空間オーバーレイ

概要

[空間オーバーレイ] ツールでは、ブロック グループなどのレイヤからデータを抽出し、これをオーバーレイ レイヤ(Business Analyst で作成した商圏など)に追加できます。

次のような内容を確認する場合は、空間オーバーレイが役立ちます。

これらの情報を確認する場合は、空間オーバーレイが他の方法よりも適しています。データ フィールドが、基になるデータ レイヤからオーバーレイ レイヤに割り当てられることが重要です。Business Analyst の [空間オーバーレイ] は、ポリゴンだけでなくポイント レイヤでも機能します。使用できる入力レイヤとオーバーレイ レイヤの組み合わせは次のとおりです。

入力レイヤ | オーバーレイ レイヤ

ポリゴン → ポリゴン

ポイント → ポリゴン

ポリゴン → ポイント

出力例

オーバーレイ レイヤがポリゴンで、ポリゴン入力レイヤを横切っている場合、データは [カスタム データ セットアップ] ウィザードで指定した按分方法で割り当てられます。この按分方法には、面積、人口(ブロック ポイント)、世帯(ブロック ポイント)、および総住戸数の 4 つの方法のいずれかを選択できます。Business Analyst に用意されている区画レイヤでは設定済みですが、[カスタム データ セットアップ] ウィザードを使用して変更できます。

まず、面積で人口を按分する簡単な例を示します。ブロック グループが完全にオーバーレイ ポリゴンに含まれる場合は、すべての人口がカウントされます。ブロック グループの 45 パーセントだけがオーバーレイ ポリゴンに含まれる場合は、人口の 45 パーセントがカウントされます。オーバーレイ ポリゴンに接しているポリゴンや、中心がオーバーレイ ポリゴン内にあるポリゴンを単純に追加する場合よりも、評価精度は高くなります。

ブロック ポイント データ(人口、世帯数、または住戸数)に基づく按分方法では、面積による按分よりもよい結果が得られます。多くの場合、ブロック グループの人口の大部分は、そのブロック グループを 4 分割したエリアの 1 つに集中しています。面積による按分では、この点が考慮されません。

面積による按分とブロックによる按分で取得できるデータの違いを、次の例で説明します。黒色の点はブロック ポイントの位置を表し、明るい黄色の境界は到達圏を表しています。また、黒色の境界は国勢調査区画を示しています。図からわかるように、ブロックの重心を考慮した手法を使用すると、国勢調査区画内にある黒点の 81 パーセントが到達圏に収まります。一方、面積による手法では、データの 45 パーセントしか取得できません。この例では、ブロックによる按分方法の精度がかなり高くなります。

ブロックによる按分方法

追加する変数の数は 1024 未満に制限してください。これ以上になると、データを表示する際に問題が発生する場合があります。

[空間オーバーレイ] は、コンテンツ ウィンドウに読み込んだ Business Analyst データ ソース(BDS)、またはオンライン サーバの BDS で実行できます。

[空間オーバーレイ] の詳細

5/20/2014