モザイク オペレータ

ラスタ データセットをモザイクするときに、隣接するラスタ データセットとの間に重なり合う領域が存在することがよくあります。出力ピクセル値を決定するには、[最初]、[最後]、[ブレンド]、[平均値]、[最小値]、および [最大値] の手法を選択することができます。

最初

[最初] 手法は、モザイク リスト内の最初のラスタ データセットからピクセル値を決定します。既存のラスタ データセットが最初とみなされます。

次の図は、重なり合う 4 つのピクセルが存在するときに [最初] オプションを選択した場合の結果を示しています。最初のラスタ データセットの値(左側)が、モザイクされる次のラスタ データセットより優先されます。このため、結果は、重なり合うピクセルの最初のセットと同じになります。

[最初] モザイク手法

最後

[最後] 手法は、重なり合っている最後のラスタ データセットからピクセル値を決定します。これは利用できる最速の手法であり、デフォルトでもあります。

次の図は、[最後] オプションを選択した場合のモザイクの結果を示しています。2 つのラスタがモザイクされる際、2 番目のラスタ データセットの重なり合う値が出力モザイクで使用されます。

[最後] モザイク手法

ブレンド

[ブレンド] 手法は、距離加重アルゴリズムを使用して、重なり合うピクセルの値を決定します。重なり領域の出力セル値は、重なり合う値のブレンドになります。このブレンド値は、重みに基づくアルゴリズムに従って決定され、重なり合う領域内のピクセルからエッジまでの距離によって異なります。この手法は、モザイクの計算負荷が最も高いオプションです。

次の図では、ダイアグラムに 2 つの重なり合うラスタ データセットを示しています。x が位置する場所には、2 つの値があります。1 つはデータセット R1 のピクセルの値(赤色の輪郭)、もう 1 つはデータセット R2 のピクセルの値(青色の輪郭)です。データセット R2 のほうが x に近いため、出力では R2 ピクセルの値により大きな加重がかけられます。

[ブレンド] モザイク手法

平均値

[平均値] 手法は、重なり合う 2 つのラスタ データセットから平均ピクセル値を計算します。

次の図は、[平均値] オプションを選択し、出力ピクセル タイプが [Float] である場合のモザイクの結果を示しています。2 つのラスタをモザイクされる際、重なり合う 2 つの値の平均によって出力ピクセル値が導出されます。多くのラスタ データセットが重なり合っている場合は、一度に 2 つのラスタ データセットのみが処理されます。

[平均値] モザイク手法

出力ピクセル タイプが [Integer] の場合、値は丸められます。

最小値

[最小値] 手法は、重なり合う 2 つのラスタ データセットから、より小さなピクセル値を決定します。

[最小値] 手法は、重なり合う 2 つのラスタ データセットから、より小さなピクセル値を出力します。2 つのラスタがモザイクされる際、2 つのラスタ データセットの最小値が出力モザイクで使用されます。

[最小値] モザイク手法

最大値

[最大値] 手法は、重なり合う 2 つのラスタ データセットから、より大きなピクセル値を決定します。

[最大値] 手法は、重なり合う 2 つのラスタ データセットから、より大きなピクセル値を出力します。2 つのラスタがモザイクされる際、2 つのラスタ データセットの最大値が出力モザイクで使用されます。

[最大値] モザイク手法

合計値

[合計値] 手法は、重なり合うラスタ データセットのピクセル値をすべて加算した合計値を決定します。

[合計値] 手法は、重なり合うラスタ データセットのピクセル値をすべて加算した合計値を出力します。2 つのラスタがモザイクされる際、2 つのラスタ データセットのピクセル値の合計値が出力モザイクで使用されます。

[合計値] モザイク手法

関連トピック

5/10/2014