一般的に使用される住所ロケータ スタイル

住所ロケータの作成に使用する住所ロケータ スタイルを選択するときには、参照データ内のジオメトリ タイプやジオコーディングするデータの形式など、いくつかの項目を考慮する必要があります。一般的な米国のストリート住所の多くには、US Address - Dual Ranges 住所ロケータ スタイルが使用されます。General - Single Field スタイルは、名前またはコードで特定されるフィーチャの検索に使用することができます。

以下の表は、ArcGIS で提供されるそれぞれの住所ロケータ スタイルのいくつかの基本特性を示しています。ストリート住所のロケータ スタイルには、オプションとして複数のゾーン フィールドがあります。このようなスタイルは、「320 Madison St, 53606」や「329 Holiday Court, La Jolla, CA, 92122」のように、追加のゾーン情報が含まれる住所のジオコーディングに使用することができます。ロケータ スタイルの中には、さらに拡張して代替名テーブルを含めることができるものもあります。この場合は、道路の本来の名前と代替名のどちらでも住所をジオコーディングすることができます。詳細については、後述の「追加のスタイル プロパティ」セクションをご参照ください。

ArcGIS で提供される住所ロケータ スタイルの基本特性

スタイル

一般的な参照データセットのジオメトリ

一般的な参照データセットによる表現

住所検索のパラメータ

用途

US Address—City State

ポイントまたはポリゴン

米国の州内の都市

都市名および州名(または略称)

River Forest, IL

米国の州内の特定の都市を検索

US Address - Dual Ranges

ライン

道路セグメント両側の住所範囲

単一フィールド内のすべてのアドレス エレメント

320 Madison St.

N2W1700 County Rd.

105-30 Union St.

道路のどちらかの側の家の検索

US Address - One Range

ライン

各道路セグメントの 1 つの範囲

単一フィールド内のすべてのアドレス エレメント

2 Summit Rd.

N5200 County Rd PP

115-19 Post St.

どちら側にあるかという情報が不要な場合、または道路のどちら側であるかは各道路セグメントの属性として保存されている場合の家の検索

US Address - Single House

ポイントまたはポリゴン

各フィーチャは住所を表現

単一フィールド内のすべてのアドレス エレメント

71 Cherry Ln.

W1700 Rock Rd.

38-76 Carson Rd.

区画、建物、住所ポイントの検索

US Address - Street Name

ライン

道路名と(オプションの)ゾーン名が指定された各フィーチャ

単一フィールド内で番地がない住所エレメント

Raspberry Lane San Antonio TX

道路名でフィーチャを検索

US Address - ZIP 5 Digit

ポイントまたはポリゴン

郵便番号の地域または重心

5 桁の郵便番号

22066

特定の郵便番号が示す場所の検索

US Address - ZIP+4

ポイントまたはポリゴン

ZIP+4 の地域または重心

5 桁の郵便番号と別のフィールド内の 4 桁の拡張コード

96822-2323

特定の ZIP+4 が示す場所の検索

US Address - ZIP+4 Range

ポイントまたはポリゴン

各フィーチャは郵便番号および ZIP+4 の上限と下限の範囲を表現

5 桁の郵便番号と別のフィールド内の 4 桁の拡張コード

63703-0078

特定の ZIP+4 が示す場所の検索

General - City State Country

ポイントまたはポリゴン

州および国にある市

市の名前、州の名前またはその略語、国の名前

Rice, WA, USA

Toronto, Ontario, Canada

州または国にある特定の市の検索

General - Gazetteer

ポイントまたはポリゴン

各フィーチャは特定の地理的な場所名またはランドマークを表現

単一フィールド内のすべての場所名エレメント

Leeds Castle, England

Sapporo, Japan

地域または世界での地理的な場所名やランドマークの検索

General - Single Field

ポイントまたはポリゴン

各フィーチャをテキスト文字列、名前、またはコードで特定

単一のユーザ指定変数

Cafe Cabrillo

N1N115

名前またはコードで特定されるフィーチャの検索

ArcGIS で提供される各住所ロケータ スタイルの基本特性の一部を示した表

US Address - Dual Ranges

米国ストリート住所ロケータ スタイルは、米国で見られる一般的な住所に使用する住所ロケータを作成します。この住所ロケータ スタイルの利点の 1 つは、道路セグメントの両側に番地の値の範囲を設定できることです。このスタイルにより、住所ロケータは道路セグメントに沿った場所を示すだけでなく、住所が道路セグメントのどちら側にあるかを判断することができます。

