タイル キャッシュの管理(Manage Tile Cache) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

タイル キャッシュを作成するか、既存のタイル キャッシュ内のタイルを更新します。このツールを使用して、新しいタイルの作成、欠落したタイルの補充、古くなったタイルの上書き、またはタイルの削除ができます。

使用法

構文

ManageTileCache_management (in_cache_location, manage_mode, {in_cache_name}, {in_datasource}, {tiling_scheme}, {import_tiling_scheme}, {scales}, {area_of_interest}, {max_cell_size}, {min_cached_scale}, {max_cached_scale})
パラメータ説明データ タイプ
in_cache_location

キャッシュ データセットが作成されるフォルダまたは既存のタイル キャッシュへのパス。

Folder; Raster Layer
manage_mode

キャッシュを管理するためのモードを選択します。次の 3 つのモードがあります。

  • RECREATE_ALL_TILES範囲が変化した場合、またはレイヤがマルチレイヤ キャッシュに追加された場合には、既存のタイルは置き換えられ、新しいタイルが追加されます。
  • RECREATE_EMPTY_TILES空タイルだけを作成します。既存のタイルは未変更のままです。
  • DELETE_TILESタイルはキャッシュから削除されます。キャッシュ フォルダ構造は削除されません。
String
in_cache_name
(オプション)

キャッシュの格納先に作成されるキャッシュ データセットの名前。

String
in_datasource
(オプション)

ラスタ データセット、モザイク データセット、またはマップ ドキュメント。

manage_mode パラメータで DELETE_TILES を指定した場合、このパラメータは必要がありません。

ArcMap Document; Mosaic Layer; Raster Layer
tiling_scheme
(オプション)

タイル スキーマを指定するオプション パラメータ。

  • ARCGISONLINE_SCHEMEデフォルトの ArcGIS Online タイル スキーマを使用します。
  • IMPORT_SCHEME既存のタイル スキーマをインポートします。
String
import_tiling_scheme
(オプション)

既存のスキーマ ファイル(XML ファイル)へのパスを指定するか、インポート先の既存のイメージ サービスまたはマップ サービスを指定します。

Image Service; MapServer; File
scales
[scale,...]
(オプション)

このツールの実行時に、manage_mode パラメータの値に応じてタイルを作成または削除する縮尺レベル。ピクセル サイズは、タイル スキーマの空間参照に基づいて表されます。

  • キャッシュの生成時に使用されるデフォルトの縮尺は、min_cached_scalemax_cached_scale の間の縮尺のみです。
  • min_cached_scale または max_cached_scale パラメータのいずれかの値を変更すると、キャッシュの生成時にどの縮尺を使用するかが変更されます。
  • 存在していても min_cached_scale または max_cached_scale の範囲内にない縮尺は、キャッシュの生成時に無視されます。
Double
area_of_interest
(オプション)

対象エリアを定義して、タイルを作成または削除する範囲を制限します。

フィーチャクラスを指定するか、ArcMap で対話的に定義するフィーチャを指定できます。

このパラメータは、不規則な形状のエリアでタイルを管理する場合に便利です。一部のエリアだけを事前にキャッシュして、表示頻度の低いエリアをキャッシュしない場合にも有効です。

Feature Set
max_cell_size
(オプション)

キャッシュが生成されるデータソースの表示設定を定義する値。デフォルトでは、この値は空です。

この値が空の場合、以下のように動作します。

  • キャッシュのレベルがデータ ソースの表示範囲内にある場合、キャッシュはデータ ソースから生成されます。
  • キャッシュのレベルがデータ ソースの表示範囲外にある場合、キャッシュは前のレベルのキャッシュから生成されます。

この値が 0 よりも大きい場合、以下のように動作します。

  • セル サイズが [最大ソース セル サイズ]max_cell_size)以下になるレベルの場合、キャッシュはデータ ソースから生成されます。
  • セル サイズが [最大ソース セル サイズ]max_cell_size)を超えるレベルの場合、キャッシュは前のレベルのキャッシュから生成されます。

[最大ソース セル サイズ] の値の単位は、ソース データセットのセル サイズの単位と同じである必要があります。

Double
min_cached_scale
(オプション)

タイルを作成するときの最小縮尺です。これがタイル スキーマ内で最も小さい縮尺とは限りません。最小キャッシュ縮尺は、キャッシュの生成時に使用する縮尺を決定します。

Double
max_cached_scale
(オプション)

タイルを作成するときの最大縮尺です。これがタイル スキーマ内で最も大きい縮尺とは限りません。最大キャッシュ縮尺は、キャッシュの生成時に使用する縮尺を決定します。

Double

コードのサンプル

ManageTileCache(タイル キャッシュの管理)の例 1(Python ウィンドウ)

以下は、ManageTileCache(タイル キャッシュの管理)ツールを実行する Python サンプルです。

import arcpy
            
arcpy.ManageTileCache_management(
      "C:/CacheDatasets/Manage", "RECREATE_ALL_TILES", "Test",
      "C:/Data/Cache.gdb/Md", "IMPORT_SCHEME", "C:/Data/Cache.gdb/Md",
      "#", "#", "#", "40000", "2000")
ManageTileCache(タイル キャッシュの管理)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

ManageTileCache(タイル キャッシュの管理)ツールの Python スクリプトのサンプルを次に示します。

#Generate tile cache for 3 out of 5 levels defined in tiling scheme

import arcpy

folder = "C:/Workspace/CacheDatasets/Manage"
mode = "RECREATE_ALL_TILES"
cacheName = "Test"
dataSource = "C:/Workspace/Cache.gdb/md"
method = "IMPORT_SCHEME"
tilingScheme = "C:/Workspace/Schemes/Tilingscheme.xml"
scales = "16000;8000;4000;2000;1000"
areaofinterest = "#"
maxcellsize = "#"
mincachedscale = "8000"
maxcachedscale = "2000"

arcpy.ManageTileCache_management(
       folder, mode, cacheName, dataSource, method, tilingScheme,
       scales, areaofinterest, maxcellsize, mincachedscale, maxcachedscale)

環境

並行処理ファクタ

並列処理係数値が空(空白)の場合、このツールは、利用可能なコアの 50 パーセント(1/2)を使用して実行されます。

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ○
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
7/28/2014