GeoEvent Processor の監視
GeoEvent Processor を監視するには、GeoEvent Processor Manager の [サービス(Services)] → [監視(Monitor)] ページを表示します。すべての入力コネクタ、出力コネクタ、および GeoEvent サービスのデータ レートをリアルタイムで監視できるため、すばやく現在の状態を判断し、考えられる問題を特定することができます。
[監視(Monitor)] ページは、データ ストリーミングの問題のトラブルシューティングを実施する際に必ず最初に参照するリソースでなければなりません。これらのカウントは、入力コネクタがデータ ソースからイベントを受信して処理しているかどうか、GeoEvent サービスがイベントを処理しているかどうか、出力コネクタが適切な出力先にイベントを送信しているかどうかを示します。
入力と出力のカウントにはそれぞれ、コネクタで処理された GeoEvent の数しか表示されませんが、GeoEvent サービスのカウントには、受信した GeoEvent の数(入力)と送信された GeoEvent の数(出力)が表示されます。1 つの GeoEvent サービスに複数の入力コネクタまたは出力コネクタが含まれていることがあるため、GeoEvent サービスに受信された GeoEvent の数または GeoEvent サービスから送信された GeoEvent の数が特定の入力または出力のカウントと異なる場合があります。
レート閾値の設定
レート閾値は GeoEvent Processor を監視するための重要な基準になります。特定の入力、出力、および GeoEvent サービスを経由する GeoEvent のフローに対して、レートの最小閾値と最大閾値を設定できます。これらの閾値はユーザが定義するものであり、通常の運用条件でそれぞれの入力、出力、GeoEvent サービスに期待される振舞いを反映することが意図されています。予測される最小レートと最大レートを適切に設定することにより、特定のコンポーネントが期待どおりに動作しているかどうかをすばやく確認できます。データ レートが予測される範囲内にある場合は、レートが緑色で表示されます。データ レートが予測される範囲を外れている場合は、レートが赤色で表示されます。これにより、システムが予期せぬ振舞いをしているときに、直ちにそのことを視覚的に確認できます。
最大レートと最後の処理からの経過時間
[監視(Monitor)] ページには、観測された最大レートの統計情報と GeoEvent が最後に処理されてからの経過時間の統計情報が入力、出力、およびサービスごとに表示されます。これらの統計情報は、管理者がストリーミング データの異常な突出や欠落を特定するのに役立ちます。
レート(過去 5 分間)
[監視(Monitor)] ページには、過去 5 分間に各コンポーネントで処理されたイベントの平均数のレート統計情報が表示されます。開始直後の入力の平均レートが人為的に低く設定されることがあるため、この統計情報は一定の期間にわたって実行されているデータ ストリームに有効です。
レート統計情報の右にある [編集] ボタンをクリックして、入力、出力、およびサービスごとに 1 秒間に予想されるイベント数のレート閾値を設定します。レートが指定の最小値を下回った場合や指定の最大値を上回った場合は、レートが予想範囲を外れていることを示すために統計情報の色が変化します。イベントのレート閾値を設定すると、入力、出力、またはサービスで予想した GeoEvent 数が処理されているかどうかをすばやく確認できます。
サンプリング レートは 5 分(300 秒)に固定されていて、編集することができません。このレートは、1 秒間に受信、送信、または処理されたイベントの平均数として報告されます。
平均レート(過去 5 分間)
デフォルトでは、入力コネクタ、出力コネクタ、および GeoEvent サービスで受信、送信、または処理されたイベント数の統計情報はリセットされないので、際限なく情報が増え続けます。統計情報をリセットしてもかまいませんが、リセットすると、入力、出力、およびサービスの測定値がすべて消去されます(カウント、平均レート、最大レート、および最後の処理からの経過時間)。統計情報をリセットするには、[監視(Monitor)] ページの一番上にある [統計情報のリセット(Reset Statistics)] ボタンをクリックします。
GeoEvent サービスの監視
個々の GeoEvent サービス(それ自体が複数の入力と出力を含む場合があります)を 1 つのエンティティとして監視できます。各 GeoEvent サービスにはインバウンド データ レートとアウトバウンド データ レートがあり、これらは一定の期間における 1 秒間の GeoEvent の平均数として報告されます。各 GeoEvent サービスのデータ レート(インバウンドとアウトバウンド)ごとに、以下に示すようにレートの最小閾値と最大閾値を設定できます。GeoEvent の合計数、観測された最大レート、GeoEvent が最後に観測されてからの時間など、その他の統計情報も GeoEvent サービス(インバウンド方向とアウトバウンド方向)ごとに表示されます。以下に示すように、統計情報はリセットできます。
入力と出力の監視
個々の入力と出力の統計情報を監視できます。データ レートは、ある期間内の 1 秒あたりの平均 GeoEvent として報告されます。以下に示すように、入力および出力ごとにレートの最小閾値と最大閾値を設定できます。GeoEvent の合計数、観測された最大レート、GeoEvent が最後に観測されてからの時間など、その他の統計情報も入力および出力ごとに表示されます。以下に示すように、統計情報はリセットできます。
統計情報のリセット
デフォルトでは、GeoEvent Processor で収集された統計情報がリセットされることはありません。GeoEvent の合計数などの統計情報は、際限なく増え続けます。GeoEvent Processor での統計情報の収集を最初からやり直して、既知の一定期間に特定の条件下で統計情報を収集する方が有益な場合があります。このために、[統計情報のリセット(Reset Statistics)] ボタンを使用できます。このボタンをクリックすると、すべての統計情報がリセットされ、GeoEvent Processor での統計情報の収集が最初からやり直されます。
コネクタおよびサービスの起動と停止
すべての入力コネクタ、出力コネクタ、および GeoEvent サービスの現在の状態を GeoEvent Processor Manager の [サービス(Services)] → [監視(Monitor)] ページに表示できます。入力コネクタ、出力コネクタ、および GeoEvent サービスの起動と停止は個別に行います。
入力コネクタを起動または停止するには、[サービス(Services)] → [入力(Inputs)] ページに表示されたリストで該当する入力コネクタの [停止(Stop)] ボタンをクリックします。
出力コネクタを起動または停止するには、[サービス(Services)] → [出力(Outputs)] ページに表示されたリストで該当する出力コネクタの [停止(Stop)] ボタンをクリックします。
GeoEvent サービスを起動または停止するには、[サービス(Services)] → [GeoEvent サービス(GeoEvent Services)] ページに表示されたリストで該当する GeoEvent サービスの [停止(Stop)] ボタンをクリックします。
コネクタおよびサービスのプロパティの確認
入力コネクタ、出力コネクタ、および GeoEvent サービスのプロパティを GeoEvent Processor Manager で表示して編集できます。
入力コネクタのプロパティを表示または編集するには、GeoEvent Processor Manager の [サービス(Services)] → [入力(Inputs)] ページで該当するコネクタの名前をクリックするか、[編集] ボタンをクリックしてプロパティにアクセスします。
出力コネクタのプロパティを表示または編集するには、GeoEvent Processor Manager の [サービス(Services)] → [出力(Outputs)] ページで該当するコネクタの名前をクリックするか、[編集] ボタンをクリックしてプロパティにアクセスします。
GeoEvent サービスのプロパティを表示または編集するには、GeoEvent Processor Manager の [サービス(Services)] → [GeoEvent サービス(GeoEvent Services)] ページで該当するサービスの名前をクリックするか、[編集] ボタンをクリックしてプロパティにアクセスします。