ポップアップ ウィンドウを使用した属性の表示について
ポップアップ ウィンドウは、ハイキング コース、地価、失業率など、マップが持っている情報を表示します。ポップアップ ウィンドウの情報は、主に 3 種類のレイヤ(マップ メモ、ユーザが検索してマップに追加したサービス レイヤ、およびユーザがファイルからインポートしたデータ)から取得されます。
マップ上に作成するフィーチャの場合、フィーチャごとにコンテンツを手動で入力します。コンテンツは各フィーチャに固有のデータとなります。たとえば、10 通りのハイキング コースをマップ上に描画する場合、各コースにポップアップ ウィンドウを作成し、コースの説明、コースの Web ページへの URL、およびコースの写真(JPG または PNG)への URL を含めます。これらのポップアップ ウィンドウは、少数のフィーチャをマップに追加し、フィーチャに関する基本的な情報(タイトル、説明、画像、およびリンク)のみを提供する場合に便利です。詳細については、「マップ メモの追加」をご参照ください。
区切りテキスト ファイルまたは GPX ファイルから追加したフィーチャもマップの一部です。ただし、編集可能レイヤとは異なり、マップ ビューアがマップにデータを追加すると、ポップアップ ウィンドウは自動的に作成されます。デフォルトでは、ポップアップ ウィンドウはすべての属性を表示します。大事な情報だけを見せ、関係のない情報を見せたくない場合は、そのようにウィンドウを構成する必要があります。詳細については、「ファイルからのレイヤの追加」および「ポップアップ ウィンドウの構成」をご参照ください。
サービス レイヤの場合、ポップアップ ウィンドウの情報はサービス内のフィーチャの属性から取得されます。現在、OGC WMS のポップアップ ウィンドウはサポートされていません。ポップアップ ウィンドウの構成時に指定したテキストまたは書式は、すべてのポップアップ ウィンドウで表示されます。つまり、フィーチャごとにタイトル、説明、画像などを変えることはできません。フィーチャ固有の情報は、マップ サービスまたはユーザが構成しているフィーチャ サービスで使用可能な属性セットから取得される必要があります。詳細については、「ポップアップ ウィンドウの構成」をご参照ください。
マップに追加する値の種類
ポップアップ ウィンドウは、重要な情報を利用者が見たいタイミングで見るための手段です。マップ作成者が、どのフィールドを見せるか、見せないか、を決定します。大部分のユーザにとっては意味のない情報(ObjectID など)は、見せないようにします。見せるフィールドについては、さらに、「どう見せるか」を決めます。属性をただ並べただけの簡単なリストがいいでしょうか。それとも、カスタム形式のテキストおよびグラフを提供することで特定レイヤのフィーチャを対話形式でグラフィカルに比較できるような、凝った環境を提供するのがいいでしょうか。 マップ ビューアで有効化および構成したポップアップ ウィンドウは、ほとんどの Web マップ クライアントで表示できます。
ポップアップ ウィンドウの構成で決定すべきこと
マップ作成者にとっての主な決定事項は、「何を表示するか」、そして、「どう表示するか」です。たとえば、一般市民にミシシッピ湾沿岸の遊泳、釣り、ボート乗りが可能な場所を案内する場合、住所、交通手段、および現地で一番わかりやすい待ち合わせ場所の写真を表示するようにポップアップ ウィンドウを構成することが考えられます。各地点の詳細な位置情報やタイプ情報が、手元には山ほどあるかもしれませんが、ポップアップ ウィンドウには出さないでおきます。利用者はそれらに興味がないだけではなく、(利用者にとって)より重要な情報から利用者の注意をそらしてしまいます。次の画像は、2 つのポップアップ ウィンドウの見え方を示しています。1 つ目のポップアップ ウィンドウは有効化しただけの状態(このため、サービス内のすべての属性が表示されている)で、2 つ目のポップアップ ウィンドウは構成済みの状態です。
ポップアップ ウィンドウを構成する要素
サービス内のフィーチャに基づく構成可能なポップアップ ウィンドウには、タイトル、カスタマイズしたフィールド属性またはテキストのリストなどの説明用のコンテンツ、画像や円グラフなどのメディア要素、およびフィーチャのアタッチメントへのリンクを含めることができます。詳細については、「ポップアップ ウィンドウの構成」をご参照ください。マップに追加したフィーチャのポップアップ ウィンドウは事前設定されており、タイトル、説明、画像、およびリンクを含めることができます。詳細については、「マップ メモの追加」をご参照ください。
構成可能なポップアップ ウィンドウのコンテンツの表示
マップ内にある各レイヤについて、フィーチャのポップアップ ウィンドウに表示する内容を構成して、各フィーチャのフィールド(属性)の表示方法を指定できます。マップに追加したフィーチャの場合、この構成は固定されていますが、フィーチャ サービスおよびマップ サービス レイヤの場合、ポップアップ ウィンドウを異なる形式に構成可能で、ポップアップ ウィンドウ内でのフィーチャ属性の編集方法を構成することもできます。このセクションでは、構成可能なポップアップ ウィンドウでのコンテンツの表示に関するさまざまなオプションについて説明します。
レイヤには属性情報とともに大量のデータが含まれる場合がありますが、データをすべて表示させると利用者に負荷がかかりすぎ、マップが本来伝えようとしていることから注意をそらしてしまいます。たとえば、サウスダコタ州スーフォールズの住所ポイントを含んだマップ レイヤがあるとします。各ポイントは 25 個の属性フィールドを持ち、その多くが、参考資料を読まなければ属性値を理解できないとします。住所ごとに家屋を表示させるだけでいいのなら、ポップアップ ウィンドウの構成を有効化して、ADDRESS や THUMB など数個の属性のみを表示させるよう構成します。これにより、スーフォールズ地域の住宅の住所とサムネイル画像を表示するポップアップ ウィンドウが利用者に提供されます。次に、ポップアップ ウィンドウを有効化したのみの場合(1 番目の画像)と構成済みの場合(2 番目の画像)における、これらのポップアップ ウィンドウの見え方の例を示します。
ポップアップ ウィンドウを構成する際は、最適なコンテンツ表示オプションを選択する必要があります。4 つのオプションの概要を次に示します。
フィールド属性のリスト
一般的な名前/値の個別属性を表示する際は、フィールド属性のリストを使用します。表示/非表示、順序、数値形式、および日付形式を変更することで、情報を論理的でわかりやすい形式で表示できます。次に、フィールド属性のリストを使用してポップアップ ウィンドウを構成する方法の例を示します。
単一の属性フィールド
単一の属性フィールドからの説明を選択すると、1 つのフィールドのすべてのコンテンツが説明に表示されます。これは、カスタム説明を含む属性が存在する際に便利なオプションです。次に、単一の属性フィールドからの説明を使用してポップアップ ウィンドウを構成する方法の例を示します。
カスタム属性表示
このオプションでは、表示する情報の定義、書式設定、およびレイアウトができます。属性を埋め込み、リッチ テキスト環境で制御できます。これは、属性情報をユーザ自身が入力し、リッチ テキスト編集ツールで書式設定してフォントの色、サイズ、スタイルなどを制御する場合に適したオプションです。次に、カスタム属性表示を使用してポップアップ ウィンドウを構成する方法の例を示します。
属性情報なし
ポップアップ ウィンドウは、必ずしも属性情報を含む必要はありません。時には、タイトル 1 つ、あるいは画像 1 つで、情報としては事足りる場合があります。次に、属性情報なしのポップアップ ウィンドウを構成する方法の例を示します。