交通量データの更新(Update Traffic Data) (Network Analyst)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

ライブ交通量データを Web サービスからダウンロードして DTF(動的交通量フォーマット)ファイルに格納します。ネットワーク データセットは、このファイルをライブ交通量解析で読み取って表示できます。

使用法

構文

UpdateTrafficData_na (provider, user_name, password, regions, traffic_data_output_folder, expected_update_interval, prediction_cutoff, compress_data, {maximum_file_age}, {Speed_Unit})
パラメータ説明データ タイプ
provider

交通量データ プロバイダの名前を選択します。このツールでは、次のプロバイダからの交通量データのダウンロードがサポートされます。

  • NAVTEQ North America
  • NAVTEQ Europe
  • NAVTEQ South America
  • NAVTEQ Oceania
  • NAVTEQ Middle East & Africa
  • NAVTEQ India
  • NAVTEQ South East Asia
  • TomTom North America
  • TomTom Europe
  • INRIX
  • INRIX California

String
user_name

交通量データをダウンロードする際にデータ プロバイダで認証されるユーザ名。データ プロバイダがユーザ名を認証できない場合、ツールの実行は失敗します。

[プロバイダ] パラメータが [TomTom North America] または [TomTom Europe] の場合は、パラメータ値として「APIKEY」を使用します。

String
password

交通量データをダウンロードするデータ プロバイダから提供されたパスワード。データ プロバイダがパスワードを認証できない場合、ツールの実行は失敗します。

Encrypted String
regions
[regions,...]

交通量データをダウンロードする地域を入力します。利用可能な地域をすべてダウンロードする場合は、「#」を入力します。

String
traffic_data_output_folder

DTF ファイルを作成するフォルダ。フォルダが空の場合、DTF ファイルと一緒に TrafficIndex.xml ファイルが作成されます。以降の実行では、ツールは TrafficIndex.xml を更新して DTF ファイルを作成します。

データを複数のデータ プロバイダからダウンロードする場合は、データ プロバイダごとに一意のフォルダを指定します。

Folder
expected_update_interval

ダウンロードした交通量データが最新でなくなり、更新されたデータがデータ プロバイダに用意される間隔(分単位)。この間隔が経過した後、ツールを再実行して最新のデータをダウンロードすることをお勧めします。

Long
prediction_cutoff

ツールが予測交通量データを処理する間隔(分単位)。データ プロバイダによっては、次の 24 時間、1 週間、またはその他の期間の予測データが提供されます。期間を表すこのパラメータ値は、ツールが処理する予測交通量データの量を制限し、ツールの実行を高速化するために使用します。たとえば、交通量データ プロバイダが 24 時間の予測深度を提供しているが、予測深度のうちの 1 時間のみが必要な場合、ここで 60 を指定して時間を節約できます。

Long
compress_data
  • COMPRESSTrafficIndex.xml ファイルと DTF ファイルをダウンロードし、DTF ファイルのコピーを圧縮フォルダに作成します。このオプションは、ネットワーク データセットがジオプロセシング サービスを通してライブ交通量データに接続する場合に使用します。クライアントに DTF ファイルの圧縮フォルダを転送すると、DTF ファイルをそのまま送信するよりも高速です。
  • NO_COMPRESSTrafficIndex.xml と DTF ファイルをダウンロードし、DTF ファイルのコピーを圧縮フォルダに作成しません。ネットワーク データセットがフォルダ接続を通してライブ交通量データに接続する場合は、このオプションを使用します。これがデフォルト値です。
Boolean
maximum_file_age
(オプション)

交通量ファイル(DTF ファイル)を交通量データ出力フォルダに保存する期間(分単位)。このパラメータを利用すると、不要になった交通量ファイルを簡単に削除できます。ツールを再実行したときに、ファイルの最大保存期間よりも古くなった交通量データ ファイルは自動的に削除されます。デフォルト値は 720 分(12 時間)です。

Long
Speed_Unit
(オプション)

カスタム交通量フィードからデータをダウンロードするときの速度単位。[プロバイダ] パラメータに記述されている標準の商用フィードの 1 つを使用する場合、このパラメータは無視されます。

  • MPHマイル/時。これがデフォルト値です。
  • KPHキロメートル/時。

カスタム交通量フィードの適切な速度単位を指定すると、ネットワーク データセットが速度値を正しく解釈できます。

String

コードのサンプル

UpdateTrafficData(交通量データの更新)の例 1(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、[交通量データの更新(Update Traffic Data)] ツールの使用方法を示しています。

import arcpy
arcpy.na.UpdateTrafficData("NAVTEQ North America", "myUserName", "myPassword",
                           ["New England", "New York/Northern NJ/Connecticut"],
                           "d:/data/dtfs", 15, 120,"NO_COMPRESS", 720)
UpdateTrafficData(交通量データの更新)の例 2(ワークフロー)

次のスタンドアロン Python スクリプトは、[交通量データの更新(Update Traffic Data)] ツールを使用して、ライブ交通量データをプロバイダからダウンロードする方法を示しています。スクリプトを Windows スケジューラ タスクまたは Linux の cron ジョブとして実行し、ライブ交通量データを定期的に更新することができます。

# Name: UpdateTrafficData_Workflow.py
# Description: Downloads live traffic data from a provider. The script can be run
#              as a Windows Scheduler Task or a cron job on Linux so that the 
#              live traffic data is updated at regular intervals. 

#Import system modules
import arcpy

#Set local variables
trafficDataFolder = "C:/data/TrafficData"
provider = "NAVTEQ North America"
username = "Replace with your username"
password = "Replace with your password"
#download data for all regions
regions = "#"

try:
    #Update Traffic Data. Use default values for remaining parameters
    arcpy.na.UpdateTrafficData(provider,username,password, regions,
                               trafficDataFolder)

    print "Script completed successfully."

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message
    import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print "An error occured on line %i" % tb.tb_lineno
    print str(e)

環境

このツールはジオプロセシング環境を使用していません

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
5/10/2014