データベース サーバおよびそのジオデータベース用のライセンス キーの変更

このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。

SQL Server Express インスタンスに対してジオデータベースの格納を有効にすると、Windows レジストリにキーが書き込まれます。このキーは、データベース サーバが ArcGIS for Desktop と ArcGIS Engine でライセンス認証されたか、それとも ArcGIS for Server Workgroup でライセンスされたかを示します。

データベース サーバにジオデータベースを作成すると、キーはレジストリから読み取られた後、ジオデータベース システム テーブル内のフィールドに格納されます。

そのため、ライセンス キーを更新するには、2 通りの場所（レジストリと各ジオデータベース）を更新する必要があります。セットアップ ウィザードの [SQL Server Express でジオデータベースの格納を有効化] の部分を実行して、レジストリのライセンス キーを更新する必要があります。以下のいずれかの状況でライセンス キーの変更が必要な場合は、続いて既存のジオデータベースをそれぞれデタッチおよび再アタッチし、ジオデータベースのライセンスを更新する必要があります。

• 新しい ArcGIS for Server Workgroup ライセンス キーを使用してデータベース サーバを認証する必要がある場合（たとえば、ArcGIS for Server Workgroup Basic から ArcGIS for Server Workgroup Advanced に移行する場合など）
• ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine でライセンスされたデータベース サーバを、ArcGIS for Server Workgroup でライセンスされるデータベース サーバに変換する場合
• ArcGIS for Server Workgroup でライセンスされたデータベース サーバを、ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine でライセンスされるデータベース サーバに変換する場合
• 現在使用している EDN または教育用サイト ライセンスを、本番稼働用の ArcGIS for Server Workgroup ライセンスに移行する場合

レジストリおよび各ジオデータベースのライセンス キーの更新方法は、以下に示す手順のとおりです。

手順:

1. Windows 管理者ユーザとして、SQL Server Express をインストールしたコンピュータにログインします。
2. ArcSDE for SQL Server Express インストール ウィザード にアクセスします（DVD 上のウィザードを使用するか、Esri Customer Care ポータルから実行可能ファイルをダウンロードしてください）。
   • データベース サーバ上のライセンスを ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine から ArcGIS for Server Workgroup に変更する場合、または ArcGIS for Server Workgroup ライセンス キーを更新する場合は、ArcGIS for Server Workgroup の実行可能ファイルを実行します。
   • ライセンスを ArcGIS for Server Workgroup ライセンスから ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine ライセンスに変更する場合は、ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine に付属する実行可能ファイルを実行します。
3. インストール オプション ダイアログ ボックスが表示されたら、[ArcSDE for SQL Server Express] をクリックします。
4. [次へ] をクリックして、ウィザードを続行します。
5. [Microsoft SQL Server Express Edition] をオフにし、[SQL Server Express でジオデータベースの格納を有効化] をオンのまま、[次へ] をクリックします。
6. ドロップダウン メニューで、ライセンス キーを変更する SQL Server Express インスタンス名を選択して、[次へ] をクリックします。
   注意:

   管理者ユーザが一切追加されなかったことを示すメッセージが表示されます。これは単なる警告メッセージです。すでにサーバ管理者ユーザが設定してある既存のデータベース サーバに別途、管理者ユーザを追加する必要はありません。[OK] をクリックして、このメッセージ ボックスを閉じます。

7. ライセンスを ArcGIS for Desktop または ArcGIS Engine ライセンスに変更する場合は、[完了] をクリックします。
8. ArcGIS for Desktop ライセンスまたは ArcGIS Engine ライセンスを ArcGIS for Server Workgroup ライセンスに変更する場合、または ArcGIS for Server Workgroup ライセンスを更新する場合は、ArcGIS for Server Workgroup ライセンス キーを選択して ArcGIS for Server Workgroup ソフトウェアを認証する必要があります。
   注意:

   ArcGIS for Server が未登録の場合、または追加のコンポーネントを登録する必要がある場合は、ユーザ登録情報を Esri に提供してライセンス ファイルを取得する必要があります。ライセンス ファイルを受信したらウィザードを再実行し、ArcGIS for Server Workgroup ライセンスを使用してジオデータベースを認証します。

9. [完了] をクリックして認証を完了します。
レジストリを更新後、個々のジオデータベースのライセンスを更新する必要があります。
10. ジオデータベースのライセンスを更新するには、サーバ管理者としてログインし、ArcMap を起動してカタログ ウィンドウを開きます。
11. レジストリの更新が完了したデータベース サーバに接続します。
12. [コンテンツ] タブで、データベース サーバ上の最初のジオデータベースを右クリックし、[管理] をクリックして、[デタッチ] をクリックします。
    注意:

    再アタッチするときにデータベース ファイルの検索先がわかるよう、データベース ファイルの場所を記録します。

13. [はい] をクリックして、ジオデータベースをデタッチしてよいことを確認します。カタログ ツリーのデータベース サーバ接続から、ジオデータベースが消去されます。F5 キーを押して表示を最新の状態に更新し、ジオデータベースがデタッチされたことを確認します。
    注意:

    ジオデータベースをデタッチする際にジオデータベースに接続しているユーザが存在する場合、デタッチ操作は失敗します。

14. データベース サーバを右クリックして [アタッチ] をクリックします。
15. [ジオデータベースをアタッチ] ダイアログ ボックスでデタッチしたジオデータベースの *.mdf ファイルを選択します。
16. ファイルを指定した後、[参照] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
17. [ジオデータベースをアタッチ] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
18. データベース サーバ上に他にもジオデータベースがある場合は、上記 6 つの手順を繰り返して、残りのジオデータベースの各ライセンス キーを更新します。

注意:

ジオデータベースでライセンス キーを更新しない限り、データベース内の元のキー情報が保持されています。このため、ArcGIS for Desktop でライセンスされたデータベース サーバを使用している場合は、対象のジオデータベースで引き続き接続できるユーザが 3 ユーザまでに制限されることになります。