ArcGIS Server の環境変数の設定
ユーザ プロファイル内でユーザ定義環境変数を設定する代わりに、ArcGIS Server に固有のユーザ定義変数を設定および管理するための便利な方法として、init_user_param.sh スクリプトがあります。定義した設定は ArcGIS Server のみに適用され、システム上で実行されている他のアプリケーションに影響を及ぼしません。
このスクリプトは、<ArcGIS Server インストール場所>/arcgis/server/usr ディレクトリにあります。ユーザ定義環境変数を設定するには、スクリプトを開き、次の構文を使用します。
export <ユーザ定義環境変数>=<定義済み変数の場所>
このスクリプトは 5 つのセクションに分かれており、次の環境変数を有効にすることができます。
- 最初のセクションは、環境変数を有効にして ArcGIS Server のデータベースへの直接接続を構成するために使用されます。データベース環境変数を有効にするには、行をコメント解除(シャープ記号 [#] を削除)してデータベース固有の情報を入力する必要があります。詳細については、「ArcGIS Server のデータベースへの直接接続の構成」をご参照ください。
- このスクリプトの 2 番目のセクションは、temp ディレクトリの変更に使用されます。temp ディレクトリのデフォルトの配置場所は <ArcGIS Server インストール ディレクトリ>/arcgis/server/temp です。指定する temp ディレクトリの場所は、必ず ArcGIS Server のインストールに使用したアカウントからアクセス可能な場所でなければなりません。
- このスクリプトの 3 番目のセクションは、プロキシ サーバの構成に使用されます。詳細な手順については、「プロキシ サーバを使用したインターネットへの接続」をご参照ください。
- このスクリプトの 4 番目のセクションは、ArcGIS Server で SSL を有効にする場合に、認証機関(CA)によって発行されたルート証明書のインストールに使用されます。詳細については、「CA 署名証明書を使用した SSL の有効化」をご参照ください。
- このスクリプトの 5 番目のセクションは、ArcGIS Server のその他すべてのユーザ定義環境変数の有効化に使用されます。
スクリプトの編集が完了したら、ArcGIS Server を再起動して変更を有効にする必要があります。そのためには、startserver.sh スクリプトを実行して、環境内の各 GIS サーバを手動で再起動します。
6/13/2014