カスタム タスク/エクステンションの配置と更新

ArcGIS for Windows Mobile では、MPC(Mobile Project Center)を使用して既存の機能を変更したり、新しい機能をプロジェクトに組み込むカスタム タスクまたはエクステンション(MPC では、これを「ケーパビリティ」といいます)を開発できます。モバイル プロジェクトの保存時に、MPC はこれらのタスクまたはエクステンションの実装を含むアセンブリをプロジェクト フォルダにコピーします。次に、アセンブリはプロジェクトと一緒にフィールドのデバイスに配置されます。したがって、これらのカスタム タスクやエクステンションを個別に配置する必要はありません。

カスタム タスクとエクステンションの開発については、開発者ヘルプの「http://resources.arcgis.com/en/help/windows-mobile-sdk/concepts/index.html#/Overview_of_application_framework/01sp0000004n000000/」をご参照ください。

カスタム タスクまたはエクステンションの配置

手順:
  1. MPC を閉じます。
  2. タスク/エクステンション アセンブリの準備が整っていることを確認します。それぞれのタスク/エクステンションで 2 ~ 3 個のアセンブリが必要です。1 つは MPC で使用するために構築され、その他はフィールド アプリケーションで使用される実際のタスク/エクステンションの実装を含んでいます。Windows と Windows Mobile の各プラットフォームには、別々のアセンブリが必要ですので、注意してください。
    1. MPC のアセンブリは、次の場所にコピーする必要があります。
      • Windows 7 コンピュータの場合: C:\ProgramData\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions
      • Windows XP コンピュータの場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions
    2. フィールド アプリケーション用の実装を含むアセンブリは、以下の場所にコピーする必要があります。
      • Windows 7 コンピュータの場合: タスク/エクステンションを Windows デバイスまたはノートブックで実行する場合は C:\ProgramData\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions\Win32。タスク/エクステンションを Windows Mobile デバイスで実行する場合は C:\ProgramData\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions\WinCE。
      • Windows XP コンピュータの場合: タスク/エクステンションを Windows デバイスまたはノートブックで実行する場合は C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions\Win32 フォルダ。タスク/エクステンションを Windows Mobile デバイスで実行する場合は C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\ESRI\MobileProjectCenter\Extensions\WinCE フォルダ。

    カスタム タスク/エクステンションをモバイル プロジェクトに初めて含めるときは、手順 2b で指定されている場所に Extensions\Win32 または Extensions\WinCE フォルダを手動で作成する必要がある場合があります。

  3. MPC で新規プロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開きます。
  4. カスタム タスクを追加するには、左側のパネルの [タスク] タブをクリックし、[追加] ボタンをクリックします。

    タスクのリストの最後にカスタム タスクが表示されます。

    デフォルトのタスクとカスタム タスクのリスト

  5. リストで、含めるカスタム タスクをクリックします。
  6. カスタム エクステンションを追加するには、左側のパネルの [ケーパビリティ] タブをクリックし、[追加] ボタンをクリックします。リストで、使用するカスタム エクステンションをクリックします。
  7. プロジェクトの他の設定を構成してからプロジェクトを保存します(詳細については、「モバイル プロジェクトの作成」をご参照ください)。
  8. プロジェクトを保存すると、MPC はカスタム タスク/エクステンションの実装を含むアセンブリを次の場所に自動的にコピーします。Windows デバイスでアセンブリを使用する場合は、<プロジェクト フォルダ>\Extensions\Win32、Windows Mobile デバイスでアセンブリを使用する場合は、<プロジェクト フォルダ>\Extensions\WinCE です。

モバイル プロジェクトを Windows デバイスまたは Windows Mobile デバイスに配置すると、カスタム タスク/エクステンションが使用できるようになります。プロジェクトの配置の詳細については、「モバイル プロジェクトの共有と配置」をご参照ください。

カスタム タスクまたはエクステンションの更新

アセンブリの名前空間、クラス名、およびアセンブリ ファイルをそのまま維持しながら、実装の詳細を含むタスク/エクステンションを更新したい場合もあります。この場合は、前述のセクションの手順 8 で説明している該当するフォルダにある古いアセンブリを更新されたアセンブリで上書きするだけで十分です。

ただし、実装を含むアセンブリ内のタスク/エクステンションを更新し、MPC で使用されるアセンブリ内のタスク/エクステンションも更新する場合は、MPC を再起動してプロジェクトをもう一度開き、既存のタスク/エクステンションを削除して、前述のセクションの手順 4 ~ 6 で説明しているように更新されたタスク/エクステンションを追加します。

8/23/2013