SQL Server データベースのミラーリング セッションへの接続

Microsoft SQL Server でデータベースのミラーリングを使用している場合、サービスに使用するソース データに対して、プリンシパルおよびミラー サーバ接続の両方の接続情報を指定できます。これは、<プリンシパル>;MIRROR=<ミラー> という形式で指定します。

サービスのソース データに対してデータベース ミラーを使用すると、サービスのダウンタイムを回避することができます。プリンシパル サーバが利用できなくなると、ArcGIS for Server は自動的に接続を再試行します。その時点で、ミラー サーバが利用可能な場合は、サービスの接続がミラー サーバ上のデータを使用するように切り替わります。

データ ミラーの指定に関するその他のシナリオについては、次のセクションで説明します。

公開者とサーバ コンピュータが同じデータベースを使用している場合

サービスとして共有する GIS リソースが公開されているサービスと同じデータベースを使用している場合で、そのデータベースがミラーリングされている場合、プリンシパルとミラー サーバの両方のインスタンス情報を共有データベース接続の [インスタンス] フィールドに指定します。

たとえば、ArcGIS for Desktop[データベース接続] ダイアログ ボックスから接続を作成し、プリンシパル サーバは oak\prod でミラーが oak2\echo、データベースは datasquared の場合、接続は次のようになります。

データベース ミラー接続と名前付き SQL Server インスタンス

公開者とサーバ コンピュータが異なるデータベースを使用している場合

GIS リソースと公開されているサービスがソース データとしてそれぞれ異なるデータベースを使用する場合(複製されたジオデータベースまたは管理データベース)、2 つのデータベース接続を別々に定義します。サービスの高可用性を確保するために、公開者用に定義される接続ファイルには、前述したミラーリングの構文を使用してください。

たとえば、フィーチャ サービスが管理データベース gisdata にコピーされたデータを指定し、これがサーバ willow 上にあり、サーバ cottonwood 上にミラーリングされている場合、登録されるジオデータベース接続は次のようになります。

データベース ミラー接続とデフォルトの SQL Server インスタンス

この例では、デフォルトの SQL Server インスタンスを使用しているため、SQL Server のインスタンス名の代わりに、各サーバの IP アドレスを指定できます。たとえば、willow の IP アドレスが 10.10.100.10 で、cottonwood の IP アドレスが 11.11.111.11 の場合、[インスタンス] テキスト ボックスに「10.10.100.10;MIRROR=11.11.111.11」と入力します。どちらかの SQL Server インスタンスがデータベース エンジンのデフォルト ポートである 1433 以外のポートで待機している場合は、接続情報にポート番号を含めます。たとえば、willow のインスタンスがポート 50000 で待機している場合、[インスタンス] テキスト ボックスに「10.10.100.10:50000;MIRROR=11.11.111.11」と入力します。

5/10/2014