環境内を移動する際のレイヤのフェーディング

(レイヤ トラックを作成することにより)レイヤをフェード インおよびフェード アウトして、他のレイヤの情報を表示するアニメーションを作成することができます。ArcScene または ArcGlobe でカメラ トラックを作成するか、ArcMap でマップ ビュー トラックを作成することにより、環境内を移動するアニメーションまたは他のトラック タイプと組み合わせると、非常におもしろいアニメーションを作成することができます。

グループ レイヤ アニメーションの作成

グループ アニメーションにより、レイヤの表示のオン/オフを切り替えるアニメーションを作成できます。レイヤが、表示または非表示になるときにフェード インおよびフェード アウトするブレンド効果も得られます。

手順:
  1. アニメーションに追加したいレイヤをアプリケーション(ArcMap、ArcScene、ArcGlobe)に追加し、各レイヤをダブルクリックして [シンボル] タブをクリックすることにより、シンボルを設定します。レイヤは、アニメーションで個々のレイヤとして使用することができ、グループ レイヤ内から使用することもできます。
  2. コンテンツ ウィンドウまたはグループ レイヤ内のレイヤを、アニメーションの構成方法に従って並べます。最上位レイヤが最初に動画化されます。
  3. [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックして、[グループ アニメーションを作成] をクリックします。
  4. トラックの基本名を入力します。この名前にレイヤ名を追加したものが、各レイヤのトラック名として表示されます。
  5. [トップ レベル レイヤ](グループ レイヤを作成した場合はグループレイヤ)を選択します。
  6. グループ レイヤ アニメーションのレイヤをどのように表示するかを決定します。

    [一度に 1 レイヤ] をオンにすると、最初のレイヤが表示され、次のレイヤが表示されるときには最初のレイヤが非表示になります。このオプションをオフにすると、表示に設定された各レイヤは他のレイヤが表示されている間も表示されたままになります。最初にすべてのレイヤを表示し、後から([一度に 1 レイヤ] をオンにしている場合は 1 つずつ、または [一度に 1 レイヤ] をオフにしている場合は累積的に)非表示にしたい場合は、[レイヤを非表示] をオンにします。この場合は、最初のレイヤ以外のすべてのレイヤが表示され、次に 2 つ目のレイヤ以外のすべてのレイヤが表示されます。[順序を反転] をオンにすると、アニメーションで表示するレイヤの順序を逆にすることができます。たとえば、[一度に 1 レイヤ] をオフにし、[レイヤを非表示] もオフにした状態で、4 つのレイヤ(A、B、C、D)があるとします。このオプションをオンにすると、最初のレイヤである D が表示され、次に C と D が表示され、その後 B、C、D が表示され、最後に A、B、C、D が表示されます。

  7. 1 つのレイヤから別のレイヤへ移動する際にレイヤをブレンドしたい場合は、[フェーディング時にレイヤをブレンド] をオンにします。レイヤをブレンドしたくない場合は、このオプションをオフにします。
  8. レイヤからレイヤへ移動するときのフェーディング トランジション期間は、スライダで設定します。スライダを [なし] の近くに設定すると、フェーディング トランジションの期間が短くなります。アニメーションでレイヤ間のトランジション時間を長くしたい場合は、スライダを [すべて] の近くに移動します。この場合、アニメーションで各レイヤが完全に表示されるまでの時間が短くなります。
  9. このダイアログ ボックスで [開始時間][終了時間] を設定し、[アニメーションをループ] をオンにすると、0 から 1 までのアニメーション時間内でレイヤのアニメーションをループさせることができます。たとえば、レイヤのアニメーションを 5 回繰り返すには、[開始時間] を 0 に、[終了時間] を 0.2 に設定します。

    グループ レイヤ アニメーションをすでに作成している場合は、[同じ名前の既存トラックを上書き] をオンにして上書きすることができます。既存のトラックを上書きしたくない場合は、オフにしてください。

  10. [OK] をクリックします。
    [グループ アニメーションを作成] ダイアログ ボックス

    各レイヤのレイヤ トラックが作成されます。

グループ レイヤ アニメーションのコンテンツを調査する

グループ レイヤ アニメーションを作成した後に、作成したレイヤ アニメーション トラックを調査できます。トラックの調査にはアニメーション マネージャを使用できます。

手順:
  1. [アニメーション] ツールバーの [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、アニメーション マネージャアニメーション マネージャ をクリックします。
  2. [トラック] タブをクリックして、グループ レイヤ アニメーションのレイヤごとに、作成されたトラックを表示します。
  3. [タイム表示] タブをクリックします。

    トラック ラインに沿って、各トラックが異なる色で表示されていることに注目してください。表示されるレイヤは緑、非表示のレイヤは赤、遷移状態(表示と非表示の間)のレイヤは黄色で示されます。

  4. [タイム表示] の表示内をクリックし、特定のポイントのアニメーションを表示します。
    グループ レイヤ アニメーション トラック
    グループ アニメーションの表示

    上の例では、Mesh レイヤはトランジション状態にあります(Mesh トラック ラインが黄色で表示されています)。このレイヤはフェード アウトの途中です。Photo.sid レイヤもトランジション状態にあります(トラック ラインが黄色で表示されています)。このレイヤはフェード インの途中です。Topo.sid レイヤは、この時点では表示されていません(トラック レイヤが赤で表示されています)。

    キーフレームを調整し、特定のレイヤがバインドされるトラックの緑の部分を増加することにより、レイヤの表示期間を増減することができます。グループ アニメーションの作成時にレイヤをブレンドする場合は、トラック ラインの黄色の部分を増減することができます。これにより、レイヤがトランジション(表示と非表示の間の)状態にあるアニメーションの再生時間が増減されます。

環境内を移動するためのカメラまたはマップ ビュー トラックを作成する

0 から 1 までのアニメーション時間内に、トラックをいくつでも追加することができます。たとえば、カメラ トラック(ArcScene または ArcGlobe)あるいはマップ ビュー トラック(ArcMap)を追加して、レイヤのトランジション時にシーン、グローブ、またはマップ内をナビゲートすることができます。特に、ディスプレイにさまざまなレイヤが表示されているときに、ArcScene のカメラで景色内のオブジェクトを追うことができます。

アニメーションを再生またはエクスポートする

作成したアニメーションは、再生またはエクスポートできます。

手順:
  1. [アニメーション] ツールバーの [アニメーション コントロール] ボタン アニメーション コントロールを開く をクリックして、[再生] ボタン 再生 をクリックします。

    アニメーションは ArcMap で再生できますが、ビデオにエクスポートすると最適な状態で再生できます。

  2. エクスポートするには、[アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、[ビデオへエクスポート] をクリックして、*.avi または *.mov ファイルを作成します。
5/10/2014