ファイル ジオデータベースとパーソナル ジオデータベースの最適化

ファイル ジオデータベースは、ディスク上に複数のファイルを含むフォルダとして格納されますが、パーソナル ジオデータベースは単一の .mdb ファイルとして格納されます。これらのジオデータベースはともに、データを最初に追加した時点では、各ファイル内のレコードは整理された状態なので、ファイル システムから効率よくアクセスすることができます。ただし、レコードの追加や削除を繰り返すうちに各ファイル内のレコードの順番が崩れ、ファイルのどこかでレコードの削除や新しいレコードの追加が行われるたびに未使用の領域が生じます。これにより、ファイル システムによる各ファイル内でのレコード検索処理の回数が増え、レコードのアクセス率が低下します。

データの追加や削除を頻繁に行う場合は、月に一度の割合で、ファイル ジオデータベースまたはパーソナル ジオデータベースを最適化してください。また、大規模な変更が加えられた場合も、その後にジオデータベースを最適化してください。最適化を実行すると、レコードの並べ替えと未使用領域の削除により格納領域が整理され、各ファイルのデータにより効率よくアクセスできるようになります。最適化は各ファイルのサイズも減少させます。データの状態によっては、ジオデータベースのサイズが 1/2 以下に減るケースもあります。

ジオデータベースを最適化することに加えて、Windows ユーザは適宜にディスク デフラグを実行して、ファイル システム全体のパフォーマンスを維持する必要があります。他の種類のファイルと同様に、ファイル ジオデータベースやパーソナル ジオデータベースでも、ディスク デフラグによってパフォーマンスが最適化されます。ディスク デフラグは Windows オペレーティング システムに搭載されているツールです。詳細については、オペレーティング システムのオンライン ヘルプを参照してください。

ジオデータベースを最適化するには、カタログ ツリーを右クリックして [管理] をポイントし、[データベースの最適化] をクリックします。

ヒントヒント:
編集のために ArcMap でデータベースを開いている場合、最適化を実行することはできません。データベースを最適化するには、マップから該当するデータを取り除く必要があります。
5/10/2014