この住所ロケータ スタイルでは任意のジオメトリ タイプのフィーチャクラスを使用できますが、一般的にはライン ジオメトリのフィーチャクラスが使用されます。参照データ内の各フィーチャは、道路セグメントに沿った 2 つの住所範囲(道路の各側に 1 つずつ)がある道路セグメントを表現します。

各道路セグメントには、道路の右側と左側の両方に開始住所範囲と終了住所範囲があります。
参照データには、道路の右側と左側に開始住所と終了住所の値のフィールドが必要です。

US Address - Dual Ranges 住所ロケータ スタイルの参照データとしてシェープファイルやフィーチャクラスを使用するには、道路名情報、フィーチャ ID フィールド、および Shape フィールドの他に、道路の両側について開始住所と終了住所の情報を格納する 4 つのフィールドが必要です。フィーチャ ID フィールドには、フィーチャクラス内の ObjectID フィールドや任意の一意な ID フィールドを使用することができます。さらに、道路の方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路の種類、方向の接尾辞、ゾーンなどを格納するフィールドを指定することができます。

それぞれのストリート住所スタイルでは、通常のブロック範囲、グリッド ゾーンを使用した英数字による住所、交差道路情報が番地に含まれるハイフン付きの住所がサポートされます。参照フィーチャクラスに含まれる ZIPL と ZIPR(道路の片側の郵便番号)、市の右側と左側、州の略語のフィールドなどのオプション フィールドを使用することができます。

参照データには、追加のゾーン情報のフィールドを含める必要があります。

それぞれの米国ストリート住所ロケータ スタイルでは、参照データに対する要件は異なりますが、入力住所データに対する要件は同じです。これらの住所ロケータを使用してジオコーディングできる住所のテーブルには、道路の方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路の種類、または方向の接尾辞に加えて、道路番号と道路名を格納する住所フィールドが必要です(存在する場合)。交差点の説明(Eureka Blvd. & Vine St. など)もこのフィールドに格納することができます。

英数字による範囲

英数字による番地範囲は、Wisconsin 州と Illinois 州の一部の地域で使用されています。住所の英数字部分は、通常はグリッド ゾーンを表します。たとえば、「N84W 16301 W Donald Ave」という住所は、住所が 16301 West Donald Avenue にあることだけでなく、グリッド ゾーン N84W の中にあることも示しています。

グリッド ゾーン番号が含まれる英数字による番地範囲

この住所ロケータ スタイルでは任意のジオメトリ タイプのフィーチャクラスを使用できますが、一般的には道路網を表現するライン ジオメトリのフィーチャクラスが使用されます。参照データ内の各フィーチャは、2 つの住所範囲(道路の各側に 1 つずつ)がある道路セグメントを表します。

グリッド ゾーン情報と住所のテーブル

ハイフン付き範囲

米国の住所におけるハイフン付きの番号範囲では、通常は交差道路の番号の後にハイフンを付け、続いてその道路沿いの実際の番地を示します(例: 76-20 34th Ave)。このタイプの住所スタイルを使用している地域の 1 つが New York 市の Queens です。最初の数字は、北または西のいずれかで交差する道路を示します。2 つめの数字は、建物がブロックのどちら側に位置するかを示します。

この住所ロケータ スタイルではジオデータベース内の任意のジオメトリ タイプのフィーチャクラスを使用できますが、一般的にはライン ジオメトリまたはポリライン ジオメトリのフィーチャクラスが使用されます。参照データ内の各フィーチャは、道路セグメントに沿った 2 つの住所範囲(道路の各側に 1 つずつ)がある道路セグメントを表現します。

