COGO 面積の計算について
このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。
パーセル境界線を最初に作成する際には、ジオメトリが閉じたポリゴンを形成する必要があります。パーセル レイヤを構築する過程で、パーセルを新たに追加するたびに、既存の境界線を調整する必要があるでしょう。このため、パーセル境界線ジオメトリから計算した面積が、有効な面積(パーセル境界線属性から計算した面積)と異なる可能性があります。この誤差を利用して、ArcGIS のパーセル境界線(左の図)が元の有効なシェープ(右の図)を正確に表すかどうかを確認することができます。境界線のジオメトリは変化する可能性がありますが、元の法的書類から読み取った属性は同じままでなければなりません。
選択した COGO ラインの面積を計算するには、[COGO 面積] コマンドを使用します。[COGO 面積] コマンドを有効にするには、以下の条件を満たす必要があります。
- 単一の閉じたポリゴン シェープを形成するライン フィーチャを選択します。
- 各ライン フィーチャが有効な COGO 値を持っていることを確認します。
- 各ライン フィーチャが、完全な直線または完全な円形の COGO ライン フィーチャであることを確認します。
選択ラインがこれらの条件を満たさない場合は、[COGO 面積] ダイアログ ボックスを開く前に、問題を解決する必要があります。たとえば、選択ラインを別のライン フィーチャクラスにユニオンし、シェープをダブルクリックして修正します。パートが 1 つしかないことと、始点の座標が終点の座標と同じであることを確認します。
[COGO 面積] コマンドは面積を計算するために、選択ラインを隣接する順に並べ替え、COGO 属性からトラバースを作成します。COGO 属性からのトラバースは閉じたポリゴンを形成しない可能性が非常に高いため、ポリゴンを閉じる方法を指定する必要があります。
COGO 面積のレポート
レポートには、次の情報が列挙されます。
レポート項目 |
説明 |
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ライン数: 6 |
選択されたラインの数。 |
平面属性 - 面積: 10466.7 平方フィート、周囲長: 418.4 フィート 地表面属性 - 面積: 10477.1 平方フィート、周囲長: 418.6 フィート |
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属性長: 418.4 終点との差異(方向/距離): 148-34-29, 0.1 相対エラー率: 1:21977 |
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アジャスト方法: コンパス 地表面属性 - 面積: 10467.8 平方フィート、周囲長: 418.4 フィート 平面属性 - 面積: 10457.4 平方フィート、周囲長: 418.2 フィート |
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COGO 属性とジオメトリの差異
アジャストされたトラバースのアウトラインは、選択ラインの上に描かれます。このアウトラインは、選択ラインのジオメトリに対する COGO 属性の適合率を知る手がかりとなります。
次に、一般的な問題と、それらを解決するために確認すべき点をまとめます。
問題 |
解決策 |
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アウトラインは選択ラインとまったく同じ形状であり、相対エラー率が低く(1:10,000 以下)、地表面属性の面積が平面の面積に近い。 |
COGO 属性が選択ラインのジオメトリと厳密に一致することを確認します。 |
アウトラインはまったく同じ形状だが、選択ラインと比べて回転している、または小さい/大きいように見える。 |
地表面/平面補正が境界線の入力時に使用した値に正しく設定されていることを確認します。 |
相対エラー率は低い(1:10,000 以下)が、地表面属性の面積と平面の面積が大きく異なる。 |
地表面/平面補正が境界線の入力時に使用した値に正しく設定されていることを確認します。 |
アウトラインは選択ラインとだいたい同じ形状だが、明らかな違いがある。また、相対エラー率が高く、地表面属性の面積と平面の面積が大きく異なる。 |
選択ラインの属性をオンにします。Shape_Length とラインの DISTANCE 値およびカーブの ARCLENGTH 値が大きく異なっていないかどうか確認します。また、選択ラインの方向が DIRECTION 値と逆になっていないかどうか確認します。 |
アウトラインが選択ラインの形状と大きく異なる。 |
方向タイプと方向単位が選択ライン フィーチャにとって正しいものかどうかを確認します。また、選択ラインの属性の全エラーもオンにします。 |