カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)(カバレッジ)の仕組み
[カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] ツールは、交換ファイルを作成して、カバレッジ、INFO テーブル、AML マクロなどのテキスト ファイル、およびその他の ArcInfo Workstation ファイルをさまざまなタイプのコンピュータ間で転送します。交換ファイルには、すべてのカバレッジ情報および適切な INFO テーブル情報が、固定長の ASCII フォーマットに含まれています。使用するエクスポートのオプションに応じて、全部または一部を圧縮した ASCII や圧縮しない ASCII を使用することができます。
[カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] を使用するには、多くの方法があります。1 つめの方法は、カバレッジと関連する INFO テーブルを転送することです。これには、最初の引数にキーワード [カバー(COVER)] を使用します。2 つめの方法は、INFO テーブルを転送することです。この場合、INFO パス名/ユーザ名を使用して、エクスポートする INFO テーブルを指定できます。このオプションを起動するには、最初の引数にキーワード [情報(INFO)] を使用します。[テキスト(TEXT)] オプションで [カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] を使用すると、キー ファイル、AML マクロ、その他のテキスト ファイルを転送できます。
[カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] を実行したら、交換ファイルをテープで別のコンピュータに転送して、インポートを使用してカバレッジ、INFO テーブル、テキスト ファイルなどを再作成できます。
インポートおよびエクスポート コマンドを使用して、(ユーザ ワークスペース全体をバックアップするのではなく)個々のカバレッジをテープにバックアップし、アーカイブ化することもできます。たとえば、1 つのタイル内のマップ ライブラリ レイヤ(マップ セクションなど)に対応する個別のカバレッジをテープにアーカイブし、必要になった場合にディスクに復元することが可能です。
以下は、ファイルを別のプラットフォームへエクスポートする際の注意事項です。
- [なし(NONE)] オプションで [カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] を実行します。これによって、完全に圧縮された ASCII ファイルまたは部分的に圧縮された ASCII ファイルより操作しやすい、未圧縮の ASCII ファイルが作成されます。完全圧縮または部分圧縮の ASCII ファイルは、UNIX ARC/INFO と PC ARC/INFO など、異なるプラットフォーム間でデータを転送するときに、問題が発生する可能性があります。
- 「*.e00」ファイルにエラーがないことを確認するため、転送前に必ず、「*.e00」ファイルをホスト プラットフォームにインポートしてください。[カバレッジ → 交換ファイル(.e00)(Export To Interchange File)] では、カバレッジ内のエラーはチェックされません。[交換ファイル(.e00)→ カバレッジ(Import From Interchange File)] はチェックします。そのため、カバレッジに変更を加える必要がある場合、変更は「*.e00」ファイルにではなく、元のサイトで行う必要があります。
- エクスポート ファイルに複数のボリュームを作成する場合は、{max_lines} オプションを使用します。値 20,000 を指定すると、高密度フロッピー ディスクに適したボリュームが作成されます。2 つ以上のボリュームが作成されるように、有限数を使用してください。両方のファイルを別のプラットフォームに転送して、インポート コマンドを使用するときに、それらが同じディレクトリにあることを確認します。インポートは、複数のボリュームが作成されている場合、自動的に次のボリュームを検索します。
グリッドをエクスポートすると、完全圧縮が使用されている場合でも、エクスポート ファイルが元のグリッドよりもはるかに大きくなる場合があります。その理由は、エクスポート ファイルでは、各グリッド セルをグリッドのバイナリ形式よりも効率の低い ASCII 形式で表す必要があるためです。また、整数グリッドは、エクスポート ファイルで管理できない圧縮形式で格納されます。