新しいマップの作成

前のワークフローでは、ハワイ島の火山活動のマップを開き、レイヤのシンボルを変更して、自分のワークスペースに新しいバージョンのマップを保存しました。今回は、自分でマップをまとめます。ベースマップから始めて、マップ レイヤを追加し、必要に応じてそのプロパティを設定します。

これらの手順は Center for Hawaii Island Analysis のメンバーを対象としています。メンバーでない場合は、実行できない操作があったり、異なる結果になったり (検索結果の場合など) することがあります。しかし、メンバーでなくても、ワークフローの主要部分は実行でき、有益な情報が提供されます。

新しいマップの開始

手順:
  1. Web ブラウザで、ArcGIS Online のホーム ページを開きます。www.arcgis.com/home
  2. 右上隅の [サイン イン] リンクをクリックします。
  3. ユーザ名とパスワードを入力し、[サイン イン] をクリックします。
    入力されたユーザ名とパスワードを表示している [サイン イン] ページ

    組織のホーム ページが表示されます。このサイトは随時変更されるため、最新のマップとアプリケーションの表示はこれと異なる場合があります。

    組織のホーム ページ

    注意注意:
    個人アカウントを使用してサイン インした場合は、一般に公開されている ArcGIS Online のホーム ページが表示されます。 次の手順に進みます。
  4. バナーの上のリボンで、[マップ] ボタンをクリックします。
    組織のホーム ページの [マップ] ボタン

    「My Map」という名前の新しいマップが開き、ハワイ島が表示されます。これは標準の ArcGIS Topographic ベースマップで、カスタム範囲は管理者によって設定されています。組織で作成する新しいマップはすべて、ここから始まります。

    ハワイ島にズームインした Topographic ベースマップ
    注意注意:

    メンバーでない場合、ベースマップは異なる範囲で開きます。それ自体に問題はありませんが、次のセクションで思いどおりの検索結果を得るには、ハワイがマップの範囲内にある必要があります。必要に応じて拡大や画面移動を行って、ハワイが表示されるようにします。

  5. リボンで、[ベースマップ] をクリックして [Oceans] を選択します。
    サムネイル画像で表示される、組織で利用できるベースマップ

    これは、Hawaii Island Volcanism マップで使用されているベースマップです。

  6. 新しいマップの開始

    セッションの初めに [マップ] ボタンをクリックすると、新しいマップが開きます。すでにサイン インしている場合、[マップ] ボタンによって、最後に開いたマップが開きます。別のマップが開いているときに新しいマップを開始するには、リボンの上の [新規マップ] コマンドをクリックします。

    [新規マップ] コマンド

マップにレイヤを追加

手順:
  1. リボンで、[追加] をクリックして [レイヤの検索] を選択します。
    ドロップダウン項目の [追加] ボタン リスト

    サイド パネルが変わります。

  2. [検索] ボックスに、「volcanoes」と入力します。[レイヤ] ドロップダウン矢印が [組織] に設定されたままにします。[実行] をクリックします。
    組織内で共有されている火山に関連したアイテムを検索するように設定

    関連するレイヤのリストが返されます (組織のコンテンツが変更されたために、リストがこれとは異なる場合があります)。

    注意注意:

    メンバーではない場合、検索ドメインのデフォルトは [組織] ではなく [ArcGIS Online] になります。それでも必要なレイヤは検索できますが、他の結果も多数表示されます。[検索] ボックスに「volcanoes owner:ChrisHarder」を入力して、結果のリストを短くすることができます。

  3. 結果から、Chris Harder の Lava Flow Hazard Zones with Hillshade をクリックします。
    検索結果のリスト
  4. ポップアップ表示されたレイヤの説明の上で、[マップに追加] をクリックします。
    ポップアップ表示されたレイヤの説明

    溶岩流危険地帯がマップに表示されます。

  5. 必要に応じてマップの画面移動や拡大/縮小を行って、マップ ビューの中心に島全体が表示されるようにします。
  6. 島の任意の場所をクリックします。

    何も発生しません。このレイヤはホストされたマップ サービスなので、ポップアップ ウィンドウがありません。

  7. 結果のリストから、Volcano and Town Labels という名前のレイヤを見つけます。[追加] をクリックします。
    検索結果内の Volcano and Town Labels レイヤ

