衛星用センサ ラスタ タイプ
選択できる衛星センサ プロダクトは多数あり、プロダクトごとにプロパティを調整して、画像をモザイク データセットに追加するときに適用される処理を変更できます。デフォルトの設定もありますが、それらを変更し、別の機会に自分で使用するために保存しておくことができます。
プロダクト タイプを定義することにより、以下に挙げる各ラスタ タイプを調整できます。データについてよくわからない場合、すべてのプロダクト タイプを追加することができます。これによって、ベンダからの提供方法にかかわらず、すべてのユーザ固有のデータが追加されます。ただし、モザイク データセットに特定のプロダクトだけを追加したい場合には、適切なプロダクト タイプを選択する必要があります。たとえば、QuickBird 画像の場合 [All(すべて)]、[Basic(基本)]、[Standard(標準)]、[Standard Orthoready(オルソレディ標準)]、[Orthorectified(オルソ補正)] から選択できます。これらのオプションは、ベンダから提供されるプロダクトに直接対応します。
処理するテンプレートを定義することにより、データの追加および処理方法をさらに調整できます。これらのテンプレートは、各バンドのデータ タイプに固有です。たとえば、Landsat 7 のデータには、9 つのバンドがあります。バンド 8 はパンクロマティックで、空間解像度が最も高いバンドです。バンド 1 〜 5、および 7 はマルチスペクトル バンド(青、緑、赤、赤外)で、パンクロマティック バンドよりも空間解像度は低くなります。バンド 6a および 6b は、熱赤外バンドです。このラスタ タイプには、次の 6 つの処理テンプレートがあります。
- すべてのバンド - 当てはまるいずれか、またはすべての処理するテンプレートにデータが追加され、グループ化されます。たとえば、Landsat 7 では、各シーンにつき、モザイク データセット内に 3 つのエントリーが作成されます。パンクロマティック(バンド 8)、マルチスペクトル(バンド 1 から 5 と 7)、そして熱赤外(バンド 6a と6b)。属性テーブルに [Tag] という名前のフィールドが追加され、各バンドが属するグループが示されます。たとえば、[Pan] はパンクロマティック、[MS] はマルチスペクトル、[Thermal] は熱赤外バンドを指します。
- パンクロマティック - モザイク データセットには、パンクロマティック バンドのみが追加されます。たとえば、Landsat 7 の場合、バンド 8 だけが追加されます。
- マルチスペクトル - モザイク データセットには、マルチスペクトル バンドが単一のラスタ データセットとして追加されます。たとえば、Landsat 7 の場合、バンド 1 〜 5 および 7 を表す単一の行がモザイク データセットに追加されます。
- パンシャープン - パンシャープンを適用したプロダクトの生成に使用したバンドがモザイク データセットに追加されます。これにより、通常は、赤、緑、青、赤外、およびパンクロマティック バンドを使用して、4 バンドのモザイク データセットが作成されます。
- パンシャープンとマルチスペクトル - モザイク データセットには、マルチスペクトル バンドとパンクロマティック バンドの標準的な組み合わせが追加されます。たとえば、Landsat の場合、マルチスペクトル グループが追加されますが、最小ピクセル サイズがパンクロマティック画像の最大ピクセル サイズに設定されます。このため、パンクロマティック画像の解像度を超えて縮小すると、モザイクした画像はパンシャープンされません。
- 熱赤外 - モザイク データセットには、熱赤外 バンドが単一のラスタ データセットとして追加されます。たとえば、Landsat 7 の場合、バンド 6a および 6b を表す単一の行がモザイク データセットに追加されます。
デフォルトでは、バンドは順番に並びます。つまり、ソースの最初のバンドが、モザイク データセットに追加されたラスタ内でも最初のバンドになり、後続のバンドも同様になります。ただし、モザイク データセットの作成時に [プロダクト定義] を定義した場合、ラスタ タイプによって定義されたデータがその波長に従って追加されます。たとえば、[プロダクト定義] が [ナチュラル カラー(RGB)] だった場合、赤、緑、青の波長に最も近い波長を持つバンドがモザイク データセット内のラスタに追加されます。データセットに、特定波長のバンドがない場合、最も近い波長が選択されます。
モザイク データセットの作成時に [プロダクト定義] が定義されている場合は、必ずラスタ タイプの正しいテンプレートを使用してデータを追加します。たとえば、モザイク データセットのプロダクト定義に [Landsat] を定義した場合、これは 5 つのバンドを持つデータセットを想定します。そのため、ラスタ タイプのマルチスペクトル テンプレートを使用する必要があります。パンシャープン テンプレートを使用する場合、最初の 4 つのバンドがモザイク データセットに追加され、残りのバンドは空になります。
ほとんどの場合、デフォルト テンプレートはパンシャープンとマルチスペクトルを組み合わせたテンプレートです。
DMCii
