VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)(カバレッジ)の仕組み
[VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)] ツールには 2 つのオプションがあり、それぞれが VPF(Vector Product Format)標準の各バージョンに対応します。
- 1993 バージョンでは、[VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)] は 3 つ以上のエッジがタイル境界上で一致する場合の処理ができません。各エッジに左側面および右側面の値を割り当てることができません。
- 1996 バージョンでは、接続されているノード上でタイル間のトポロジが生成される必要があります。タイル間のトポロジが正常に動作するには、接続されているノード テーブルの first_edge 列が トリプレット タイプである必要があります。
軍用規格 MIL-STD-2407(1993 年および 1996 年 6 月 28 日)によって、[VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)] の詳細が指定されています。1996 バージョンでは、1993 バージョンで記述されているタイル間のトポロジの定義が改善されています。
VPF 軍用規格では、タイル間のエッジやフェイスなどのプリミティブが接続されていることが必要です。[カバレッジ → VPF(Export To VPF)] ツールでは、カバレッジ データのタイルが 1 つずつ変換されます。すべてのタイル分割されたデータが変換された後は、[VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)] ツールを使用して、タイル間のトポロジを構築します。
タイル分割された VPF カバレッジのエッジ テーブルには、トリプレット ID データ タイプとして定義されている right_edge および left_edge 列が含まれています。カバレッジがフェイスも含む場合、エッジ テーブルにはトリプレット ID の right_face および left_face 列が保持されます。トリプレット ID 列の最初のセクションは内部トポロジ関係に使用されます。ここには、1 つのタイル内のあるプリミティブから別のプリミティブにリンクするための ID が含まれています。トリプレット ID 列の 2、3 番目のセクションは外部(タイル間)トポロジ関係に使用されます。2 番目のエレメントには隣接タイルの ID が保持され、3 番目のエレメントには隣接タイル内の接続しているプリミティブの ID が保存されます。
VPF カバレッジが [カバレッジ → VPF(Export To VPF)] ツールで変換されると、エッジ テーブル内のトリプレット ID 列の 2 番目および 3 番目の値が 0 に初期化されます。接続しているプリミティブが隣接タイル内に見つかった場合、[VPF タイル トポロジ(VPF Tile Topology)] ツールはこれらの値を更新します。
1996 標準では接続ノード テーブル上にタイル間のトポロジを導入しています。タイル境界上に存在するあらゆるノードは、隣接タイル内に存在する内部の first_edge および外部の first_edge が設定されたトリプレット ID を保持します。