ジオプロセシング サービス設定: パラメータ

パラメータ

説明

クラスタ

サービスが実行されるクラスタです。

実行モード:同期 または 非同期

同期と非同期は、クライアント(タスクを使用するアプリケーション)がどのようにサーバとやり取りし、タスクから結果を取得するかを定義するものです。サービスが同期に設定されている場合、クライアントはタスクが終了するまで待ちます。同期タスクは実行所要時間が短く、5 秒以下が一般的です。非同期タスクは一般的に実行時間が長いため、クライアントはサーバに対してタスクが終了したかどうかを定期的に問い合わせて、終了したら結果を得る必要があります。非同期タスクを使用する Web アプリケーションには、タスクのステータスを検査して実行終了後に結果を処理するロジックを実装する必要があります。ArcGIS Desktop クライアントは、どちらの実行タイプもネイティブに処理します。

マップ サービスに結果を表示

ジオプロセシング サービスを公開する際には、サービスを持つすべてのタスクの結果(および自作のタスクの他の結果)をマップとして表示するように選択することができます。ArcMap を使用してサーバ上に作成されたマップは、元のクライアントに画像(たとえば *.jpeg)として転送されます。返されたマップのシンボル、ラベル設定、透過表示および他のすべてのプロパティは、現在の ArcMap セッションの出力レイヤと同じです。結果マップサービスを使用する理由はいくつかあります。

  • クライアントがシンボル化して描画しなければならない大量のフィーチャをタスクが出力する場合に、クライアントはマップを高速かつ容易に受信できます。
  • 結果を最適に表示するには、クライアントではなく ArcMap の性能が必要です。
  • データ分布の観点から、クライアントにはフィーチャを送信せず、マップ イメージだけを送信します。
  • タスクの結果は、TIN または CAD ドローイングなどの非可搬性データセットです。クライアントにジオグラフィを送信する唯一の方法は、マップ イメージです。

出力レイヤによって一意の値が導き出される場合は、必要に応じてレイヤ プロパティ内の [<その他の値すべて>] をオフにできます。値が導き出される前に一意の値が強制的に再計算されます。詳細については、「レイヤ シンボル ファイルの作成」をご参照ください。

クライアントにデータを表示したいが、データをダウンロードさせたくない場合は、公開するときに [サーバから返される最大レコード数] オプションを 0 に設定します。

このオプションを選択すると、ジオプロセシング サービスと同じ名前のマップ サービスが自動的にサーバ上に作成されます。

メッセージの表示

ジオプロセシング サービスを実行したクライアントに、さまざまなレベルのメッセージを返すことができます。

  • なし:(デフォルト)クライアントにジオプロセシング メッセージは返されません。実行が成功したか失敗したかということのみ返されます。
  • エラー:エラーを表示するツール メッセージのみがクライアントに返されます。
  • 警告:ツールのエラー メッセージと警告メッセージがすべてクライアントに返されます。
  • 情報:実行により出力されたツール メッセージがすべてクライアントに返されます。

注意注意:

レベルに関係なく、すべてのメッセージにはデータセットのパスと名前が含まれる可能性があり、これによってセキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。[情報] レベルは冗長であり、一般に、データセットのパスと名前への参照がより多く含まれています。通常、開発中はメッセージを返して、稼働中はこれをオフにしておくようにします。

ジオプロセシングのメッセージ タイプと重要度の詳細

サーバから返される最大レコード数

サーバがクライアントに返すことのできる結果の最大数です。この値を大きな数字に設定すると、GIS サーバで数多くの個別レコードまたはフィーチャをクライアントに返す処理をすることができます。フィーチャをまったく返さないようにするには、この値を 0 に設定します。通常、この値を 0 に設定するのは、[マップ サービスに結果を表示] を有効にした場合のみです。

ディレクトリ

タスクの実行時に、サーバがファイルを書き込むために使用するディレクトリです。

一部のジオプロセシング サービス設定は、ArcGIS Server Administrator Directory の Web ページ内でのみ設定できます。これらの高度な設定は、ArcMap や ArcGIS Server Manager から構成することはできません。

既存のサービスのプロパティの変更

上記のサービス プロパティはすべて、サービスの公開後に変更できます。設定を変更するには、少なくとも、発行者または管理者の接続が必要です。これらの設定は、すでに実行されているか停止したサービスに適用できます。実行中のサービスの設定を変更する場合、設定を適用するときに再起動します。

注意注意:

既存のサービスの結果マップ サービスを有効または無効にする際には注意が必要です。サービス内のジオプロセシング タスクでは、サポートされていない出力タイプを描画するために結果マップ サービスが必要な場合があります。したがって、[マップ サービスに結果を表示] を無効にしてはいけません。

10.0 とそれ以降のバージョンの相違点

レガシーレガシー:

10.1 より前のバージョンでは、ユーザがジオプロセシング サービスのローカル ジョブを有効にすることができました。このオプションは廃止され、サービスの公開時に、サーバがこの設定を有効にする必要があるかどうかを判断するようになりました。ローカル ジョブが有効になるのは、出力ディレクトリが UNC パスに設定される場合か、複数のコンピュータによって GIS サーバのクラスタが作られる場合です。ディレクトリは通常、Windows では C:\Documents and Settings\arcgis\Local Settings\Temp または C:\Users\arcgis\AppData\Local\Temp、Linux では C:\windows\temp\Temp に設定されます。高度なサービス設定を使用して、GIS サーバ管理者はパスの場所を変更できます

レガシーレガシー:

10.1 より前のバージョンでは、ジオプロセシング サービスが ArcGIS Spatial Analyst エクステンションまたはカバレッジ ツールのいずれかを使用した場合、arcgis アカウントの一時ディレクトリを C:\arcgisserver\temp などの別のフォルダに変更しなければならないことがありました。これらのツールの一部は、100 文字を上回るパス、またはスペースを含むパスに書き出す場合、制限を受けます。10.1 では、このパスの上限が 255 文字に増え、パスにスペースを含めることも可能になりました。

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5/10/2014