DMCii ラスタ タイプを使用すると、AlSat-1、Beijing-1、Deimos-1、NigeriaSat-1、UK-DMC、UK-DMC2 などの DMC 衛星から収集したラスタ データを追加できます。詳細については、www.dmcii.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
プロダクト タイプの説明 |
処理テンプレート |
---|---|---|
すべて |
L1R および L1T プロダクトは、画像データを追加する際に検出されます。 |
|
L1R |
これは、L1R(生の衛星データから取得されたバンド登録されたプロダクト)に適用されます。 |
|
L1T |
L1R プロダクトから派生したオルソ補正プロダクト。 |
L1R および L1T プロダクト タイプのメタデータは、DIMAP ファイル(*.dim)に格納されます。
DMCii 画像をナチュラル カラーの画像として表示するには、フォルス カラーの処理テンプレートを使用します。
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
3 |
520–600 |
緑 |
MS |
2 |
630–690 |
赤 |
MS |
1 |
770–900 |
近赤外 |
FORMOSAT-2
FORMOSAT-2 ラスタ タイプでは、FORMOSAT-2 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、Astrium GeoInformation Services をご参照ください。
次の FORMOSAT-2 プロダクトがサポートされています。
- レベル 1A - このプロダクトは、センサの検知素子の感度の差異による歪みを修正するために、ラジオメトリック補正機能が適用されています。このプロダクトは、任意の処理テンプレートと共に使用でき、ラスタ タイプのプロパティに DEM を指定する必要があります。
- レベル 2A - このプロダクトは、レベル 1A のプロダクトと同じラジオメトリック補正機能が適用され、UTM WGS84 投影にジオリファレンスされています(地上コントロール ポイントは使用しません)。このプロダクトは、任意の処理テンプレートと共に使用できます。
- オルソ - このプロダクトは、レベル 1A のプロダクトと同じラジオメトリック補正機能が適用され、地上コントロール ポイントとデジタル標高モデルに基づいてオルソ補正され、起伏による歪みを排除します。このプロダクトは、任意の処理テンプレートと共に使用できます。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
630–690 |
赤 |
MS |
2 |
520–600 |
緑 |
MS |
3 |
450–520 |
青 |
MS |
4 |
770–900 |
近赤外 |
Pan |
1 |
450–900 |
パンクロマティック |
GeoEye-1
GeoEye-1 ラスタ タイプでは、GeoEye-1 衛星センサと OrbView-3 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。これらのセンサの詳細については、www.geoeye.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
プロダクト タイプの説明 |
処理テンプレート |
---|---|---|
すべて |
画像データを追加する際に、すべてのプロダクトが検出されます。 |
|
Geo |
これは Geo プロダクト スイートに該当します。 これには、オルソ補正用の RPC を含む Geo Ortho Kit と、GeoStereo プロダクトも含まれています。 |
|
GeoProfessional |
オルソ補正された画像プロダクトから構成されます。 |
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
Pan |
1 |
450–800 |
パンクロマティック |
MS |
1 |
450–510 |
青 |
MS |
2 |
510–580 |
緑 |
MS |
3 |
655–690 |
赤 |
MS |
4 |
780–920 |
近赤外 |
IKONOS
IKONOS ラスタ タイプでは、IKONOS 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、www.geoeye.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
Pan |
1 |
526–929 |
パンクロマティック |
MS |
1 |
445–516 |
青 |
MS |
2 |
506–595 |
緑 |
MS |
3 |
632–698 |
赤 |
MS |
4 |
757–863 |
近赤外 |
KOMPSAT-2
KOMPSAT-2 ラスタ タイプでは、KOMPSAT-2(KOrean MultiPurpose SATellite)から収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、Astrium GeoInformation Services をご参照ください。
KOMPSAT-2 プロダクトは、KARI 形式と DIMAP 形式で作成されます。KOMPSAT-2 には 2 つのプロダクト タイプがあります。
