指定ユーザ ライセンスの適用

注意:

このトピックは、10.2.1 以降のバージョンにのみ適用されます。

Portal for ArcGIS ソフトウェアをアクティベートするには、Esri が提供する認証ファイルを使用する必要があります。ポータルに追加できる指定ユーザの数は、この認証ファイルによって制限されます。ポータルに登録された指定ユーザの最大数がライセンスされている数を超えると、ライセンスに違反した状態になります。

ドキュメント、ポータル Web サイト、および ArcGIS アプリケーションを通じて、指定ユーザは、通常、ArcGIS の組織アカウント、またはArcGIS の組織サイトのメンバーと呼ばれます。

Portal for ArcGIS 10.2.1 以降、ソフトウェアでは、以下に従って指定ユーザ ライセンス モデルが適用されます。

• ポータルが、ライセンスされている数よりも多くの ArcGIS の組織アカウントの作成を防ぐ。
• ライセンスされている数よりも多いメンバーがポータルにすでに存在する場合に、ユーザ ロールと公開者ロールに含まれる全メンバーのポータル Web サイトへのアクセスを無効にする。

注意:

Portal for ArcGIS 10.2.1 を 10.2.2 にアップグレードすると、自動アカウント作成を有効または無効にする設定は維持されません。アップグレード後に、自動アカウント作成は無効化されます。これは意図した挙動ではなく、今後のソフトウェア リリースで対策される予定です。10.2.1 で自動アカウント作成を有効化していた場合、10.2.2 にアップグレードした直後にこの設定を再び有効化することで、この問題を解決できます。詳細な手順については、「エンタープライズ アカウントの自動登録」をご参照ください。

ポータルにライセンスされているメンバー数と、現在登録されているメンバーの数を確認するには、ポータル Web サイトに管理者でログインし、[組織] ページにアクセスします。これは、ポータルのメンバーシップを監視し、ポータルの利用におけるメンバーシップの数を増加すべきかどうか、組織が検討する場合に役立ちます。

組織サイトで許可されるメンバー数が認証ファイルによって制限されている一方で、そのポータルのメンバーではない無制限の数のユーザが、ポータルを利用できます。ArcGIS 組織サイトのメンバーとしてポータルにアクセスした場合に追加される権限と機能を理解するには、「アクセス権限の理解」をご参照ください。

注意:

Portal for ArcGIS 10.2 では、指定ユーザライセンスが適用されないため、認証ファイルで許可されている数よりも多くの ArcGIS の組織アカウントが、すでにポータルに登録されている場合があります。10.2.2 にアップグレード後、次のいずれかを実行する必要があります。

• 十分な数の指定ユーザを含む新しい認証ファイルを Esri から入手して、もう一度 Portal for ArcGIS を認証します。
• ポータルからメンバーを削除して、指定ユーザの総数を、認証ファイルで許可されている最大数まで減らします。ポータル Web サイトを使用してメンバーを個別にポータルから削除するか、コマンド ライン ユーティリティを使用してメンバーをまとめて削除することができます。詳細な手順については、「メンバーの削除」をご参照ください。

ライセンスに違反している場合、以下が発生します。

• 管理権限を持つアカウントでポータル Web サイトにアクセスすると、ポータルに登録されたメンバーの数がそのポータルにライセンス提供されている最大数を超えたことを示すソフトウェア認証エラー メッセージが表示されます。現在のメンバー数と許可されている最大メンバー数が、このエラーメッセージに表示されます。このエラー メッセージは、管理者がポータル Web サイトにアクセスするたびに表示されます。

• ArcGIS for Desktop で、ユーザ権限または公開者権限を持つメンバー アカウントを使用してポータル Web サイト、ArcGIS Portal Directory、およびポータルへのアクセスを実行すると、ソフトウェア認証エラーが発生したためにそのメンバーがポータルにサイン インできないことを示す、サイン イン エラー メッセージが表示されます。メンバーは、ポータル管理者に問い合わせるように指示されます。メンバーは、ソフトウェア認証エラーが解決するまで、ポータルにアクセスできません。

• ポータル Web サイトまたは ArcGIS Portal Directory で、新しいメンバー アカウントを作成できません。ユーザがメンバー アカウントを作成しようとすると、ソフトウェア認証エラーが発生したためにアカウントを作成できなかったことを示すエラー メッセージが表示されます。ユーザは、ポータル管理者に問い合わせるように指示されます。