マップ キャッシュ ステータスの空間レポート

マップ キャッシュ タイルの完了に関する空間情報は、各キャッシュ フォルダにある Status.gdb ファイルのジオデータベースにあります。このジオデータベースを別のディレクトリにコピーして、そのフィーチャクラスを ArcMap で開き、マップ キャッシュ完了ステータスのテーブルとマップを確認できます。TaskStatus フィーチャクラスはタイル バンドル境界の確認に役立ちます。

Status.gdb が実際のキャッシュ ステータスと同期していないと考えられる場合は、[Manage Map Server Cache Status（マップ サービス キャッシュ ステータスの管理）] ツールを使用して Status.gdb を再構築することができます。オンデマンド キャッシング、キャッシュ内へのタイルの手動コピー、またはキャッシング ツール エラー、これらすべては Status.gdb が同期しなくなる原因になります。

Status.gdb は、キャッシュのトラブルシューティングの際に非常に価値があります。キャッシュ エラーが発生し、中断した時点のジョブを再開する方法が他にない場合は、[Manage Map Server Cache Status（マップ サービス キャッシュ ステータスの管理）] ツールを実行して、ステータスを再構築してください。キャッシュが終了したエリアを記録し、マップのそのエリアのフィーチャによりエラーが発生した可能性があるかどうかを検討します。次に、キャッシュされていないバンドルを選択してフィーチャクラスにエクスポートし、これらのバンドルを使用して次のキャッシング ジョブの境界を定義します。この方法は、[マップ サービス キャッシュのタイルを管理（Manage Map Server Cache Tiles）] ツールの [空タイルを再構築（Recreate Empty Tiles）] オプションを実行する場合よりもはるかに高速です。

カスタマイズした対象地域のステータスの構築

デフォルトの Status.gdb で表示されるバンドル境界とキャッシュ完了のパーセンテージは、マップの全範囲に基づいています。この範囲は長方形で、キャッシュしているエリアよりもはるかに大きい場合もあります。不規則な形状の地形をキャッシュしていて、エリアがタイルでカバーされていることを保証するには、[マップ サービス キャッシュ ステータスの管理（Manage Map Server Cache Status）] を使用して、指定した形状（たとえば、フィーチャクラス境界）に対してカスタム Status.gdb を構築できます。

この操作を実行するには、[マップ サービス キャッシュ ステータスの管理（Manage Map Server Cache Status）] を実行して、[管理モード] パラメータを [REPORT_BUNDLE_STATUS] に設定します。続いて、[出力フォルダ] パラメータを設定して、Status.gdb を配置する場所を定義します。

[REPORT_BUNDLE_STATUS] オプションでは、Status.gdb を作成する際の調査する対象地域と縮尺セットを選択できます。ステータスを作成する際には、ツールの実行に時間がかかる場合があります。

カスタム Status.gdb（重要な TaskStatus フィーチャクラスを含む）は ArcMap で確認できますが、カスタム Status.gdb を ArcMap または ArcGIS Server Manager のキャッシュ ステータス ダイアログ ボックスと関連付けないでください。