検索する必要があります。不動産業者にとって重要なのは、商圏の特性を顧客のニーズと一致させることです。スマート マップ サーチを使用すると、不動産業者は顧客ごとの条件リストを保存して、どの商圏が適しているかをすばやく確認できます。

マーケティング担当者: マーケティング担当者は、常にできるだけ効果が上がる対象に絞ってマーケティング費を投入しようとしています。スマート マップ サーチを使用すると、マーケティング担当者は販売促進活動で良好な手応えが得られるエリアを検索できます。

地方自治体と州政府: 地方自治体の 1 つの役割は、コミュニティのニーズに応じた計画を立てることです。また、経済開発計画を立案して新規ビジネスを呼び込んだり、地元の既存の起業家に相談サービスとツールを提供して成長を支援したり (「エコノミック ガーデニング」と呼ばれます) する活動も行います。いずれの場合も、地方自治体はそのコミュニティの特性を効果的に把握し、伝達する必要があります。スマート マップ サーチを使用すると、地方自治体はより多くの公的支援を必要としているエリアをすばやく見つけることや、企業にとって魅力的なエリアをハイライト表示することができます。

スマート マップ サーチの仕組み

スマート マップ サーチには、特定のニーズに適したエリアを見つけるための 3 ステップのワークフローがあります。最も重要性が高い人口統計、消費者、またはビジネスの条件を選択するだけで、その条件を満たすマップ上のエリアがスマート マップ サーチによって示されます。

ステップ 1. 重要性の高い条件を最大 5 個選択します。出発点として一般的な条件の一覧が表示されますが、用意されている何千もの人口統計、消費者、およびビジネスの尺度から条件を選択できます。

ステップ 2. マップ上でハイライト表示する地理の種類を選択します。選択しない場合は、マップの現在のズーム レベルに基づいて、最も詳細なレベルの地理が自動的に使用されます。

ステップ 3. 条件の値の範囲を設定します。

設定の参考になるように、現在のマップ エリアに基づいて、選択した条件に対応する情報が表示されます。最小値と最大値が示されます。さらに、条件の値を設定するときの参考になるように、地理の分布が最小値と最大値の間に表示されます。

条件の範囲を変更するには、値を直接入力するか、地理の分布の上でスライダをドラッグして範囲を設定します。

条件を細かく調整していくのに伴って、選択した条件に適合するエリアの数が表示されます。これによって当て推量をあまりせずに済むようになり、適合するエリアが 1 つもないという状況がなくなります。

マップ上の結果の表示: [Show results on map] ボタンをクリックすると、指定したすべての条件の組み合わせに適合するマップ上のエリアがすべて表示されます。

結果の表では、選択した個々の条件を各地理エリアがどのように満たしているかを確認できます。この表を Excel にエクスポートして、さらに詳しく解析できます。

再利用: 時間節約ツールとして、スマート マップ サーチの条件を保存し、次に商圏を評価するときに再利用できます。

小売業者/フランチャイズ業者向けのスマート マップ サーチ

問題: 小売店チェーンの展開を検討するときに、どこに目を付ければよいかがわかりません。

スマート マップ サーチを使ったソリューションの例: たとえば、アリゾナ州メーサ地区に高級ステーキ レストランを開店したいとしましょう。探しているのは次のような市場特性です。

  • 人口が急速に増加中
  • 開店してすぐにレストランを維持できるだけの十分な人口
  • 高所得エリア
  • 外食する傾向があり、レストランに足を向ける可能性が高い住民

スマート マップ サーチを使用して、対応する次の条件を選択します。

  • 予想される人口増加率 (年間 5% 以上)
  • 人口密度 (1 平方マイルあたり 1,000 人以上)
  • 1 人あたりの所得 (3 万ドル以上)
  • レストランでの消費支出 (100 以上のインデックス)

この条件に基づいて、メーサの東部と南部のエリアがハイライト表示されます。これらのエリアが、候補地を探し、競合店の有無を解析する必要がある第 1 の場所となります。

