ArcGIS クライアントから Oracle のジオデータベースへのダイレクト コネクションの互換性
データベースとのダイレクト コネクションに対して互換性のある ArcGIS クライアントとエンタープライズ ジオデータベースの各バージョンの対応関係は、使用されるリリースに応じて異なります。ジオデータベースを持つデータベースへのダイレクト コネクションを使用することで、クライアントおよびジオデータベースが相互運用可能となる条件を、次の表にまとめます。
9.3.x のジオデータベース |
10 のジオデータベース |
10.1 のジオデータベース |
10.2.x のジオデータベース |
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9.3.x のクライアント |
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10 のクライアント |
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10.1 のクライアント |
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10.2.x のクライアント |
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ArcGIS for iOS または ArcPad などの ArcGIS for Server サービスに接続するクライアントを使用している場合、ジオデータベースのクライアントは実際には ArcGIS for Server であることに注意してください。この場合、ArcGIS for Server およびジオデータベースのバージョンに互換性があることを確認してください。
新しいクライアントから古いリリースのジオデータベースへ接続することにより、クライアントのアップグレードと同時にジオデータベースをアップグレードすることなく、ジオデータベースを使用することができます。お使いの環境で、クライアント インストールのリリースを混在させることもできます。たとえば、ある部門が 10.2 で使用できるように更新されていない カスタム アプリケーションを使用する場合、ジオデータベースを 10 リリースで維持し、この部門のユーザを 10 リリース のクライアントで維持したまま、組織の他のクライアントをアップグレードすることができます。ただし、ジオデータベースがアップグレードされるまで、10 のクライアントは 10.2 ジオデータベースの新機能を使用できないことに注意してください。
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32 ビット ArcGIS クライアントから接続する場合、32 ビット Oracle クライアントをインストールする必要があります。これは、ArcGIS クライアント アプリケーションを 64 ビット オペレーティング システム(OS)のコンピュータにインストールし、データベースとサーバ OS が 64 ビットである場合も該当します。64 ビット ArcGIS クライアントから接続する場合、64 ビット Oracle クライアントをインストールする必要があります。64 ビット ArcGIS クライアントから接続する場合、64 ビット Oracle クライアントをインストールします。
混在したバージョンの接続に関するルール
混在したバージョンの接続を使用するかどうかを判断する際は、次の点に留意してください。
- 新しいバージョンのクライアントから以前のバージョンのエンタープライズ ジオデータベースに接続する場合は、使用するバージョンのジオデータベースが提供している機能しか利用できません。たとえば、編集情報の記録は 10 のジオデータベースで実装されていないため、ArcGIS 10.1 クライアントから 10 のジオデータベースに接続して編集情報の記録が有効なデータセットを編集することはできません。これは C および Java API の関数にも当てはまります。接続するジオデータベースのバージョンに機能が存在しない場合、新しい C または Java API の関数を使用できません。
- ArcGIS クライアントから以前のリリースのエンタープライズ ジオデータベースに接続するには、ジオデータベースを以前のリリースで最新のサービス パックまたはパッチにアップグレードする必要があります。たとえば、ArcGIS 10.1 for Desktop から 10 エンタープライズ ジオデータベースに接続する場合、最新の 10 サービス パックまたはパッチをジオデータベースに適用する必要があります。