オーバーレイ ツールセットの概要

このトピックは、ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。

複数のカバレッジを重ね合わせ、フィーチャを新しいカバレッジに結合したり、新しいカバレッジで空間フィーチャを削除、変更、または更新するためのツールが備わっています。

フィーチャ セットを別のフィーチャ セットに重ね合わせると、新しい情報が作成されます。オーバーレイ操作には次の 5 種類があります。いずれも、既存の 2 つのフィーチャ セットを 1 つのフィーチャ セットに結合し、元の 2 つのフィーチャ間の空間リレーションシップを特定します。

[イレース(Erase)]、[インターセクト(Intersect)]、および [アイデンティティ(Identity)] ツールの場合、入力カバレッジにはポイント、ライン、またはポリゴン カバレッジを使用できます。ただし、[アップデート(Update)] および [ユニオン(Union)] ツールの場合、入力カバレッジはポリゴン カバレッジでなければなりません。

いずれの場合も、アクション カバレッジ(イレース カバレッジなど)はポリゴン カバレッジでなければなりません。出力カバレッジは入力カバレッジと同じフィーチャクラスを持ち、トポロジが構築されます。

[ユニオン(Union)][アップデート(Update)][アイデンティティ(Identity)]、および [インターセクト(Intersect)] ツールの場合、出力カバレッジの属性テーブルは、入力カバレッジとアクション カバレッジの両方の属性フィールドを持ちます。属性フィールド(アイテム)は、各フィーチャの元の内部番号を使用してマージされます。[イレース(Erase)] ツールの場合は、入力カバレッジの属性だけが出力カバレッジに入ります。これらのフィーチャはまた、元の入力カバレッジと同じ内部番号を持ちます。

ツール

説明

イレース

入力カバレッジのフィーチャをイレース カバレッジのポリゴンに重ねることによって新しい出力カバレッジを作成します。入力カバレッジ フィーチャにイレース ポリゴンを重ね合わせ、イレース ポリゴン以外の部分だけを出力カバレッジにコピーします。

アイデンティティ

2 つのカバレッジのジオメトリック交差部を計算します。入力カバレッジのすべてのフィーチャ、および入力カバレッジとオーバーラップするアイデンティティ カバレッジのフィーチャは、出力カバレッジに保持されます。

インターセクト

2 つのカバレッジのジオメトリック交差部を計算します。両方のカバレッジに共通のエリア内にあるフィーチャだけが出力カバレッジに保持されます。

ユニオン

2 つのポリゴン カバレッジの幾何学的な交差を計算します。両方のカバレッジにあるすべてのポリゴンは、交差部で分割され、出力カバレッジに保持されます。

アップデート

切り取りおよび貼り付けをして、入力カバレッジ エリアをアップデート カバレッジ ポリゴンと置き換えます。

5/10/2014