レポートへの画像の追加

レポートの見栄えを良くする方法の 1 つは、イメージを使用することです。企業ロゴを示すイメージや背景状況を表すピクチャを使用すれば、単純なレポートをプロフェッショナルな印象のものに変えることができます。

レポートには、地理データの属性情報に加え、ピクチャやグラフィック イメージを含めることができます。[レポート ヘッダー] に企業ロゴのグラフィック イメージを追加してレポートの出典を表示したり、[詳細] セクションにラスタ フィールドからの画像を含めてレポート対象の地理フィーチャを視覚的に表現したりすることができます。

レポートに画像を追加する場合は、レポートのレイアウトを設計する際にピクチャ コントロールを使用します。ピクチャ コントロールには、画像のソースを 3 つのオプションから選択できる [イメージ ソース] プロパティが含まれます。イメージ ソース オプションは、1)フィールドを選択する、2)ローカル、ネットワーク、または Web ロケーションへのファイル パスを使用する、3)静的イメージを使用するの 3 つです。

[イメージ ソース] としてフィールドを選択する

レポート内の画像のソースとして、ラスタ フィールドまたはテキスト フィールドを選択できます。テキスト フィールドを選択した場合は、フィールドの値が画像ファイルへのパスでなければなりません。つまり、フィールド タイプを文字列に設定していれば、[Calculated] フィールドを追加することもできます。[Calculated] フィールドを使用する利点は、複数のフィールドから画像のソース ファイル パスを構築できることです。[アタッチメント] を有効にしてジオデータベース データに関するレポートを生成する場合は、RelatedReport コントロールを追加してアタッチメント テーブルにアクセスし、BLOB フィールドからアタッチされた画像をピクチャ エレメントのソースとして使用することができます。

ヒントヒント:
アタッチメントを使用する場合は、ファイル タイプによってアタッチメントをフィルタリングするフィルタ設定がデフォルトで適用されます。フィルタ設定は "Content_Type LIKE 'image/%'" となっています。このフィルタ設定を削除すると、レポートの生成時にすべてのアタッチメント ファイルが使用されますが、画像だけが表示されます。

[イメージ ソース] としてファイル パスを使用する

ピクチャ エレメントのソースが画像へのファイル パスになるよう割り当てることができます。ローカルのディスク上に保存されている画像、UNC パスを介して、ネットワーク上に保存されている画像、または URL を使用して、Web 上にある画像へのファイル パスにすることができます。時間の経過とともに、ピクチャが指す場所にある画像が更新された場合、レポートでは更新された画像が自動的に使用されます。

[イメージ ソース] として静的イメージを使用する

ピクチャ エレメントのソースが特定の画像になるよう割り当てることができます。国旗や企業ロゴなど、時間が経っても表示する画像が変更される可能性が低い場合は、このオプションが有用です。画像を組み込んだら、画像を共有することなく、レポート レイアウト ファイル(*.rlf)を共有することもできます。

手順:
  1. レポート デザイナでレポートを開きます
  2. [デザイン エレメント] の下にある [Picture] をクリックします。
  3. ピクチャ エレメントをクリックし、適切なセクションにドラッグします。たとえば、[レポート ヘッダー] セクションに企業ロゴを配置できます。このロゴは一度しか使用しないからです。ソース レイヤまたはテーブルのラスタ フィールドに画像を読み込んで使用する場合は、各行が対応する画像を持つよう、画像を [詳細] セクションに配置したいことがあります。
  4. [エレメント プロパティ] で、[イメージ ソース] プロパティを変更します。
  5. 省略符号(…)ボタンをクリックして [イメージ ソース] ダイアログ ボックスを表示し、使用するオプションを選択します。
ヒントヒント:
画像は、いつも思いどおりのサイズになるとは限りません。[エレメント プロパティ] で、イメージの [サイズ モード] プロパティを使用して、イメージの表示方法を調整します。クリップ モードは、イメージを最初に設定したイメージ エレメントの範囲に設定します。ストレッチ モードはエレメントの範囲に収まるように画像を伸縮させ、ズーム モードはエレメント内の画像の最大縦横比を維持します。

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5/10/2014