    サービスはマップに直接追加されます。

  8. Lava Flow Hazard Zone Boundaries (フィーチャ サービス) を追加し、次に Hawaii Island Volcanoes (フィーチャ サービス) を追加します。
    ヒントヒント:

    サービスの完全な名前を表示するには、サイド パネルをドラッグして拡大できます。

  9. マップ上で、島の一部をクリックします。

    前の手順で追加した 2 つのレイヤはフィーチャ サービスであり、そのためポップアップ ウィンドウがサポートされます。クリックする場所によって、火山または溶岩流危険地帯に関する情報を取得できます。

  10. 開いているポップアップ ウィンドウを閉じます。

    ここまでで、検索結果にない Highways 以外は、必要なレイヤをすべて追加しました。

  11. [追加するレイヤを検索] パネルの最上部にある [検索] ボックスで、「volcanoes」というキーワードをハイライトして削除します。「highways」と入力して、[実行] をクリックします。
  12. 注意注意:

    メンバーでない場合は、検索ワードを「highways owner:ChrisHarder」とすると便利です。

  13. 結果のリストから、Chris Harder の Hawaii Island Major Highways (フィーチャ サービス) を追加します。
    新しい検索の結果リスト
  14. パネルの最下部で、[レイヤ追加の完了] をクリックします。
    すべてのレイヤが表示されたマップ

    マップはこのように表示されるはずです。

マップの保存

手順:
  1. リボンで、[保存] ボタンをクリックして [保存] を選択します。
  2. [マップの保存] ダイアログ ボックスで、示されているとおり、または必要に応じてボックスに入力します
    すべてのフィールドを入力した [マップの保存] ダイアログ ボックス
  3. [マップの保存] をクリックします。
    注意注意:

    前のワークフローで作成したマップと同じく、この Web マップの所有権は自分にありますが、その前提として、自分の所有物ではないサービスを利用できることが必要です。所有者がサービスが削除したりサービスの共有を停止したりすると、マップを描画できなくなります。

レイヤ プロパティの設定

マップを完成するには、レイヤの名前を変更し、レイヤの順序を変更して、危険地帯境界線を透明にします。

手順:
  1. [コンテンツ] パネルにおいて、Hawaii Island Major Highways - Major Highways レイヤの上にポインタを移動し、表示される小さな矢印をクリックします。
  2. ショートカット メニューの [名前の変更] を選択します。
    ショートカット メニューの [名前の変更] コマンド
  3. [名前の変更] ダイアログ ボックスで、 名前を「Highways」に置き換えて [OK] をクリックします。
    [名前の変更] ダイアログ ボックス
  4. 同様にして、名前を「Hawaii Island Volcanoes - Volcanoes」から「Volcanoes」に変更します。
  5. 名前を「Lava Flow Hazard Zone Boundaries - LavaFlowHazardZones」から「Hazard Zone Boundaries」に変更します。
  6. 名前を「Lava Flow Hazard Zones with Hillshade」から「Lava Flow Hazard Zones」に変更します。
  7. 必要に応じて、パネルの幅を拡大し、すべてのレイヤ名を 1 つの行に表示することができます。
    名前を変更したレイヤが表示されている [コンテンツ] パネル
  8. Highways のレイヤ プロパティを開き、[1 つ下へ移動] を選択します。
    ショートカット メニューの [1 つ下へ移動]
  9. Highways レイヤをもう一度、下へ移動します。
    上から下の順序でレイヤが表示された [コンテンツ] パネル

    これで、レイヤ順序 (マップ上の見た目の階層を設定するもの) が、元の Hawaii Island Volcanism マップと一致します。

    注意注意:

    レイヤは、同じ種類の他のレイヤの中で上下に移動できますが、フィーチャ サービス レイヤは、マップ サービス レイヤより下にできません。

  10. Hazard Zone Boundaries のレイヤ プロパティを開き、[透過表示] を選択します。レイヤの透過表示を 100% に設定します。
  11. [コンテンツ] パネル内の白いスペースをクリックして、メニューを閉じます。
  12. 同様にして、Highways レイヤの透過表示を 50% に設定します。
  13. マップを保存します。

