トポロジ例外について

このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。

トポロジ ルールは理想的な状況を表現できますが、ジオデータベースは実世界のデータに生じるルールの例外を処理する柔軟性を備えています。トポロジ ルールの違反は、最初はトポロジでのエラーとして保管されますが、必要に応じて例外としてマークすることができます。それ以降、例外は無視されますが、これらの例外が実際にエラーであり、トポロジ ルールに従うようにフィーチャを修正しなければならないと判断した場合には、エラー状態に戻すことができます。

データ作成と更新のプロセスにおいて、例外は正常な現象です。建物のデジタイズ作業の品質管理として、ジオデータベースに建物フィーチャがパーセルのラインと交差してはならないというトポロジ ルールが定義されているとします。都市の 90% のフィーチャはこのルールを満たしていますが、住宅密集地や商業ビルの一部が違反する可能性があります。

パーセルの境界線にまたがるマンションのフィーチャを作成すると、編集内容の整合チェックでエラーが見つかりますが、ルールに適した例外としてマークすることができます。同様に、都市の道路のデータベースに、センターラインの両端が他のセンターラインに接続していなければならないというルールが存在するとします。通常は、このルールによって、道路の線分を編集するときに、他の道路の線分に正しくスナップするようになります。ただし、都市の境界線上には、道路データがない場合があります。この場合、道路の外側の端点が他の中心線にスナップしない可能性があります。このケースを例外としてマークし、引き続きこのトポロジ ルールを使用して、道路が誤ってデジタイズまたは編集されていないか確認することができます。