スケマティック データセットの移行時またはエクスポート時のダイアグラムのフィルタリング

移行またはエクスポートするスケマティック データセットに多数のスケマティック ダイアグラムがある場合、ダイアグラムのフィルタリングを強くお勧めします。このフィルタリングは、[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスで構成できます。

[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスは、[現在のバージョンの Schematics に移行] または [スケマティック データセットをジオデータベースにエクスポート] ダイアログ ボックスの [出力動作] セクションにある、[フィルタの指定] チェックボックスの右側の [編集] ボタンをクリックすると開きます。

以下の手順は、[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックス を使用して、移行またはエクスポートするダイアグラムをフィルタリングする方法を示しています。[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックス

手順:
  1. [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン矢印をクリックして、ダイアグラムを移行するためのダイアグラム テンプレートを選択します。

    複数のダイアグラム テンプレートに基づくダイアグラムをフィルタリングする場合は、このリストでデフォルトで選択されている [{すべてのダイアグラム テンプレート}] アイテムのままにします。または、異なるダイアグラム テンプレートに基づくダイアグラムに対して、その他の移行フィルタを構成します。

    [処理するダイアグラム数] テキスト ボックスには、このダイアログ ボックスで現在指定しているフィルタのセットによって返されるダイアグラムの数が表示されます。この値は、[ダイアグラム テンプレート] ドロップダウンリストで選択したアイテムに応じて、自動的に更新されます。

    注意注意:

    返されるダイアグラムの一部は、出力スケマティック データセットにすでに移行またはエクスポートされている場合があるので、この数値は移行またはエクスポートされるダイアグラムの最大数を示しています。

  2. [SQL クエリ] セクションの右の [編集] をクリックします。

    [SQL クエリの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。[SQL クエリの構成] ダイアログ ボックス

    1. [クエリ定義] セクションで使用できるコントロールを使って、必要な SQL 式を作成できます。
      注意注意:

      SQL 式は、セクション 1 にリストされたフィールドを処理します。これらのフィールドは、[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスの [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで選択したアイテムに応じて異なります。

      • 特定のダイアグラム テンプレートを選択した場合、スケマティック ダイアグラム クラスに共通のすべての標準スケマティック フィールド([ID]、[NAME]、[DIAGRAMCLASSID]、[FOLDERID]、[LASTUPDATE]、[VERSION]、[CREATIONDATE]、[CREATOR]、[UPDATEDBY] に加えて、特定のダイアグラム テンプレート用に構成されたカスタム属性に対応するその他フィールド([REGION_CustomAttribute]、[OtherCustomAttribute] など)がアイテムとして表示されます。

      • 汎用の [{すべてのダイアグラム テンプレート}] アイテムを選択した場合、[{すべてのダイアグラム テンプレート}] を選択する前に、[ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで選択していたスケマティック ダイアグラム クラス内のすべてのフィールド(つまり、標準スケマティック フィールドと、この特定のダイアグラム テンプレート用に構成されたその他のカスタム属性)がアイテムとしてこのリストに表示されます。

      注意注意:

      [個別値の取得] をクリックすると、セクション 1 の特定フィールドに関連するすべての個別値を取得できます。ただし、このセクションに表示されるフィールドは、[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスの [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで選択したアイテムによって異なりますので、以下の点を検討する必要があります。

      • 特定のダイアグラム テンプレートを選択した場合、[個別値の取得] をクリックすると、この特定のダイアグラム クラス テーブル内にある特定フィールドに関連するすべての個別値を取得できます。
      • 汎用の [{すべてのダイアグラム テンプレート}] アイテムを選択した場合、[個別値の取得] をクリックすると、[{すべてのダイアグラム テンプレート}] を選択する前に [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで選択したダイアグラム クラス テーブル内の特定フィールドに関連した個別値だけが返されます。つまり、その他のダイアグラム クラス テーブル内にあるこのフィールドには、その他多くの値が存在するかもしれませんが、[個別値の取得] 機能によっては返されません。SQL 式の作成に使用する必要があり、表示されない値は手動で入力できます。

