アイテムの管理
このトピックは、10.2.1 以降のバージョンにのみ適用されます。
管理者は、メンバーによって所有されるコンテンツを管理できます。組織サイト内の任意のアイテムについて、共有プロパティの変更、パブリック アイテムのプライベートへの変更、別のフォルダへのアイテムの移動、アイテムの削除などの、アイテムの詳細の編集を行うことができます。ポータル Web サイトでアイテムの所有者を変更したり、コマンド ライン ユーティリティを使用してアイテムの所有権をまとめて変更することもできます。
ポータル Web サイトを使用したアイテムの管理
ポータル Web サイトを使用して、メンバーが所有するコンテンツを管理できます。ポータル Web サイトでは、アイテムの所有権をまとめて変更することはできません。
- 管理者としてポータル Web サイトにログインし、上部メニューの [組織] リンクをクリックします。組織サイトのページが開きます。
- 管理するアイテムを所有するメンバーの行内の [アイテムの管理] ボタン をクリックします。メンバーの [マイ コンテンツ] ページが開きます。[マイ コンテンツ] ページまたはアイテムの詳細ページからアイテムを管理できます。次の手順では、アイテムの詳細ページからアイテムを管理する方法の概要を示します。
- 管理するアイテムの行内の左側のチェックボックスをオンにします。
- アイテムのタイトルをクリックすると、アイテムの詳細ページが開きます。編集、共有、削除、および移動するためのオプションがあります。ファイルには、更新オプションがあります。アプリケーションには、コードをアタッチするオプションがあります。
- アイテムの共有プロパティを変更するには、[共有] ボタンをクリックします。
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メンバーのコンテンツ内でアイテムが含まれているフォルダを変更するには、[移動] ボタンをクリックします。[移動] ウィンドウが開きます。
- アイテム用に異なるフォルダを選択します。
- アイテム用にフォルダを新規作成する場合は、[新規フォルダ] ボタンをクリックします。
- [移動] をクリックします。
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アイテムを別のユーザへ再割り当てするには、[所有者の変更] ボタンをクリックします。[移動] ウィンドウが開きます。
- ドロップダウン メニューから、アイテムを再割り当てするユーザを選択します。
- アイテムの移動先のフォルダを選択します。
- 選択したユーザに新規のフォルダを追加し、アイテムの新規フォルダを作成する場合は、[新規フォルダ] ボタンをクリックします。
- [移動] をクリックします。
- アイテムを削除するには、[削除] ボタンをクリックします。これによって、ポータル Web サイトからアイテムが削除されます。
コマンド ライン ユーティリティを使用した一括でのアイテムの所有権の変更
コマンド ライン ユーティリティを使用してアイテムの所有権をまとめて変更する方法は、複数のメンバーのアイテムの所有権をポータル内の他のメンバーに一度に移動する必要がある場合に適しています。メンバーを削除しようとする場合に、アイテムの所有権の移動が必要になることがあります。メンバーがコンテンツまたはグループを所有している場合、そのメンバーを削除することはできません。
メンバーのアイテムの所有権をまとめて移動するには、ソフトウェアと共にインストールされている TransferOwnership コマンド ライン ユーティリティを使用します。このツールは、<Portal for ArcGIS installation location>\tools\accountmanagement ディレクトリに格納されています。このツールは、テキスト ファイルを入力ファイルとして使用しており、ポータルがインストールされているコンピュータ上で実行する必要があります。
ユーティリティを実行できるのは、組み込みの管理者アカウントのみです。エンタープライズ管理者アカウントは使用できません。使用できる組み込みアカウントは、ポータルを構成したときに設定した初期管理者アカウント、もしくは管理者権限を付与された別の組み込みアカウントのどちらかです。初期管理者アカウントを削除し、他の組み込みアカウントがいずれも管理者権限を持たない場合は、ユーティリティを実行するために管理者アカウントを作成する必要があります。手順については、「ポータルへのメンバーの追加」の組み込みポータル アカウント セクションをご参照ください。
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現在アイテムを所有しているメンバーのユーザ名およびアイテムの所有権の移動先のメンバーのユーザ名を含むテキスト ファイルを作成します。各ユーザ名は、パイプ(|)を使用して区切ります。各行には、2 つのユーザ名を含める必要があります。最初の名前は現在の所有者を示し、2 番目の名前は新しい所有者を示します。
sarah|robert james|qing nichole|jose alex|david
注意:メンバーのユーザ名を指定する必要があります。メンバーのフル ネームを使用しないでください。メンバーのフル ネームを使用した入力は、ツールによってすべて無視されます。また、テキスト ファイル内に入力するユーザ名の大文字と小文字を、ポータル内に保存されているユーザ名と同じにする必要があることにも注意してください。保存されているユーザ名の大文字と小文字を確認するために、ListUsers コマンド ライン ユーティリティを実行するか、ポータル Web サイトの [組織] ページを参照することができます。
- テキスト ファイルを保存します。
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ツールの入力としてこのテキスト ファイルを指定して TransferOwnership コマンド ライン ツールを実行します。
次の例では、ownershiptotransfer.txt という名前のファイルを指定して TransferOwnership コマンドを実行しています。
TransferOwnership --file c:\scripts\ownershiptotransfer.txt
ヒント:コマンド ライン オプションとファイル名の大文字小文字を正しく使用してください。