PostgreSQL に固有のデフォルト コンフィグレーション キーワード

「トピック: コンフィグレーション キーワードのタイプ」に挙げた全 DBMS に共通の DBTUNE デフォルト キーワードに加えて、sde_dbtune テーブルにデフォルトで存在する PostgreSQL 固有のコンフィグレーション キーワードが 1 つあります。それが PG_GEOMETRY です。

PG_GEOMETRY -PostGIS ジオメトリ タイプにジオメトリ格納タイプを設定するパラメータと、ArcGIS でデータを作成するときにキーワードを使用できるようにするパラメータが含まれています。

sde_dbtune テーブルからエクスポートされたときに、このキーワードは次のように表示されます。

##PG_GEOMETRY
GEOMETRY_STORAGE	"PG_GEOMETRY"
UI_TEXT	"User interface text"

この格納タイプは、ジオメトリの表現を WKB または WKT として提供します。ArcGIS for Desktop または ArcSDE 管理コマンド sdelayer を使用してジオデータベースでフィーチャクラスを作成する際に PG_GEOMETRY を指定すると、そのフィーチャクラスには PostGIS ジオメトリ格納形式が使用されます。必要なパラメータの残りは、DEFAULTS キーワードから取得されます。

「トピック: PostgreSQL の DEFAULTS キーワード」で言及したように、一部のパラメータしか含まれていないキーワードを指定すると、残りのパラメータは DEFAULTS コンフィグレーション キーワードから読み取られます。このため、PostgreSQL のジオデータベースでフィーチャクラスを作成するときに PG_GEOMETRY を指定すると、PG_GEOMETRY キーワードの GEOMETRY_STORAGE パラメータの値が使用され、B_STORAGE などその他のパラメータについては、DEFAULTS キーワードのパラメータの値が使用されます。

DEFAULTS キーワードに格納されているものとは異なるジオメトリ格納タイプを使用するトポロジ、テレイン、またはネットワークを作成する場合は、必要なジオメトリ格納を含むカスタム キーワードを作成する必要があります。たとえば、PG_GEOMETRY キーワードを使用して道路のフィーチャクラスを作成する場合、その道路フィーチャクラスを含むネットワークを作成するときにはネットワークでも PG_GEOMETRY を使用します。そのためには、PG_GEOMETRY 格納を指定する一連の NETWORK コンポジット キーワードを作成する必要があります。

デフォルト以外のジオメトリ タイプのネットワーク、テレイン、およびトポロジ キーワードの設定に関する詳細については、「コンポジット キーワードとジオメトリ格納」をご参照ください。