フィーチャクラスの開始住所フィールドと終了住所フィールドでは、番地がハイフン付きの数字になる場合と、単純な家の番号になる場合があります。たとえば、次のテーブルに示すように、住所範囲 75-01 ~ 75-99 と 75-00 ~ 75-98 には、交差道路と実際の番地を区切るためのハイフンが必要です。

米国のハイフン付き範囲のテーブル

US Address - One Range

US Address - One Range 住所ロケータ スタイルは、住所範囲を伴う道路セグメントに使用する住所ロケータを作成します。この住所ロケータ スタイルは US Address - Dual Ranges のスタイルに似ていますが、各道路セグメントに要求される範囲は 1 つだけです。この住所ロケータ スタイルでは、一般的にはライン ジオメトリまたはポリライン ジオメトリのフィーチャクラスが使用されます。参照データ内の各フィーチャは、道路セグメントに沿った 1 つの住所範囲がある道路セグメントを表現します。

フィーチャクラスを US Address - One Range 住所ロケータの参照データとして使用するには、開始住所、終了住所、道路名情報を格納する各フィールドと、フィーチャ ID フィールドおよび Shape フィールドが必要です。さらに、道路の方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路の種類、方向の接尾辞、ゾーンなどを格納するフィールドを指定することができます。

US Address - One Range 住所ロケータ スタイルの住所テーブル要件は、US Address - Dual Ranges 住所ロケータ スタイルと同じです。

US Address - Single House

US Address - Single House ロケータ スタイルは、米国の住所に使用する住所ロケータを作成します。このロケータ スタイルでは、ポリゴン ジオメトリまたはポイント ジオメトリのフィーチャクラスが参照データとして使用されます。参照データ内の各フィーチャは、単一の住所に対応します。たとえば、区画ポリゴン、建物フットプリント、または区画重心(区画ポリゴンの中心点)が含まれるフィーチャクラスを、US Address - Single House ロケータの参照データとして使用することができます。検索する各住所が参照データに存在する必要があります。道路のどのような住所範囲からも、厳密な住所を外挿または内挿することはできません。次に示すように、US Address - Single House 住所ロケータ スタイルでは、参照データ内の各フィーチャが、区画や建物などの単一の住所の値に対応する必要があります。

US Single House 住所ロケータ スタイル

フィーチャクラスを US Address - Single House ロケータの参照データとして使用するには、道路番号と道路名情報を格納する個別フィールドと、フィーチャ ID フィールドおよび Shape フィールドが必要です。さらに、道路の方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路の種類、方向の接尾辞、ゾーンなどを格納するフィールドを指定することができます。

US Address - Single House ロケータ スタイルの住所テーブル要件は、米国ストリート住所ロケータ スタイルと同じです。

US Address - Street Name

US Address - Street Name ロケータ スタイルを使用して、米国に見られる道路名に基づく住所ロケータを作成します。US Address—Dual Ranges ロケータスタイルと似ていますが、この住所スタイルでは、ライン参照データの住所範囲が必要ありません。Orchard Court、Lansing、MI など、道路名のみで住所が検索されます。

この住所ロケータ スタイルは、参照データで住所範囲が指定されておらず、入力住所に番地が含まれない場合に適しています。参照データの多数のセグメントに同じ道路名が存在する可能性があります。住所ロケータを作成する前に、同じ名前のセグメントを連結しておけば、より効率的に検索を実行できます。

US Address - Street Name ロケータ スタイルの住所テーブル要件は、米国ストリート住所ロケータ スタイルと同じです。住所が見つかると、該当する場所がセグメントの中央に配置されます。

US Address - ZIP 5-Digit

US Address - ZIP 5-Digit 住所ロケータ スタイルは、郵便番号に使用する住所ロケータを作成します。米国の 5 桁の郵便番号値専用に設計されたものですが、短い整数のすべての郵便番号に使用することができます。この住所ロケータ スタイルでは、ポイント ジオメトリまたはポリゴン ジオメトリのフィーチャクラスが使用され、参照データ内の各フィーチャは ZIP ポリゴンまたはその重心を表します。

ZIP 5 - Digit 住所ロケータの参照データ
ZIP 5 - Digit 住所ロケータの参照データ

US Address - ZIP 5-Digit スタイルの住所ロケータには、ObjectID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの 5 桁の郵便番号を指定するフィールドが必要です。

