PostgreSQL のバックアップ

PostgreSQL データベースのバックアップを作成する方法はいくつかありますが、ArcSDE で使用する場合に推奨されるのは、pg_dump を使用してアーカイブ ファイルを作成し、データベースを削除してから同じデータベース名で再作成し、再作成したデータベースにリストアする方法です。

pg_dump を実行してバックアップを作成すると、排他ロックを必要とする操作しかブロックされないという 1 つの利点があります。ただし、pg_dump の実行中に行われたデータベースの更新はバックアップ ファイルに反映されません。

アーカイブ ファイル形式は、pg_restore を使用してデータベースを再構築します。アーカイブ ファイル形式は、異なるオペレーティング システムでも使用できます。

pg_dump を使用して ArcSDE for PostgreSQL ジオデータベースのバックアップを作成するには、MS-DOS またはシェル コマンド プロンプトからスーパー ユーザとして pg_dump を実行し、データベースの再作成に使用できるアーカイブ ファイルを作成します。

pg_dump –U <superuser_name> –F c <database_name> > <dump_file_name>

たとえば、次のようになります。

pg_dump –U postgres –F c mypgdb > mypgdb1031.dump

前の例では、ダンプ ファイルはコマンドを実行したディレクトリに保存されます。別の場所を指定するには、-f オプションでディレクトリの場所およびファイル名を指定します。詳細については、http://www.postgresql.org/docs/9.0/static/app-pgdump.html で PostgreSQL のマニュアルをご参照ください。

注意:

pg_dump コマンドでバックアップを作成できるのは一度に 1 つのデータベースだけで、ロールや表領域に関する情報は含まれません。

あらゆるバックアップおよびリストア計画と同様に、手順をテストして、バックアップとリストアが正しく機能することを確認してください。

「PostgreSQL で使用できるバックアップおよびリカバリ マニュアル」を読むことはとても重要です。

ヒント:

PostGIS がインストールされていて、ジオメトリ格納を使用する場合は、データベースのバックアップ作成とリストアに関する ArcGIS のドキュメントを必ずお読みください。ArcGIS のバージョンによって手順が異なることがあります。