      [スケマティック コンポーネント ID] セクションには、SQL 式の作成に使用するスケマティック フォルダまたはダイアグラム クラスの ID を簡単に識別できるように、スケマティック データセット コンポーネントが階層状のツリー ビューで表示されます。

      • [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで汎用の [{すべてのダイアグラム テンプレート}] アイテムを選択した場合、このセクションには、スケマティック データセット内に含まれるすべてのダイアグラム テンプレートのリストが表示されます。対応する DIAGRAMCLASSID がツリー ビューの一番上に、スケマティック フォルダのツリー ビューがその下に表示されます。

      • [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで特定のダイアグラム テンプレートを選択した場合、このセクションには、スケマティック フォルダのツリー ビューだけが表示されます。

      注意注意:

      このセクションのスケマティック フォルダのツリー エントリをダブルクリックすると、そのスケマティック サブフォルダの階層が自動的に展開または折りたたまれます。これにより、入力スケマティック データセットの構造を調べたり、使用するスケマティック フォルダを取得したり、関連する FOLDERID を識別したりできます。

      同様に、ダイアグラム テンプレートのツリー エントリを展開または折りたたんで、その下位を表示または非表示にできます。

      ヒントヒント:

      特定の FOLDERID フィールド値に基づき、特定のスケマティック フォルダに格納されたダイアグラムをフィルタリングする SQL クエリを作成するには(FOLDERID= または FOLDERID in (...) など)、[スケマティック コンポーネント ID] セクションで必要なスケマティック フォルダをクリックして、次のいずれかを実行します。

      • Shift キーを押しながら [スケマティック コンポーネント ID] セクションでフォルダ名を右クリックすると、関連する FOLDERID フィールド値が SQL 式に自動的に追加されます。
      • Ctrl キーを押しながら [スケマティック コンポーネント ID] セクションでフォルダ名を右クリックすると、関連する FOLDERID フィールド値とそのすべてのサブフォルダに対応する FOLDERID フィールド値が SQL 式に自動的に追加されます。

      全く同じ方法で、DIAGRAMCLASSID フィールド値などの特定のダイアグラム テンプレートに基づいて、ダイアグラムをフィルタリングできます(DIAGRAMCLASSID= または DIAGRAMCLASSID in (...) など)。

    2. 構成する SQL 式が完成したら、[OK] をクリックします。

      [SQL クエリの構成] ダイアログ ボックスが閉じます。

      Schematics は、指定された SQL 式の有効性と整合性を検証します。たとえば、Schematics は、次の状況の SQL 式は拒否します。

      • [ダイアグラム テンプレート] ドロップダウン リストで汎用の [{すべてのダイアグラム テンプレート}] アイテムが選択されている場合で、指定された SQL 式でカスタム属性フィールドが使用されているのに、それらのカスタム属性フィールドが 1 つの以上のダイアグラム クラス テーブルに存在しない場合。
      • [ダイアグラム テンプレート] で特定のダイアグラム テンプレート アイテムが選択されている場合で、指定された SQL 式で標準の属性フィールドである DIAGRAMCLASSID を使用してダイアグラムをフィルタリングしているのに、その値がこのダイアログ テンプレートの DIAGRAMCLASSID と一致していない場合。

      SQL 式が有効な場合、[ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスの [SQL クエリ] セクションに指定された SQL クエリが自動的に入力され、[処理するダイアグラム数] テキスト ボックス内の値が自動的に更新されます。

  3. [OK] をクリックします。

    [ダイアグラムのフィルタ処理] ダイアログ ボックスが閉じます。

これで、フィルタリングされたスケマティック ダイアグラムを移行またはエクスポートする前に、[現在のバージョンの Schematics に移行] または [スケマティック データセットをジオデータベースにエクスポート] ダイアログ ボックスにあるその他のオプションを設定できるようになりました。

5/10/2014