空間検索: レイヤ内の空間リレーションシップに基づいて選択する

[空間検索（Select Layer By Location）] ツールでは、[選択フィーチャ] パラメータに指定したレイヤと同じものを [入力フィーチャ レイヤ] に指定できます。この動作は、レイヤ内の隣接フィーチャ、接続されたフィーチャ、または近傍フィーチャを選択する場合に便利です。必要な分析や結果を生成するために、さまざまな [リレーションシップ] オプションを使用できます。[リレーションシップ] オプションの違いについては、「空間検索: 図の例」をご参照ください。

スクリプト内部のループや、ModelBuilder の For または While イテレータをこの方法と組み合わせて使用し、反復の回数に基づいて、または何らかの条件が一致した場合に、選択を拡大することができます。一般的な条件の 1 つに、新しいフィーチャが選択に追加されなくなるまで拡大するという条件があります。[行のカウント（Get Count）] ツールは、選択フィーチャ数の変化が止まったら（つまり、拡大が止まったら）確定させることができます。

さまざまなデータ タイプとリレーションシップ オプションに対し、この機能を使用して実行した分析の例を、次に示します。

隣接した郡に対して選択を拡大する

次の例では、選択を単一の郡から隣接する郡に拡大し、この操作が 2 回繰り返されます。これには、BOUNDARY_TOUCHES または INTERSECT リレーションシップのいずれかを使用します。

交差するポリゴンに対して選択を拡大する


次の例では、選択を元の 2 つのポイントから拡大するために、INTERSECT リレーションシップを使用します。元の選択フィーチャから、指定された範囲内にあるフィーチャを選択するために、WITHIN_A_DISTANCE を使用することもできます。

接続されている道路を選択する

選択を拡大する方法は、ポリゴン レイヤに限られるものではありません。ライン データに使用することも可能です。元の選択に接続されている道路の選択を拡大していく例を次に示します。INTERSECT リレーションシップは、選択された道路に接するすべての道路を選択しますが、BOUNDARY_TOUCHES リレーションシップは、選択された道路上に端点を持つ（重ならない）道路だけを含めます。