ジオプロセシング ツールを使用した統計情報の計算

ラスタ データセットの統計情報の計算

ラスタ データセットの統計情報(およびヒストグラム)を計算することができるジオプロセシング ツールがいくつかあります。モデルでこれらのツールを他のツールと連結したり、Python スクリプトを作成したりすることもできます。

統計情報の設定

アプリケーションによって統計情報を計算しない場合は、[ラスタのプロパティを設定(Set Raster Properties)] ツールを使用して、ラスタ データセットまたはモザイク データセットの統計情報を定義できます。バンドごとに最小値、最大値、標準偏差、および平均値を入力するか、統計情報を含む XML ファイルから値を取り出すことができます。このファイルは、別のラスタ データセットまたはモザイク データセットから統計情報をエクスポートすることによって作成できます。

モザイク データセットの統計情報の計算

統計情報(およびヒストグラム)は、画像の自動ストレッチを有効にするために使用され、一部の解析で重要です。統計情報はモザイク データセット内の 3 つの場所に格納できます。

モザイク データセットの統計情報

これらの統計情報は、表示されるモザイク データセット全体に適用されます。

モザイク データセットの統計情報を計算するときは、ベース ピクセルが調べられます。つまり、モザイク全体でピクセル サイズが最も小さいソース ラスタ データセットが調べられ、その統計情報が計算されます。スキップ ファクタの使用をお勧めしているのは、このためです。妥当なスキップ ファクタ値を指定するには、カラム数を 1,000 で除算し、その商(整数)をスキップ ファクタとして使用する方法があります。ただし、モザイク データセットにオーバービューがある場合、統計情報はオーバービューを使用して生成されます。オーバービューを構築するときに、統計情報は自動的に生成されます。

モザイク データセットの統計情報を計算するには、カタログ ウィンドウでモザイク データセットを右クリックし、[統計情報の計算] をクリックして、[統計情報の計算(Calculate Statistics)] ツールを開きます。このツールを直接開くこともできます。

ソース ラスタ データセットの統計情報

モザイク データセット内にあるソース ラスタ データセットの統計情報です。ラスタ データセットをカラー補正する場合は、この統計情報が必要です。

統計情報はモザイク デーセット内のラスタ データセットごとに自動的に生成されませんが、統計情報がまだ生成されていない場合は、ラスタ データをモザイク データセットに追加するときに、[統計情報の計算] チェックボックスをオンにしてソース ラスタ データセットごとに統計情報を計算できます。または、[ピラミッドと統計情報の構築(Build Pyramids And Statistics)] ツール を使用してモザイク データセットを入力として追加し、[統計情報の計算] および [ソース データセットを含む] オプションをオンにします。

ラスタ アイテムの統計情報

モザイク データセットの属性テーブルの各行は、モザイク データセットのラスタ アイテムを表します。ラスタ データセットとモザイク データセット内のラスタ アイテムには、必ずしも 1 対 1 の関係があるとは限りません。したがって、これらは分けて考えます。たとえば、ラスタ アイテムは、2 つのデータセットから作成されたパンシャープンされた画像を表す場合があります。各ラスタ アイテムには独自の関数チェーンを指定することができ、これにより統計情報が大きく変化する(そのため、レンダリングに影響する)場合があります。たとえば、NDVI 関数、算術関数、またはストレッチ関数はピクセル値を変更可能で、統計情報が変化する場合があります。ソース ラスタ データセットと同様、統計情報はモザイク データセットのラスタ アイテムごとに自動的に生成されません。

モザイク データセットのラスタ アイテムの統計情報を計算するには、次の方法を使用します。

ラスタ カタログの統計情報の計算

ラスタ カタログに統計情報は存在しませんが、ラスタ カタログを[ピラミッドと統計情報の構築(Build Pyramids And Statistics)] ツールへの入力として使用して、そのカタログに含まれるラスタ データセットごとに統計情報を計算できます。

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5/10/2014