スパイダー ダイアグラムの作成
スパイダー ダイアグラムでは、どの顧客がどの店舗を訪れたかが示されます。顧客を表す各ポイントから関連付けられた店舗のポイントにラインが引かれ、各店舗の実際の影響範囲を簡単に示すことができます。
スパイダー ダイアグラムは、各顧客から店舗に向けて放射状に引かれた一連のラインです。重み付けするかどうかは任意で、重み付けしない場合は各顧客が均一にカウントされます。重み付けする場合は、売上高や訪問回数に基づいて、各顧客からのラインが色または太さで区別されます。スパイダー ダイアグラムでは、市場が引っ張られている方向がグラフィックスで示されます。ほとんどの顧客は、1 つまたは 2 つの方向に他の方向よりも強く引っ張られます。また、スパイダー ダイアグラムでは店舗同士がオーバーラップしているかどうかを簡単に確認できます。
次のグラフィックスは、各顧客から利用店舗への重み付けしていないスパイダー ダイアグラムの例です。スパイダー ダイアグラムのラインは、店舗ごとに異なる色で描画されます。
重み付けされた値は、スパイダー ダイアグラムを計算するためではなく、ラインを区別するために使用されます。スパイダー ダイアグラムの各ラインの太さ(または色)は、その顧客の重み付けされた変数に基づいて割り当てられます。
スパイダー ダイアグラムは、顧客データベースの任意の値で重み付けできます。たとえば、病院では 1 年あたりの入院期間に基づいて各患者のラインを重み付けできます。また、保険契約者には契約数や保障額に基づいて重み付けできます。
スパイダー ダイアグラムには、その他に次のような使用例があります。
- 造園事業では、スパイダー ダイアグラムを使用して、開発中の郊外へ向かうラインの数が多く、市街地方向へのラインは限定的であることを視覚化し、広告費を調整します。新しい店舗の場所は結果に従って配置されます。
- 全国のホーム センター/住宅建築業者への供給事業では、平日と週末のスパイダー ダイアグラムを作成し、これらの市場セグメントの変動について深く理解します。
- コンビニエンス ストア/ガソリン スタンド チェーンは、提携カード データに基づいてスパイダー ダイアグラムを作成し、古い高速道路型店舗に対する新しい近郊地域の影響を調査します。過度なオーバーラップが見られる場合は、収益性の低い古い店舗を閉店します。
- 多店舗型のドライ クリーニング/ランドリー事業では、顧客の住所と時間帯を使用して、顧客の移動パターン(出勤時間や帰宅時間など)を視覚化します。
- 大規模スーパーマーケット チェーンでは、売上高で重み付けしたスパイダー ダイアグラムを使用して、来店 1 回あたりの支出額に対する距離の影響を分析します。
- 小売業では、スパイダー ダイアグラムを使用して平日と週末の買い物客を比較できます。分析結果を使用して、消費者の動向や買い物パターンを識別できます。たとえば、平日の買い物客は週末の買い物客よりも移動距離が短いことなどがわかります。
入力の前提条件
顧客と店舗の割り当てがすでに生成されている、顧客レイヤと店舗レイヤが必要です。
出力例
次の画像は、スパイダー ダイアグラム分析の一般的な出力例です。属性テーブルには、店舗と顧客間の移動時間/距離を表す距離フィールドが含まれています。マップでは、店舗と顧客のポイントが車輪のスポークのように結ばれています。通常、スパイダー ダイアグラムはポイント同士の 1 対 多の関係を示します。選択されているライン(青色)は、テーブルでは 6.945 の数値を示しています(青色のハイライト)。この値は、店舗と顧客の居住地の間の直線距離(マイル)を表しています。