10012: レイヤはダイナミック パンクロマティック シャープンを使用しています
描画時にパンシャープンを実行しているラスタ レイヤがあります。パンシャープンをすでに実行済みでデータセットとして保存しているラスタ レイヤは、パンシャープンをリアルタイムで実行する場合よりも描画パフォーマンスが高くなります。
解決策
ArcMap のレイヤまたはベースマップ レイヤの描画パフォーマンスを確認します。公開する場合、[プレビュー] ウィンドウ上のサービスの描画パフォーマンスを確認します。
ベースマップ レイヤの操作の詳細またはサービスのプレビューの詳細
- パフォーマンスを向上させる場合は、パンシャープンの処理をオフにして、これを表示用のラスタ データセットのプロパティとして事前に計算しておき、新しいパンシャープン ラスタを使用してマップ レイヤを再構築します。詳細については、「パンシャープン ラスタ データセットの作成」をご参照ください。
- あるいは、ArcGIS Image エクステンション for Server を使用して、パンシャープン ラスタを Web サービスとしてマップに直接提供します。この場合、ラスタ レイヤを新しいイメージ サービス レイヤに置き換えます。このアプローチの実装方法については、次の追加情報をお読みください。
追加情報
ArcGIS は、パンシャープンなど、画像の表示を改善するためにさまざまなツールを提供しています。パンシャープンは、高解像度パンクロマティック画像(またはラスタ バンド)を低解像度マルチバンド ラスタ データセットと融合させます。これにより、2 つのラスタが完全にオーバーラップする場所でパンクロマティック ラスタの解像度を持つマルチバンド ラスタ データセットが生成されます。
次の 2 つのアプローチのいずれかを使って、このパンシャープンを適用できます。
- パンシャープン ラスタを事前に計算して、表示パフォーマンスの高い新しいラスタ データセットを保存できます。詳細については、「パンシャープンについて」をご参照ください。
- あるいは、マップを表示するときにラスタ データのパンシャープン処理をリアルタイムで実行できます。このタスクに ArcMap を使用する場合(ラスタ レイヤの表示プロパティをパンシャープンを使用するように設定します)、これにより計算時間が必要になるため、ダイナミック マップの描画パフォーマンスが低下する可能性があります。ただし、サーバ用 ArcGIS Image エクステンションを使用して、パンシャープン(およびオルソ補正など他の画像処理技術)を使用してラスタ データを動的に計算および提供し、高速かつスケーラブルなパフォーマンスを得ることもできます。
ArcGIS Image エクステンション for Server を使用するには、マップ設計を変更する必要があります。この場合、ArcMap ドキュメントからイメージ レイヤを削除します。Web アプリケーションで、削除後のマップ サービスとイメージ サービスをマッシュアップします。
詳細については、「イメージ サービス レイヤの ArcMap への追加について」をご参照ください。
5/20/2014