- レベル 1A - このプロダクトは、センサの検知素子の感度の差異による歪みを修正するために、ラジオメトリック補正機能が適用されています。
- レベル 2A - このプロダクトは、レベル 1A のプロダクトと同じラジオメトリック補正機能が適用され、UTM WGS84 投影にジオリファレンスされています(地上コントロール ポイントは使用しません)。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
450–520 |
青 |
MS |
2 |
520–600 |
緑 |
MS |
3 |
630–690 |
赤 |
MS |
4 |
760–900 |
近赤外 |
Pan |
1 |
500–900 |
パンクロマティック |
スペクトルの範囲
Landsat 1-5 MSS
Landsat 1 ~ 5 MSS ラスタ タイプでは、Landsat MSS(Multispectral Scanner)機器から収集されたラスタ データを追加できます。MSS 機器は、最初の 5 台の Landsat 衛星で運用されました。この詳細については、http://landsat.gsfc.nasa.gov/about/mss.html をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
Landsat 1 ~ 5 MSS 画像をナチュラル カラーの画像として表示するには、フォルス カラーの処理テンプレートを使用します。
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
500–600 |
緑 |
MS |
2 |
600–700 |
赤 |
MS |
3 |
700–800 |
近赤外 1 |
MS |
4 |
800–1100 |
近赤外 2 |
熱赤外 |
1 |
10400–12500 |
熱赤外 |
Landsat 4-5 TM
Landsat 4 ~ 5 TM ラスタ タイプでは、Landsat TM(Thematic Mapper)機器から収集されたラスタ データを追加できます。詳細については、landsat.usgs.gov をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
450–520 |
青 |
MS |
2 |
520–600 |
緑 |
MS |
3 |
630–690 |
赤 |
MS |
4 |
760–900 |
近赤外 1 |
MS |
5 |
1550–1750 |
近赤外 2 |
MS |
6 |
2080–2350 |
中赤外 |
熱赤外 |
1 |
10400–12500 |
熱赤外 |
Landsat 7 ETM+
Landsat 7 ETM+ ラスタ タイプでは、Landsat ETM+(Enhanced Thematic Mapper Plus)機器から収集されたラスタ データを追加できます。この詳細については、http://landsat.gsfc.nasa.gov/about/etm+.html をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
450–520 |
青 |
MS |
2 |
520–600 |
緑 |
MS |
3 |
630–690 |
赤 |
MS |
4 |
770–900 |
近赤外 1 |
MS |
5 |
1550–1750 |
近赤外 2 |
MS |
6 |
2080–2350 |
中赤外 |
熱赤外 |
1 |
10400–12500 |
熱赤外 1 |
熱赤外 |
2 |
10400–12500 |
熱赤外 2 |
Pan |
1 |
520–900 |
パンクロマティック |
Landsat 8
Landsat 8 ラスタ タイプでは、LDCM(Landsat Data Continuity Mission)の一部として打ち上げられたリモート センシング衛星の Landsat シリーズの最新版である Landsat 8 機器から収集されたラスタ データを追加できます。この詳細については、http://landsat.gsfc.nasa.gov/about/mss.html をご参照ください。このラスタ タイプを使用するには、ArcGIS 10.2 for(Desktop、Engine、Server)Landsat 8 パッチをインストールする必要があります。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
430–450 |
コースタル エアロゾル |
MS |
2 |
450–510 |
青 |
MS |
3 |
525–600 |
緑 |
MS |
4 |
630–680 |
赤 |
MS |
5 |
845–885 |
近赤外 |
MS |
6 |
1560–1660 |
近赤外 1 |
MS |
7 |
2100–2300 |
近赤外 2 |
MS |
8 |
1360–1390 |
巻雲 |
熱赤外 |
1 |
10300–11300 |
熱赤外 1 |
熱赤外 |
2 |
11500–12500 |
熱赤外 2 |
Pan |
1 |
500–680 |
パンクロマティック |
Pléiades
