ArcGIS Web Adaptor の構成

ArcGIS Web Adaptor をインストールしたら、Portal for ArcGIS で使用できるように構成する必要があります。これは、ArcGIS Web Adaptor とともにインストールされる構成用の Web ページまたはコマンド ライン ユーティリティで行います。セキュリティ対策として、ArcGIS Web Adaptor をホストしているコンピュータのみが構成ページにアクセスできます。

構成ページを開くと、ArcGIS Web Adaptor の現在の状態が表示されます。これには、ArcGIS Web Adaptor が過去に構成されたことがあるかどうかが示されます。ArcGIS Web Adaptor のプラットフォームのタイプとバージョン番号を表示するには、構成ページの [情報] をクリックします。

ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS ですでに構成していて、別の ArcGIS Web Adaptor を使用するようにポータルを更新する場合は、はじめに現在の ArcGIS Web Adaptor を登録解除する必要があります。この操作には、必ず ArcGIS Portal Directory を使用します。登録解除機能は、ArcGIS Web Adaptor の構成ページやポータル Web サイトでは利用できません。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor の Portal for ArcGIS での登録解除」をご参照ください。

ArcGIS Web Adaptor の構成方法の詳細な手順については、以下の手順に従ってください。

注意注意:

最初に、ArcGIS Web Adaptor がポート 80 で稼働している Web サイトにインストールされていることを確認してください。80 以外のポートで稼働している Web サイト上に Portal for ArcGIS がインストールされている場合、ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS で構成することはできません。

構成 Web ページを使用した ArcGIS Web Adaptor の構成

ソフトウェアとともにインストールされた構成用の Web ページを使用して ArcGIS Web Adaptor を構成するには、次の手順に従います。

レガシーレガシー:

10.2 では、ディスク上のプロパティ ファイルを編集して、ポータルで ArcGIS Web Adaptor を構成する必要がありました。この作業は、10.2.1 以降のバージョンでは不要になっています。以下の手順は、10.2.1 以降のバージョンにのみ適用されます。10.2 でのこれらの手順については、10.2 のドキュメントをご参照ください。

手順:
  1. Web サーバのポート 443 で SSL が有効になっていない場合は、有効化します。詳細は、「Web サーバでの SSL の有効化」をご参照ください。
  2. HTTPS URL（https://webadaptor.domain.com/arcgis/webadaptor など）を使用して、Web ブラウザで ArcGIS Web Adaptor の構成ページを開きます。
  3. [Portal for ArcGIS] を選択して [次へ] をクリックします。
  4. [ポータルの URL] に、Portal for ArcGIS をホストしているコンピュータの URL を入力します。URL にはコンピュータの完全修飾ドメイン名を含めます（例: https://portal.domain.com:7443）。
  5. Portal for ArcGIS への管理権限を持つアカウントのユーザ名とパスワードを入力します。通常は、ポータルを設定したときに定義した初期管理者アカウントのユーザ名とパスワードを使用します。初期管理者アカウントを降格または削除した場合は、ポータル Web サイトに対して管理アクセス権限を持つアカウントを指定する必要があります。
  6. [構成] をクリックします。Portal for ArcGIS が再起動します。完了するまで数分かかります。

ポータルを再起動すると、ArcGIS Web Adaptor が Portal for ArcGIS をホストしているコンピュータとともに使用できるように構成されます。ポート 7443 の代わりに ArcGIS Web Adaptor URL を使用してポータルにアクセスできます。URL の形式は https://webadaptor.domain.com/arcgis/home です。.

すべての通信に SSL を使用するようにポータルを構成している場合、http の代わりに https を使用するように、インストールされているポータル Web サイトとヘルプのショートカットの URL を更新する必要があります。更新しない場合、元のショートカットの URL にアクセスしようとすると、ブラウザでエラーになります。

組織のリバース プロキシ サーバを使用して Portal for ArcGIS を構成する場合、プロキシ サーバに関する情報をポータルで指定する必要があります。詳細な手順については、「ポータルでのリバース プロキシ サーバの構成」をご参照ください。

コマンド ラインを使用した ArcGIS Web Adaptor の構成

レガシーレガシー:

10.2 では、コマンド ラインからの ArcGIS Web Adaptor の構成はサポートされていませんでした。以下の手順は、10.2.1 以降のバージョンにのみ適用されます。10.2 で ArcGIS Web Adaptor を構成する手順については、10.2 のドキュメントをご参照ください。

<ArcGIS Web Adaptor installation directory>/webadaptor10.2.2/java/tools/configurewebadaptor.sh にあるコマンド ライン ユーティリティを使用して、ArcGIS Web Adaptor を構成できます。これは、ArcGIS Web Adaptor をホストするコンピュータが GUI（グラフィカル ユーザ インタフェース）を持たない場合に特に便利です。

使用できるパラメータは次のとおりです。

configurewebadaptor.sh -m <モード> -w <ArcGIS Web Adaptor の URL> -g <URL> -u <ユーザ名> -p <パスワード>

注意注意:

コマンド ライン ユーティリティを実行するためには、ArcGIS Web Adaptor をホストするコンピュータ上に JRE（Java Runtime Environment）が存在している必要があります。JRE がコンピュータ上に存在しない場合、ユーティリティを実行するとエラーが発生します。コンピュータ上に JRE をダウンロードおよびインストールする方法については、Java SE Downloads サイトをご参照ください。

例: $ ./configurewebadaptor.sh -m portal -w https://webadaptor.domain.com/arcgis/webadaptor -g https://portal.domain.com:7443 -u initialadmin -p secret

コマンドを実行すると、Portal for ArcGIS が再起動します。完了するまで数分かかります。ポータルを再起動すると、ArcGIS Web Adaptor が Portal for ArcGIS をホストしているコンピュータとともに使用できるように構成されます。ポート 7443 の代わりに ArcGIS Web Adaptor URL を使用してポータルにアクセスできます。URL の形式は https://webadaptor.domain.com/arcgis/home です。.

組織のプロキシ サーバを使用して Portal for ArcGIS を構成する場合、プロキシ サーバに関する情報をポータルで指定する必要があります。手順の詳細については、「ポータルでのプロキシ サーバの構成」をご参照ください。

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5/10/2014