テリトリー インデックス

テリトリー インデックスは、テリトリーの作成と、ポイントおよびポリゴン基本単位レイヤのバランスを調整する際のパフォーマンスを向上させるために構築されます。各テリトリー インデックスは、テリトリー ソリューション プロセスの設定時にリアルタイムで構築されます。インデックスは、基本単位レイヤの周囲のフィーチャを検索することで機能し、インデックス内にフィーチャ ID と隣接フィーチャ ID を保存します。インデックスを使用すると、テリトリーの中心からの距離や属性の許容制限などの指定パラメータに適合するテリトリーをすばやく作成できます。つまり、徹底したトポロジ チェックの処理が必要なくなるため、各基本単位レイヤ ポリゴンが、隣接するポリゴンを即座に把握し、テリトリーをすばやく作成できます。

テリトリー インデックスは、基本単位レイヤが存在する場所に *.tidx ファイルとして保存されます。[テリトリー デザイン ソリューションの更新] コマンド([テリトリー デザイン] メニュー → [ツール])によって、インデックスがリセットされるか、再構築のためのオプションが提供されます。

ポイントベースの基本単位レイヤにテリトリー インデックスが作成されると、一般的なポリゴンのエッジが存在しないため、マスク レイヤやバッファ距離を使用できます。テリトリー インデックスが作成されない場合、デフォルトで、すべてのポイントベースの基本単位レイヤにティーセン ポリゴン レイヤが作成されます。ティーセン ポリゴンが不必要に大きな範囲にまで拡大するという問題が生じる可能性があります。ポイントベースの基本単位レイヤを持つそれぞれのテリトリー ソリューションは、必要なサイズと形状を特に考慮して、別々に処理する必要があります。

下記の図では、ポイントにテリトリー インデックスが作成されましたが、マップ ビューの全範囲にまで拡大しています。大きなティーセン ポリゴンは、(州の境界への拡大を制限する)マスク レイヤまたは(各ポイントからの指定距離による拡大を制限する)カットオフ距離のいずれか、または両方を使用した方が効果的です。

テリトリー インデックス マップ

下記の図では、サンプルとして 30 ポイントを使用したマスク レイヤを持つテリトリー インデックスを適用する例を示します。ティーセン ポリゴンは、国境内部に限定されます。これは、デフォルトの無制限の範囲に比べると適切ですが、東に伸びる大きなポリゴンが全範囲を塗りつぶすために、望ましくない点もあります。マスク レイヤは、多くの場合、ポリゴンを水域フィーチャ、海岸線、または規制エリアで制限するために使用されます。

マップ レイヤを持つテリトリー インデックス

同じポイントを使用して、バッファを適用できます。この場合、各ポイントから 50 マイルです。これらのティーセン ポリゴンの方が、処理と視覚化には適しています。マスク レイヤも適用することができ、最も外側の境界の形状をさらに変更できます。これは、ポイントが海岸線近くにあったり、島にあったりする場合に有益です。

テリトリー インデックス マスク レイヤ

同じポイントをもう一度使用して、マスク またはバッファをチェックせずにテリトリー インデックスが作成されます。ただし、ティーセン ポリゴンが極端な距離にまで拡大しないように、マップ範囲が使用されます。下記の図は、理想的な結果を表します。

テリトリー インデックスの理想的な結果
5/20/2014