マップの凡例の編集

優れた凡例を備えることは重要です。特に、この後のワークフローで行うように、マップを Web アプリケーションとして公開する場合は重要です。

手順:
  1. サイド パネルで、[マップの凡例の表示] ボタンをクリックします。
    [マップの凡例の表示] ボタン
  2. 凡例エントリを確認し、必要に応じて下にスクロールします。
    マップの凡例

    すべてのエントリが必要なわけではありません。

    • Hazard Zone Boundaries エントリは、レイヤが透明なので不要です。
    • Volcano and Town Labels エントリは、黒い点が明らかに町なので不要です。ラベルにはシンボルがありません。
    • Terrain エントリは、手がかりがなくても起伏を解釈できるので、不要です。

  3. サイド パネルで、[マップのコンテンツの表示] ボタンをクリックします。
  4. [コンテンツ] パネルで、Hazard Zone Boundaries のレイヤ プロパティを開いて [凡例を非表示にする] を選択します。
    レイヤ ショートカット メニューの [凡例を非表示にする] コマンド
  5. 同様にして、Volcano and Town Labels レイヤの凡例を非表示にします。
  6. Lava Flow Hazard Zones レイヤの名前をクリックして拡大し、Terrain サブレイヤの凡例を非表示にします。
    Terrain サブレイヤのショートカット メニューの [凡例を非表示にする] コマンド
  7. もう一度 [マップの凡例の表示] ボタンをクリックして、凡例を確認します。

    火山、高速道路、および溶岩流危険地帯のエントリだけが表示されるはずです。

  8. マップを保存します。

ポップアップ ウィンドウのテスト

手順:
  1. 任意の火山をクリックしてポップアップ ウィンドウを表示します。
    火山のポップアップ ウィンドウのタイトル バー

    火山のポップアップ ウィンドウに加えて、基になる危険地帯のポップアップ ウィンドウにアクセスします (クリックしたのがロイヒではない場合)。開いたウィンドウのタイトル バーには、他のウィンドウがいくつあるかが表示されます。他のウィンドウを見るには、タイトル バーの矢印をクリックします。

  2. 開いたポップアップ ウィンドウを閉じて、高速道路をクリックします。

    高速道路は、フィーチャ サービスの所有者によって削除 (すなわち、無効化) されたので、ポップアップ ウィンドウがありません。マップ上のフィーチャを参照したい場合がありますが、これらについて特に情報はありません。

    ヒントヒント:

    レイヤ プロパティ メニューの [ポップアップの有効化] を選択することによって、Highways レイヤのポップアップ ウィンドウを有効化できます。

  3. マップ上で開いているポップアップ ウィンドウを閉じます。
  4. アイテム プロパティの保存

    ホストされているフィーチャ サービスの所有者は、Web マップ内のサービスのシンボルとポップアップ ウィンドウ構成を設定し、それらの設定をレイヤ プロパティ メニューのデフォルトとして保存できます(サービスを所有していない場合、関連するコマンド [アイテム プロパティを保存] は表示されません)。サービスをマップ レイヤとして追加するユーザには、必ずこれらのデフォルト設定が表示されますが、各自のマップで設定を自由に変更できます。

実習

少し時間をとって、試してみましょう。マップ上でレイヤ プロパティを変更し、追加する他のレイヤを組織または ArcGIS Online 全体で検索します。

ヒントヒント:

組織で共有されているすべてのサービスを探すには、追加するレイヤを検索するときに [検索] ボックスを空のままにします。

次の手順

このワークフローでは、ベースマップにレイヤを追加することによって、マップを作成しました。明らかに、このマップの価値はほとんど、あらかじめ定義された火山および危険地帯ポップアップ ウィンドウにあります。次のワークフローでは、情報やピクチャでポップアップ ウィンドウを構成する方法を説明します。

ArcGIS Resources のチュートリアル ページで、このシリーズの全チュートリアルの一覧を確認できます。