Pléiades ラスタ タイプでは、Pléiades 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、www.astrium-geo.com/pleiades をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
450–530 |
青 |
MS |
2 |
510–590 |
緑 |
MS |
3 |
620–700 |
赤 |
MS |
4 |
775–915 |
近赤外 |
Pan |
1 |
450–530 |
パンクロマティック |
スペクトルの範囲
QuickBird
QuickBird ラスタ タイプでは、QuickBird 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。ArcGIS アプリケーションのプロダクト タイプは、ベンダから提供される類似したプロダクト名に対応します。「Standard Orthoready」は、オルソ レディ標準画像とも呼ばれます。
このセンサの詳細については、www.geoeye.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
Pan |
1 |
450–900 |
パンクロマティック |
MS |
1 |
450–520 |
青 |
MS |
2 |
520–600 |
緑 |
MS |
3 |
630–690 |
赤 |
MS |
4 |
760–900 |
近赤外 |
RADARSAT-2
RADARSAT-2 データは、RADARSAT-2 ラスタ タイプを使用してモザイク データセットに追加できます。RADARSAT-2 プロダクトは、メタデータに加えて SAR(Synthetic Aperture Radar)画像またはシグナル データから構成されます。RADARSAT-2 プロセッサによって構築される基本プロダクトには、プロダクト情報ファイルと画像ピクセル データ ファイルが含まれます。RADARSAT-2 衛星は、ビーム モードとデータに適用される処理のレベルによってプロダクトを区別します。
これらのデータセットには、偏光データの情報があります。さまざまなプロダクト タイプのプロダクト情報ファイルが XML 形式でエンコードされています。RADARSAT-2 ラスタ タイプを使用すると、属性テーブルに追加されたメタデータに基づいた属性検索により、画像の検索を行えるモザイク データセットを作成できます。
このセンサの詳細については、gs.mdacorporation.com/SatelliteData/Radarsat2/Radarsat2.aspx をご参照ください。
このラスタ タイプを使用して、次のプロダクト タイプの RADARSAT-2 を追加できます。
プロダクト タイプ | 処理テンプレート |
---|---|
|
|
SLC は、各ピクセルが複雑な値で表される複雑なプロダクト タイプです。SLC プロダクトにスペックル フィルタを適用するとき、ピクセル値の強度(マグニチュード)が使用されます。
必要な処理のレベルに応じて、2 種類の処理するテンプレートが使用できます。
- 未処理 - 関数を適用せずにデータが追加されます。これはデフォルトのテンプレートで、基本的なビジュアライゼーションに使用されます。
- スペックル除去 - [スペックル(Speckle)] 関数を適用してデータが追加されます。出力はスペックル フィルタが適用され、滑らかな画像になります。
RADARSAT-2 プロダクトでは、次の偏波が使用できます。
- HH - レーダー シグナルは、水平方向に送信され、水平方向に受信されます。
- VV - レーダー シグナルは、垂直方向に送信され、垂直方向に受信されます。
- HV - レーダー シグナルは、水平方向に送信され、垂直方向に受信されます。
- VH - レーダー シグナルは、垂直方向に送信され、水平方向に受信されます。
RADARSAT-2 プロダクトは、ビーム モードに応じて、シングル、デュアル、クアッドの偏光にできます。ビーム モードは、シグナルの送受信に使用される固有のビーム高度角と幅によって区別されます。次のようなビーム モードがあります。
- シングル ビーム - Standard、Wide、Fine、Multi-Look Fine、Ultra-Fine、Extended High、Extended Low、Standard Quad Polarization、Fine Quad Polarization
- ScanSAR - ScanSAR Narrow および ScanSAR Wide
- Spotlight - Spotlight A
RapidEye
RapidEye ラスタ タイプでは、RapidEye 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、www.rapideye.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
440–510 |
青 |
MS |
2 |
520–590 |
緑 |
MS |
3 |
630–685 |
赤 |
MS |
4 |
690–730 |
レッド エッジ |
MS |
5 |
760–850 |
近赤外 |
SPOT 5
SPOT 5 ラスタ タイプでは、SPOT 5 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、Astrium GeoInformation Services をご参照ください。
