GeoEvent 定義の管理
GeoEvent 定義とは
GeoEvent Processor 内の GeoEvent ごとに、そのイベントのデータに関する属性フィールドとデータ型（date、string、integer など）を識別するスキーマが関連付けられています。このスキーマを「GeoEvent 定義」と呼びます。GeoEvent 定義を表示するには、GeoEvent Processor Manager の [サイト（Site）] → [GeoEvent Processor] → [GeoEvent 定義（GeoEvent Definitions）] を選択します。
注意:「incident」という GeoEvent 定義が GeoEvent Processor に組み込まれています。この GeoEvent 定義は、インシデント検出とフィーチャ サービス更新に対応するためにインシデント ディテクタ プロセッサで使用されているので、削除または変更をしないでください。
入力コネクタが受信したイベントから GeoEvent を構築するために、イベント ストリーム内のデータと整合性のある GeoEvent 定義が必要となります。同様に、出力コネクタが GeoEvent を構築してイベント データを送信するために、指定された出力のスキーマと整合性のある GeoEvent 定義が必要となります。
GeoEvent 定義の作成と編集は、ユーザが実行できます。一部の入力コネクタでは、受信したイベントから検索したデータに基づいてイベント定義を作成することができます。管理者はイベント定義をインポートして、公開済みフィーチャ サービスの更新などの処理に対応できます。これは、すでに登録された GeoEvent 定義は頻繁に変更されることを意味しています。
「GeoEvent Processor の概要」チュートリアルは、GeoEvent 定義を作成する方法、入力コネクタが受信したデータから GeoEvent 定義を構築する方法、公開済みフィーチャ サービスから GeoEvent 定義をインポートする方法に関する演習を実行できるようになっています。「GeoEvent Processor の概要」のチュートリアルには、「GeoEvent Processor チュートリアル」からアクセスします。
GeoEvent 定義フィールドのデータ型
GeoEvent 定義に含まれる各フィールドには、データ型が関連付けられています。このデータ型を使用するのは、入力コネクタがストリーミング データから GeoEvent を構築する場合、または出力コネクタから GeoEvent が送信される前に GeoEvent を分解する場合です。
使用できるフィールドのデータ型は次のとおりです。
- Boolean
- Date
- Double
- Float
- Geometry
- Group *
- Integer
- Long
- Short
- String
* 詳細は、下記の「フィールド グループ」のセクションをご参照ください。
フィールド基数
一部のイベント ベースのデータ ストリームでは、単一のフィールドに複数のエントリが含まれるスキーマ（配列など）を定義できます。このようなフィールドは、1 より大きい基数を持つフィールドとして GeoEvent 定義で表現されます。フィールド基数は、この条件が検出されたデータ ストリームに対応することを意図している高度なフィーチャです。
管理者は、フィールド基数を [1] から [多（Many）] に変更することで、GeoEvent Processor Manager で GeoEvent 定義の基数を設定できます。
フィールド グループ
一部のデータ ストリームでは、単一のフィールドの内容が離散型データ（date、string、integer など）ではなく、複数のデータ型のデータ値を含む 1 つのグループであるスキーマを定義できます。このようなフィールドは、GeoEvent 定義で「グループ」として表現されます。グループ内の各フィールドの離散型データには、フィールド グループの名前の下でインデントが設定されます。
フィールド グループは、この条件が検出されたデータ ストリームに対応することを意図しているもう 1 つの高度なフィーチャです。グループ型のフィールドにはネストされたグループを入力できるため、複雑な構造体を作成することができます。
GeoEvent 定義のフィールドを GeoEvent Processor Manager でグループ フィールドとして設定するには、フィールドのタイプを [グループ（Group）] に変更します。