ジオメトリのプロパティ
ジオメトリは多くのプロパティによって特徴付けられ、ジオメトリのプロパティを返すアクセサ関数が使用されます。このトピックでは、それらのジオメトリ プロパティの一部を説明します。
次元性
ジオメトリの次元(ディメンション)とは、ジオメトリの空間範囲を定義するのに必要な最小限の座標(なし、X、Y)です。
ジオメトリは、0 次元、1 次元、または 2 次元です。
これらの次元は次のように定義されています。
- 0: 長さも面積もない
- 1: 長さがある(X または Y)
- 2: 面積がある(X および Y)
ポイント フィーチャは 0 次元、ライン フィーチャは 1 次元、ポリゴン フィーチャは 2 次元です。
次元は、サブタイプのプロパティとして重要なだけでなく、2 つのフィーチャの空間リレーションシップを決定する上でも重要です。結果として得られるフィーチャの次元により、操作がうまくいくかどうかが決まります。フィーチャの次元を調べることで、それらを比較すべき方法が決定されます。
ジオメトリの座標も次元を持ちます。ジオメトリが X 座標と Y 座標しか持たない場合、座標は 2 次元です。 ジオメトリが X 座標、Y 座標、Z 座標を持つ場合、座標は 3 次元です。 ジオメトリが X 座標、Y 座標、Z 座標、M 座標を持つ場合、座標は 4 次元です。
Z 座標
一部のジオメトリには、高度や深度(3 次元)が関連付けられています。フィーチャのジオメトリを構成する各ポイントには、必要に応じて、地表面に対する高度や深度を表す Z 座標を含めることができます。
メジャー
メジャーは各座標に割り当てられる値です。メジャーはリニア リファレンス アプリケーションとダイナミック セグメンテーション アプリケーションで使用されます。たとえば、幹線道路沿いの距離標識の場所には、その位置を示すメジャーが含まれることがあります。メジャーの値は、倍精度数値として格納できる任意の値を表します。
ジオメトリ タイプ
ジオメトリ タイプは、ジオメトリック エンティティのタイプを表します。たとえば、次のものがあります。
- ポイントとマルチポイント
- ラインとマルチライン
- ポリゴンとマルチポリゴン
マルチポイント、マルチライン、マルチポリゴンのようなマルチパート ジオメトリの場合、1 つのフィーチャが複数のシンプル ジオメトリ(ポイント、ライン、ポリゴン)から構成されています。
内部、外部、境界
すべてのジオメトリはその内部、外部、境界によって定義された空間内の位置を占めます。ジオメトリの外部は、そのジオメトリが占有していない空間すべてです。ジオメトリの内部は、そのジオメトリが占有している空間です。ジオメトリの境界は、その内部と外部の間に位置する場所です。サブタイプは内部プロパティと外部プロパティを直接継承しますが、境界プロパティはサブタイプごとに異なります。
空か空でないか
ジオメトリが空なのは、ポイントが 1 つもない場合です。空のジオメトリのエンベロープ、境界、内部、外部は null です。空のジオメトリは常にシンプルです。空のラインストリングとマルチラインストリングの長さは 0 です。空のポリゴンとマルチポリゴンの面積は 0 です。
エンベロープ
すべてのジオメトリにはエンベロープがあります。ジオメトリのエンベロープは、XY 座標の最小値と最大値によって形成される境界を示すジオメトリです。ポイント ジオメトリの場合、XY 座標の最小値と最大値は同じであるため、座標の回りに四角形すなわちエンベロープが作成されます。ライン ジオメトリの場合、ラインの両端がエンベロープの 2 辺を表し、残りの 2 辺はラインのすぐ上とすぐ下に作成されます。
空間参照系
空間参照系は、各ジオメトリの座標変換マトリックスを識別します。座標系、解像度、許容値から構成されます。