不動産業者向けのスマート マップ サーチ

問題: 最適な商圏を各顧客のニーズにすばやく簡単に一致させることができません。

スマート マップ サーチを使ったソリューションの例: 複数の顧客をかかえる商業不動産業者を例に取りましょう。ある顧客は、高級ステーキ レストランを開店する場所を探しています。別の顧客は、比較的低価格のファミリー タイプのレストランに適した場所を探しています。また別の顧客は、ジムを開くのに適した場所を探しています。

スマート マップ サーチを使用すると、それぞれの顧客に適した場所を正確に特定するための条件を簡単に見つけて、保存し、再利用することができます。

ステーキ レストランの条件:

  1. 高い予想人口増加率
  2. 比較的高い 1 人あたりの所得
  3. 開店したレストランを維持できる人口密度
  4. レストランでの平均以上の消費支出
  5. 若干高めの平均年齢

ファミリー レストランの条件:

  1. 高い割合の「活気に満ちたファミリー」タペストリ セグメント
  2. 高い割合のファミリー世帯
  3. 開店したレストランを維持できる人口密度
  4. 適度な予想人口増加率
  5. レストランでの平均以上の消費支出

ジムの条件:

  1. 高い割合の「若くて活動的」なタペストリ セグメントの住民
  2. 高い割合の 25 ~ 34 歳までの住民
  3. 開いたジムを維持できる人口密度
  4. 適度な予想人口増加率

それぞれの条件に応じて、各顧客に最適な別々の商圏がハイライト表示されます。

ステーキ レストランの顧客の場合、検索結果は次のようになります。

ファミリー レストランの顧客の場合、検索結果は次のようになります (西部のエリアが多い)。

ジムの顧客の場合、検索結果は次のようになります (テンピー付近とグレンデール北部)。

各顧客に最適な条件を設定した後は、さまざまな条件リストを保存して再利用することでスマート マップ サーチの時間を節約できます。

次回、新しいジムを開きたいという顧客が現れたときは、すでに用意されている最適な条件リストを選択するだけで済みます。

マーケティング担当者向けのスマート マップ サーチ

問題: 製品とサービスの販売促進キャンペーンをどこで実施すれば最大の効果を上げられるのかがわかりません。マーケティング担当者は、手応えが期待できそうな販売促進活動だけに費用をかけたいと考えています。すべてのエリアに販促物を送付するのは非効率的です。

スマート マップ サーチを使ったソリューションの例: スマート マップ サーチを使用すると、マーケティング担当者は特定の条件に基づいて、最も効果が上がる可能性が高いエリアに対象を絞り込むことができます。たとえば、デジタル カメラのマーケティング責任者は、可処分所得があり、デジタル カメラを購入する傾向があることが明らかな消費者セグメントに属する若者が含まれる郵便番号を対象にしたいと考えます。

比較的所得が高く、「若くて活動的」なタイプの消費者が多く集中しているエリアをスマート マップ サーチすると、対象を絞り込んだ郵便番号のリストが得られます。

この郵便番号のリストをエクスポートしてリスト プロバイダに渡し、対象を絞った郵便物を生成できます。

地方自治体および州政府向けのスマート マップ サーチ

問題: 最も立場の弱い住民がどこに住んでいるかがわかりません。

スマート マップ サーチを使ったソリューションの例: スマート マップ サーチを使用すると、地方自治体は特定のサービスを必要としている住民のセグメントを検索できます。たとえば、スマート マップ サーチで年齢と所得の条件を組み合わせるだけで、追加の援助を必要としている低所得の若い家族や高齢者が多く集中しているエリアを見つけ出すことができます。

スマート マップ サーチによって、低所得の高齢者が比較的多く集中しているエリアの郵便番号がわかります。

低所得の若者が多く集中しているエリアの郵便番号は、より都市部に近い場所にあるようです。

経済開発に関しては、地方自治体は同じような小売業者向けのスマート マップ サーチを実行し、その結果を小売業者に示してコミュニティに招致することができます。

エコノミック ガーデニングに関しては、マーケティング担当者が製品やサービスの目標市場を検索するときに通常使用するのと同じスマート マップ サーチを実行し、その結果を地元の起業家と共有して、ビジネスの成長を支援することができます。