3 つの FORMOSAT5 プロダクトがサポートされています。
- レベル 1A - このプロダクトは、センサの検知素子の感度の差異による歪みを修正するために、ラジオメトリック補正機能が適用されています。このプロダクトは、オルソ補正の処理テンプレートと共に使用でき、ラスタ タイプのプロパティ内で DEM を指定する必要があります。
- レベル 2A - このプロダクトは、レベル 1A のプロダクトと同じラジオメトリック補正機能が適用され、UTM WGS84 投影にジオリファレンスされています(地上コントロール ポイントは使用しません)。このプロダクトは、パンクロマティック、マルチスペクトル、フォルス カラー、またはパンシャープンの処理テンプレートと共に使用できます。
- SPOTView オルソ - このプロダクトは、レベル 1A のプロダクトと同じラジオメトリック補正機能が適用され、地上コントロール ポイントとデジタル標高モデルに基づいてオルソ補正され、起伏による歪みを排除します。このプロダクトは、パンクロマティック、マルチスペクトル、フォルス カラー、またはパンシャープンの処理テンプレートと共に使用できます。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
SPOT 画像をナチュラル カラーの画像として表示するには、フォルス カラーの処理テンプレートを使用します。
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
500–590 |
緑 |
MS |
2 |
610–680 |
赤 |
MS |
3 |
790–890 |
近赤外 |
MS |
4 |
1580–1750 |
短波赤外 |
Pan |
1 |
510–730 |
パンクロマティック |
SPOT DIMAP GeoTIFF では、バンド順序が独自に再配置されており、アプリケーション内で直接開いたり、標準のフォルス カラー画像を表示したりできます。ただし、メタデータの参照は再配置されていません。これにより、近赤外バンドはバンド 1 でバンド 3 ではないため、NDVI のような特定の関数を定義しようとすると問題になる場合があります。ラスタ タイプは、この変更を考慮しようとしますが、メタデータとファイル形式が想定通り設計されていない独特の場合があります。
スペクトルの範囲 |
メタデータの参照 |
DIMAP GeoTIFF |
---|---|---|
青 |
なし |
なし |
緑 |
1(または XS 1) |
3 |
赤 |
2(または XS 2) |
2 |
NIR |
3(または XS 3) |
1 |
SWIR |
4(または XS 4 または SWIR) |
4 |
詳細については、http://www.astrium-geo.com/en/196-the-dimap-format をご参照ください。
SPOT 6
SPOT 6 ラスタ タイプでは、SPOT 6 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。このセンサの詳細については、Astrium GeoInformation Services をご参照ください。
ORTHO と PRIMARY の 2 つの SPOT 6 プロダクトがサポートされています。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
MS |
1 |
450–520 |
青 |
MS |
2 |
530–590 |
緑 |
MS |
3 |
625–695 |
赤 |
MS |
4 |
760–890 |
近赤外 |
Pan |
1 |
450–745 |
パンクロマティック |
WorldView-1 および WorldView-2
WorldView-1 および WorldView-2 ラスタ タイプでは、WorldView-1 および WorldView-2 衛星センサから収集されたラスタ データを追加できます。これらのセンサの詳細については、www.geoeye.com をご参照ください。
プロダクト タイプ |
処理テンプレート |
---|---|
|
|
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
Pan |
1 |
400–900 |
パンクロマティック |
タグ |
バンド順序 |
波長(nm) |
説明 |
---|---|---|---|
Pan |
1 |
450–800 |
パンクロマティック |
MS |
1 |
400–450 |
コースタル |
MS |
2 |
450–510 |
青 |
MS |
3 |
510–580 |
緑 |
MS |
4 |
585–625 |
黄 |
MS |
5 |
630–690 |
赤 |
MS |
6 |
705–745 |
レッド エッジ |
MS |
7 |
770–895 |
近赤外 1 |
MS |
8 |
860–1040 |
近赤外 2 |
自然色バンドの組み合わせを作成するには、次を使用します。
- 赤: バンド 5
- 緑: バンド 3
- 青: バンド 2
カラー赤外バンドの組み合わせを作成するには、次を使用します。
- 赤: バンド 7
- 緑: バンド 5
- 青: バンド 3