ネットワーク データセット ビルダの構成

ネットワーク データセット ビルダは、解析が実行されたルート、最寄り施設の検出、到達圏、または配車ルート(VRP)ネットワーク解析を含むネットワーク解析レイヤを基に処理を実行します。同じ解析済みネットワーク解析レイヤから生成されたダイアグラムのコンテンツでも、ネットワーク データセット ビルダ プロパティ ページで構成されたプロパティによっては異なるものになる場合があります。

以下の手順は、ネットワーク データセット ビルダ プロパティ ページの構成に重点を置いています。

初めてネットワーク データセット ビルダ プロパティ ページを表示したときは、[ビルダ プロパティ] ダイアログ ボックスが次のように表示されます。

ネットワーク データセット ビルダ プロパティ ページのデフォルト状態
[ネットワーク データセット ビルダ プロパティ ページ] タブは 2 つのセクションに分かれています。

手順:
  1. ネットワーク データセット ビルダで、関連付けられたリニア フィーチャまたはネットワーク エレメント上の頂点を正確な位置に表示して、すべてのスケマティック リンクを表示するスケマティック ダイアグラムを構築する場合は、[ジオメトリ オプション] セクションの [リンクの頂点を初期値にセット] をオンにします。

    このボックスがオフになっている場合(デフォルトの状態)、スケマティック リンクは端点を結ぶ直線として描画されます。

    注意注意:

    地理模式図 - 部分重複リンク、相対主軸など一部のスケマティック レイアウト アルゴリズムは、ダイアグラム内の実際のセグメントの向きから実行されます。ダイアグラム コンテンツでそうしたアルゴリズムを実行する場合は、良好な結果を得るために [リンクの頂点を初期値にセット] をオンにする必要があります。

  2. ダイアグラム生成に使用する入力ネットワーク フィーチャの中に、多数の頂点を持つポリラインまたはポリゴンがある可能性があり、生成されるダイアグラムの中で関連するスケマティック フィーチャを単純化したい場合は、[ラインの単純化] をオンにします。次に、この単純化の動作内容を設定します。
    1. 頂点を削除できる [最大許容オフセット] を指定します。
    2. 右側のドロップダウン リストから必要なオフセットの単位を選択します。
      注意注意:
      • [リンクの頂点を初期値にセット] がオンになっている場合にのみ、[ラインの単純化] チェックボックスを使用できます。
      • [最大許容オフセット] テキスト ボックスおよびその右側にあるオフセットの単位ドロップダウン リストを使用できるのは、[ラインの単純化] がオンになっているときだけです。

    Schematics ラインの単純化は、[ラインの単純化(Simplify Line)] ジオプロセシング ツールがポイント削除オペレータと連動するように設定されているときに、このツールのために実装されている Douglas-Peucker アルゴリズムと同じアルゴリズムを適用します。この単純化では、基本的な形状を壊すことなくスケマティック ライン上の余分な屈曲や細かな凹凸を取り除きます。このオプションは、スケマティック ラインの基本的な形状を表す重要ポイントを保持し、他のすべてのポイントを削除します。

    注意注意:
    • [ラインの単純化] オプションは、ジオデータベース内の GIS ネットワーク フィーチャに影響を与えません。このオプションが影響を与えるのは、スケマティック ダイアグラムのスケマティック ラインの形状のみです。
    • リレーションシップまたは空間クエリのルールをダイアグラム テンプレートに設定していて、ビルダがラインを単純化するように設定されている場合は、それらのルールに従って作成される新規のスケマティック ラインも自動的に単純化されます。
    注意注意:

    ほとんどの場合、ポリラインおよびポリゴン フィーチャは GIS ネットワーク データを構築するときに単純化されることが多いため、ダイアグラムの生成および更新中に、関連するスケマティック ラインを単純化する必要はありません。スケマティック ラインの単純化が推奨されるのは、ダイアグラム生成のための入力として使用したいネットワーク ライン フィーチャに極めて多くの頂点がある(たとえば、300 以上)場合だけです。そのような場合、関連するスケマティック ラインに多数の頂点が含まれたままでも、問題なくダイアグラムを生成できますが、ラインを単純化することにより、スケマティック レイアウト アルゴリズムを適用するときなどに、ダイアグラムの生成および更新が遅くなることを防ぐことができます。

  3. ネットワーク データセット ビルダが処理を開始する、ArcGIS Network Analyst エクステンションの解析済みレイヤを構成するフィーチャ レイヤに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスが見つからない場合、これらが自動的に作成されるようにするには、[その他] セクションの [スケマティック フィーチャクラスの自動作成] をオンにします。

    このチェックボックスをオフにすると、ネットワーク データセット ビルダの動作時に、新しいスケマティック フィーチャクラスは作成されません。したがって、スケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、ダイアグラム生成の基となる解析済み ArcGIS Network Analyst エクステンションの解析済みレイヤを構成する、特定のフィーチャ レイヤに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスが存在しない場合、その特定のフィーチャ レイヤのネットワーク エレメントに対しては、生成されるダイアグラムにスケマティック フィーチャが含まれません。

    注意注意:

    ネットワーク解析レイヤでは、多数のネットワーク ロケーション(ストップ、施設、インシデント、訪問先など)を処理するため、このボックスをオン(デフォルトの状態)のままにし、コンテンツを一部しか持たないダイアグラムの生成を防止することをお勧めします。

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5/10/2014