この住所ロケータ スタイルを使用してジオコーディングできる住所のテーブルには、郵便番号情報のフィールドが必要です。

US Address - ZIP+4

US Address - ZIP+4 住所ロケータ スタイルは、米国の ZIP+4 Code のジオコーディングに使用します。このロケータ スタイルは、ポイントまたはポリゴンのフィーチャクラスを参照データとして使用する住所ロケータの作成に使用することができます。

参照データの属性フィールドの例

参照データ ソース内の各フィーチャは、ZIP+4 Code の境界ポリゴンまたはその重心を表します。参照データ フィーチャクラスまたはシェープファイルには、ObjectID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの 5 桁の郵便番号を表すテキスト フィールドと、4 桁の ZIP+4 Code を格納する別のテキスト フィールドが必要です。

住所データ テーブルのフィールドの例

US Address - ZIP+4 住所ロケータを使用して住所のテーブルをジオコーディングするには、ZIP+4 Code 全体(5 桁の郵便番号と ZIP+4 Code の両方)を 12345-6789、12345 6789、または 123456789 の形で格納するテキスト フィールドがテーブルに必要です。

US Address - ZIP+4 Range

US Address - ZIP+4 Range 住所ロケータ スタイルは、米国の ZIP+4 Code の範囲に使用する住所ロケータを作成します。この住所ロケータ スタイルでは、ポイント ジオメトリまたはポリゴン ジオメトリのフィーチャクラスを使用することができ、参照データ内の各フィーチャは特定範囲の ZIP+4 Code が含まれる連続するブロックを表します。

フィーチャクラスまたはシェープファイルを US Address - ZIP+4 Range 住所ロケータ スタイルの参照データとして使用するには、ObjectID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの 5 桁の郵便番号と、4 桁の追加コードの上限と下限を指定するフィールドが必要です。

ZIP+4 Range のフィーチャクラス属性

US Address - ZIP+4 Range 住所ロケータ スタイルの住所テーブル要件は、US Address - ZIP+4 住所ロケータ スタイルと同じです。一致は、ZIP+4 の値範囲が含まれるフィーチャに割り当てられます。

General - City State Country

General - City State Country 住所ロケータ スタイルは、市、州名、または国の情報のフィールドが含まれる市の名前に使用するロケータを作成します。この住所ロケータ スタイルでは、ポイント ジオメトリまたはポリゴン ジオメトリのフィーチャクラスを使用することができます。参照データ内の各フィーチャは、市のポリゴンまたはその重心を表します。

この住所ロケータ スタイルの参照データには、ObjectID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの市の名前を指定するフィールドが必要です。フィーチャの州および国の名前はオプションのフィールドです。

この住所ロケータ スタイルを使用してジオコーディングできる住所のテーブルには、市の名前およびオプションとして検索を絞り込むために使用する州および国の固有情報のフィールドも必要です。

General - Gazetteer

General - Gazetteer 住所ロケータ スタイルは、Gazetteer の名前が含まれるデータに使用するロケータを作成します。Gazetteer とは、地名辞典または場所の名前の要覧です。このスタイルで作成した住所ロケータを使用して、山、橋、河川、市などのフィーチャを検索することができます。

このロケータ スタイルでは、ポイント ジオメトリまたはポリゴン ジオメトリのフィーチャクラスが参照データとして使用されます。ロケータの参照データとして使用できるフィーチャクラスには、フィーチャ ID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの位置を区別するための市、州、国などの名前および地理ゾーンを表す属性が必要です。

Gazetteer スタイルのフィーチャクラス属性

このロケータ スタイルを使用してジオコーディングできる住所のテーブルには、場所名と地理ゾーンも含める必要があります。地理ゾーン情報は検索を絞り込むために使用します。Rochester のような同じ名前が 1 つの国で複数の州に見つかることはよくあるからです。

