アドバンス ハフ モデル

アドバンス ハフ モデルは、David Huff 博士によるオリジナルのハフ モデルを改良することによりパフォーマンスが強化されています。特に、この手法では、店舗と顧客の距離を標準的なユークリッド（直線）距離または運転時間や道路距離から計算できます。変数は 1 つだけではなく、店舗ごとに複数のパラメータを選択できます。アドバンス ハフ モデルにはキャリブレーション ユーティリティも用意され、観測された買い物に関する行動や市場調査からモデルの適切な指数値を計算できます。キャリブレーション ユーティリティについては、ハフ モデルのキャリブレーションに関するセクションをご参照ください。

ハフ モデルの結果は次の処理に使用できます。

• 市場ポテンシャルの評価、定義、および分析
• 新しい商圏の経済的な影響の評価
• 既存の店舗および小売店の売上とポテンシャルに関する予測
• 小売店のパフォーマンスに関する競合面および環境面の変化の評価

詳細については、「アドバンス ハフ モデル」をご参照ください。

手順:

1. [Business Analyst] ドロップダウン メニューをクリックし、[モデリング] をクリックします。

   [モデリング] ウィザードが開きます。

2. [新規モデルの作成] をクリックし、[次へ] をクリックします。
3. モデルのタイプで [アドバンス ハフ モデル] をクリックし、[次へ] をクリックします。
4. 1 番目のドロップダウン メニューをクリックし、ポテンシャル フィールドを含むレイヤをクリックします。

   必要に応じて、[Business Analyst データ レイヤ（BDS）のみ表示] チェックボックスをオンにします。Business Analyst の統計レイヤには、世帯数など、セールス ポテンシャルの指標として活用できるフィールドが多数含まれています。

5. 2 番目のドロップダウン メニューをクリックし、ポテンシャル レイヤの ID フィールドをクリックします。
6. 3 番目のドロップダウン メニューをクリックし、ポテンシャル フィールドをクリックします。

   ほとんどの場合、Business Analyst の統計レイヤでは、フィールドのカテゴリを表示するツリー構造が使用されています。ツリー構造を展開すると、そのカテゴリに含まれている個々のフィールドを表示できます。Ctrl キーを押しながらツリーの [+] または [-] をクリックすると、ツリー構造を展開または折りたたむことができます。

7. [次へ] をクリックします。
8. 最初のドロップダウン メニューで、競合店舗レイヤをクリックします。
9. 2 番目のドロップダウン メニューをクリックし、店舗 ID フィールドをクリックします。
10. [次へ] をクリックします。
11. 店舗候補地を選択する方法のいずれかをクリックします。
12. [住所を使用] をクリックした場合は、次の手順に従います。
    1. [値] 列の各フィールドをクリックして、候補地の住所を入力します。
    2. [OK] をクリックして続行します。
13. [レイヤからポイントを選択] をクリックした場合は、次の手順に従います。
    1. 1 番目のドロップダウン メニューをクリックし、候補地を含むレイヤをクリックします。
    2. 2 番目のドロップダウン メニューをクリックし、候補地に使用する個々のフィーチャをクリックします。
    3. [次へ] をクリックします。

14. [モデルのキャリブレーション] ユーティリティについては、ハフ モデルのキャリブレーションに関するセクションをご参照ください。この情報には、[モデリング] ウィザードで [アドバンス ハフ モデル] オプションをクリックしてアクセスすることもできます。[既存のキャリブレーション済みパラメータを使用] または [パラメータを手動で入力] をクリックし、[次へ] をクリックします。

15. [パラメータを手動で入力] をクリックした場合は、ダイアログ ボックスが表示されます。
16. 次の手順に従ってパラメータを定義します。
    1. モデルで距離を測定する方法をクリックします。

       [+] または [-] ボタンを使用して、予測変数を追加または削除します。

    2. 変数を追加した後、[変数] 列の変数をクリックしてドロップダウン メニューを有効にし、レイヤの変数を選択します。
    3. [候補地の潜在価値] 列の [変数] テーブルをクリックして、値を入力します。
    4. [係数] 列をクリックし -1.0 ～ -3.0 の範囲で値を入力します。この値は、顧客がその店舗で買い物するために移動を許容するかどうかを判断する際の、移動距離の影響度を表します。

       値が -1.0 に近いほど、顧客は買い物のために移動距離が長くなっても構わないと考えるようになります。

    5. [次へ] をクリックします。
17. テキスト ボックスに新しいモデルの名前を入力し、コメントを記入した後、[完了] をクリックします。

    新しい分析範囲が作成され、マップに表示されます。