タスク サービスを使用した開発について

ArcGIS Online のタスクは Esri によって公開およびホストされています。これらのタスクには、場所の検索とジオコーディング、ルートとネットワーク解析、空間検索などのタスクベースの機能サービスが含まれます。開発者は、これらのタスク サービスを使用して、既存のデータに空間的な関連性を追加し、位置対応クライアント アプリケーションを配置することができます。たとえば、顧客データのスプレッドシートから、郵便番号別の消費パターンを表す対話型マップを作成することができます。マップは、Web ブラウザ、モバイル アプリ、およびデスクトップ アプリケーションで表示できます。

ArcGIS Online タスク サービスは、ジオサービス REST 仕様を使用して通信します。REST 仕様によって、タスク サービスは JavaScript、Flex、Silverlight、iOS、Android、Windows Phone などの一般的なクライアント側の開発環境で使用可能です。タスク サービスは、REST URL をコピーしてアプリケーションのコードに貼り付けることで、クライアント アプリケーションで使用できます。利用可能なタスクのリストは、ArcGIS Online の Esri Maps and Data グループで確認できます。これらのサービスの URL は、ArcGIS Online の対応するアイテム詳細ページにあります。また、サービス内の特定のリソースと操作にアクセスして、高度にカスタマイズしたアプリケーションを構築することもできます。ArcGIS REST API の使用法の概要については、「ArcGIS REST API」をご参照ください。

ArcGIS Online API には、次のタスク サービスが含まれています。

ジオコーディング

ジオコーディングにより、住所を検索してマップ上に表示し、周囲のフィーチャとの関係を調べることができます。マップを見ただけで関係がわかることもありますが、簡単に表示できない情報については、ジオエンリッチメントなど追加のタスク サービスを使って表示する必要がある場合もあります。

ワールド ジオコーディング サービスは、1 つの REST URL から 100 を超える国の住所と場所を検索できます。このサービスは、住所、ビジネス名などのポイント位置を検索できます。出力されるポイントは、マップ上に表示したり、ルートの停止場所として挿入したり、空間解析の入力として読み込んだりできます。

ネットワーク解析

目的地への行き方を知りたいときには、地図からたくさんの情報を得ることができます。しかし、目的地に最短時間で着く方法を知りたい場合にはどうすればよいでしょうか。特に、複数の立ち寄り先を訪ねる必要があるビジネスの場合には、地図を調べただけで最も効率的なルートを選ぶことはたいてい不可能です。その場合、ネットワーク解析を実行して、最適ルートを検索できます。たとえば、現在の交通状況でポイント A からポイント B に到達する最速の道はどれか。事故現場に最も近い救急車はどれか。配達車の配送時間と輸送コストを最小限に抑えるにはどうすればよいか。

ネットワーク解析サービスは、これらの複雑なルート解析を実行し、組織が戦略的な意思決定を適切に下すのに役立つ結果を提供します。

空間解析

新しい倉庫の候補地を評価する任務を引き受けたとします。この評価は、交通アクセス、史跡が近接するなどの特別な制約の有無、従業員が必要とするレストランやその他の施設へのアクセス、従業員が利用する公共交通機関へのアクセス、開発の抑制または強化に影響を与える付近の土地利用に基づいて行います。定量化でき、かつ正当に説明できる方法でこれらの候補地を評価するにはどうしますか?もちろんデータは必要ですが、地理的な関係を解析および計測可能なツールも必要です。

マップを見るときには、本質的に、パターンを見つけたり、傾向を評価したり、意思決定を下したりすることによって、最初にそのマップを情報に変換します。このプロセスを空間解析と呼び、これは我々がマップを見たときに眼や頭で常に自然に行っていることです。

空間解析サービスには、データ内のパターンや関係を定量化するタスクが含まれています。

ベータ版での空間解析

ベータベータ:

解析サービスのタスクはベータ版に含まれています。これにはいくつかの注意事項があります。

  • ArcGIS Online ベータ版の強化機能はすべての組織が利用できます。これらはサイトの安定したコンポーネントですが、不完全な機能やドキュメントが含まれていたり、小さな問題点が残っていたりする可能性があります。
  • ベータ期間中は、解析サービスを使用してもクレジットは消費されません。ただし、解析結果であるフィーチャ サービスのホスティングには、クレジットが使用されます。クレジットの詳細については、「サービス クレジットの概要」をご参照ください。この中に、対話式のサービス クレジット エスティメータへのアクセス方法も記載されています。
  • ベータ プログラムが終了すると、解析タスクはクレジットを消費します。ツールが無料からクレジットによる使用に移行する際は、通知が行われます。
  • いずれかのベータ機能で問題が発生した場合は、Esri テクニカル サポートまでご連絡いただくか、ArcGIS Online フォーラムにアクセスしてください。

4/12/2013