General - Single Field

General - Single Field 住所ロケータ スタイルは、単一フィールドに位置情報が格納されている住所データに使用する住所ロケータを作成します。この住所ロケータ スタイルには広範にわたる用途があります。この住所ロケータ スタイルを使用して、場所名、主要地、N1N115 のような位置を特定するコードなどの位置の説明をジオコーディングすることができます。さらに、Single Field 住所ロケータ スタイルを使用して、水文設備、国勢調査地区など、フィーチャクラス内で表現されるほぼすべての一意なフィーチャを検索するための住所ロケータを作成することができます。

Single Field 住所ロケータではどのジオメトリ タイプのフィーチャクラスでも使用できますが、一般にはポイント ジオメトリまたはポリゴン ジオメトリのフィーチャクラスが参照データとして使用されます。ロケータの参照データとして使用できるフィーチャクラスには、フィーチャ ID フィールドと Shape フィールドに加えて、フィーチャの一意の名前または値を格納する特定のフィールドが必要です。属性テーブル内のこのフィールドが、参照データのジオコーディング時に参照されます。

Single Field 住所ロケータ スタイルを使用してジオコーディングできる住所のテーブルには、位置を特定するために使用できる同じ一意の名前または値の単一フィールドが必要です。

追加のスタイル プロパティ

[新規住所ロケータの作成] ダイアログ ボックスで住所ロケータ スタイルのリストを見ると、さまざまな住所ロケータ スタイルを区別するための属性が他にもあることがわかります。住所ロケータ スタイル内の代替名テーブルの存在もその 1 つです。

代替名

テーブルを使用して、参照データ フィーチャクラス内のフィーチャに対して代替名を指定することができます。道路の代替名を使用すると、フィーチャに指定された複数の名前の 1 つを使用して、住所をフィーチャに一致させることができます。たとえば、Bridge Street が Slash Road とも呼ばれている場合は、266 Bridge Street を使用して見つかるものと同じ住所を 266 Slash Road を使用して見つけることができます。

参照フィーチャ データには各フィーチャについてユーザが定義した一意の JOINID フィールドが必要ですが、道路の代替名を指定するために使用するテーブルにも、代替名が適用される参照データ内のフィーチャを指定する ID フィールド(JOIN_ID)と、道路の代替名のフィールドが必要です。テーブルには、方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路の種類、または方向の接尾辞の情報を格納するフィールドを作成することができます。道路の代替名テーブルに同じ JOIN_ID を持つ複数のレコードを作成し、参照データ フィーチャクラス内の同じフィーチャを参照することにより、参照データ内の同じフィーチャに複数の代替名を指定することができます。

参照フィーチャクラスと代替名テーブルには JOINID フィールドが必要です。

代替名テーブルの各レコードは、参照データ フィーチャクラス内の 1 つのフィーチャのみに適用されます。参照データ フィーチャクラス内の特定の道路を構成するすべてのフィーチャの代替名を指定するには、参照データ フィーチャクラス内のフィーチャごとに、代替名テーブルでレコードを作成する必要があります。

代替名テーブルの詳細

City、State、ZIP フィールドの使用

多くの場合、参照データには属性の位置をさらに明確にするために、郵便番号、州、国などの追加のフィールドがあります。この種の情報はゾーン情報と呼ばれ、正しい一致の可能性を高めるために使用することができます。ゾーン フィールドは、住所ロケータの作成ではオプションですが、[City]、[State]、[ZIP] などのフィールドを含めておくと、全国規模のジオコーディングを行うときに役立ちます。

追加フィールド

各ロケータ スタイルには、1 つまたは 2 つの追加フィールドがあります。これらのフィールドはオプションです。参照フィーチャクラスから任意のフィールドを選択して、追加フィールドとして含めることができます。追加フィールドが指定されたロケータを使用して住所を検索すると、参照データ内の対応するフィールドの情報が住所の候補に表示され、出力フィーチャクラスに保存されます。

一般的な例としては、ブロック ID、特殊識別子、不動産所有者の名前などがあります。出力フィーチャクラスに保存された追加フィールドを使用して、他の属性テーブルやフィーチャクラスに結合し、さらに空間解析を行うことができます。この情報は、住所を再照合して、正しい一致を判断するために追加の情報が必要なときにも役立ちます。

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5/10/2014