ArcGIS におけるデータベース間でのデータのコピーと貼り付け

データベースのデータをコピーし、ArcGIS for Desktop を使用して別のデータベースまたはジオデータベースに貼り付けることができます。

あるデータベース タイプのデータを別のデータベース タイプに移動する場合、テーブルの属性に使用されているデータ タイプが変化する場合があります。たとえば、SQL Server から UniqueIdentifier フィールドを含むテーブルをコピーして、これを PostgreSQL データベースに貼り付けると、フィールドは Varchar フィールドになります。

ArcGIS は、サポートしないデータ タイプや定義を貼り付けることができません。つまり、コピー先データベースに作成されるテーブルやフィーチャクラスには、以下のものが含まれます。

以下の手順では、コピーおよび貼り付けを使用して、データベースからデータベースまたはジオデータベースからデータベースに、テーブル、フィーチャクラス、またはビューを移動する方法について説明します。

手順:
  1. ArcMap を開始して、カタログ ウィンドウを開きます。
  2. カタログ ツリーで、コピー元データベースとコピー先データベースへの接続を確立します。

    コピー元データベースには、コピー元データベースのデータにアクセスできる権限を持つユーザとして接続します。また、コピー先データベースには、テーブルを作成できるデータベース権限を持つユーザとして接続します。

  3. 必要な場合は、フィーチャクラスから移動するデータや複数の空間列を準備して、コピー元フィーチャクラスのプロパティに作成するプロパティと列を決定します。

    クエリ レイヤを作成する場合は、次の手順に進んで、データをコピー先データベースに移動します。

    • 移動するフィーチャクラスに異なる次元、ジオメトリ タイプ、または空間参照を持つレコードがある場合、テーブルをマップにドラッグし、その結果のクエリ レイヤを変更して、1 つの次元、ジオメトリ タイプ、または空間参照を選択します。データをコピー先データベースに移動するには、クエリ レイヤをエクスポートします(クエリ レイヤをコピーおよび貼り付けることはできません)。
    • フィーチャクラスに複数の空間列がある場合、いずれかの空間列だけを含むデータベース ビューを作成し、コピーおよび貼り付けます。
  4. コピー元データベースのテーブル、フィーチャクラス、またはビューを右クリックし、[コピー] をクリックします。
  5. カタログ ツリーでコピー先データベースを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

    コピー先データベースのデータは、接続に使用したログインによって所有されます。

    注意注意:

    データを PostgreSQL または SQL Server データベースに貼り付けるには、コピー先データベースに接続したユーザが、データベース ユーザ名と同じ名前のスキーマを所有している必要があります。

  6. 別の方法として、コピー元データベースのテーブル、フィーチャクラス、またはビューを選択して、コピー先データベースにドラッグすることもできます。このドラッグ アンド ドロップの手順は、コピーおよび貼り付けの手順と同じ処理を実行します。
  7. フィーチャクラスを移動する場合は、[データ転送] ダイアログ ボックスが表示され、コピー先データベースで空間列に使用する空間タイプを選択できます。[コンフィグレーション キーワード] 列をクリックし、ドロップダウン リストで空間タイプを選択して、[OK] をクリックします。

コピー先データベースに、新しいテーブルまたはフィーチャクラスが作成されます。

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5/12/2014