クライアント接続を受け入れるための PostgreSQL データベース クラスタの設定（Linux）

PostgreSQL をインストールした後、クライアント接続を受け入れるようにデータベース クラスタを設定する必要があります。

PostgreSQL では、構成ファイル（pg_hba.conf）に接続情報を格納します。

注意:

ArcSDE サービスを起動する前に、ローカル コンピュータの IP アドレスを追加しなくてはいけない場合があります。

手順:

1. pg_hba.conf ファイルを変更する前に、ファイルのバックアップ コピーを作成します。
2. PostgreSQL postmaster がすでに実行中の場合は、pg_ctl stop コマンドを使用して停止します。
3. テキスト エディタで pg_hba.conf ファイルを開きます。
4. 接続クライアント コンピュータの IP アドレスと、接続時に使用するクライアント認証方法を追加します。

   たとえば、有効なパスワードを指定するすべてのユーザが、MD5 認証による接続を使用して 10.2.12 で始まるアドレスから habitat というデータベースに接続できるようにするには、pg_hba.conf ファイルに次の行を追加します。

   host habitat all 10.2.12.0/24 md5
   

   有効なパスワードを指定するすべてのユーザが、100 で始まるアドレスから PostgreSQL インスタンスの任意のデータベースに接続できるようにするには、pg_hba.conf ファイルに次のような行を追加します。

   host all all 100.0.0.0/8 md5
   

   以上は IPV4 アドレスの場合の例です。IPV6 アドレスのコンピュータからの接続を受け入れるようにデータベース クラスタを設定する必要がある場合は、次のような形式になります。

   host all all fe60::61f9:1253:c522:9b92%10/128 md5
   

   fe60 で始まるアドレスのコンピュータが接続できるようにするには、pg_hba.conf ファイルに次の行を追加します。

   host all all fe60::0000:0000:0000:0000%10/8 md5

   PostgreSQL データベース クラスタが IPV6 アドレスを持つコンピュータ上に設定されており、このアドレスに IPV4 アドレスを持つコンピュータを接続する場合は、pg_hba.conf ファイルの次の行をコメント解除する必要があります。

   host all all ::1/128 md5
   

5. pg_ctl を使用して PostgreSQL postmaster を開始（または再開）します。